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Emerald  作者: 藍沢 咲良
13/237

東風 5


私はただ、お昼ご飯が食べたかっただけなんですけど。何ならコンビニのおにぎりと烏龍茶のペットボトルとちょっとしたサラダで良かったんですけど。





…なんっで私は見知らぬおじい・おばあサマと囲炉裏を囲んで正座してお茶を飲んでいるのだろうか…?



「どこから来たの?」

「ゴッホの池を見に来たの?」

「ここは蕎麦も美味しいけど天ぷらも美味しいよ」

ひええ…!

同時多発的にマシンガントークが始まる。

私はどの質問から答えるべきか?っていうか私まだ注文どころかメニューも見ていない。


「みんな、おねえちゃん困ってるよ」

上品な印象の、貴婦人という言葉が似合いそうなおばあサマが割って入る。助かった。


「あの、私注文したいのですが…」

「みっちゃん、メニュー見せてあげて」

みっちゃんと呼ばれた別のおばあサマからメニューを受け取る。お蕎麦もあればサンドイッチもある。天麩羅もある。この店一押しがさっぱりわからない。


「お決まりですか?」

店主に視線を向けるとすぐにやって来た。

迷った結果「本日のランチ」を注文した。



「みんな、お手柔らかにね」

店主がおじい・おばあサマに向かって目を細めて告げる。




目を細めている場合では無いのでは?

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