表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
136/237

約束 7


夕食は焼きそばだった。母が下ごしらえをした食材を、父がホットプレートで焼く。鍋奉行みたいなもので、昔から一番いいところだけ父はやりたがる。母に至っては少しでも自分の作業が減るから問題無いらしい。


5歳離れた弟、達規(たつき)はゲーム会社に就職するべく、専門学校に通っている。今日は友達の家に行っているらしい。


父がビールから焼酎に切り替え、うとうとした頃、母が切り出した。

「今は…大丈夫なの?美香子に任せっきりで申し訳ないとは思ってたんだけど。でも美咲は社会人だから干渉し過ぎるのもどうかと思っていたの」

「うん…今は、大丈夫」

「今、一緒に暮らしてる人とはどうなの?結婚は考えてるの?」

「その話をする為に、帰ってきたの。彼…黒瀬悠さんっていうんだけど。悠さん、こないだプロポーズしてくれたの。私、彼と結婚しようと思ってる」

「美香子がその彼に任せておけば、美咲は大丈夫って聞いたけど。お母さんは会ったことないから、まだ何も言えないよ」

つまり、連れて来いという意味だろう。


「そう、だから、悠さんが挨拶に来る日の日程合わせをしたいの。出来ればお父さんが素面のときに」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ