白南風 7
「お風呂、入りたいです」
汗でベタついていたまま、抱き合っていた。
「さっきお湯入れたよ。一緒に入る?」
「……それは、普通に入らせて貰えるんですか?」
「美咲の言う普通がどんなのかによるけど。先にバスルームに行っておいで。美咲の方が時間かかるだろ?」
やはり普通には入らせてもらえないみたいだ。悠さんの言葉に甘え、先にバスルームへと向かった。
髪と身体を洗って湯船に浸かってぼんやりしていた。
いつの間にやら洗い終えてた彼が湯船の中で私の背中と密着していた。
「悠さん…早いですね」
「男は時間かからないからね。美咲、身体しんどくない?」
「さっき少し眠ったから…大丈夫です」
振り返って彼の首に腕を絡めた。お湯に濡れた悠さんの色気は今日も健在だ。吸い寄せられるように口付けた。幸せだな、と笑みが溢れた。
「美咲こそ…普通に入る気無いだろ」
少し掠れた声が風呂場に響く。
「悠さんの言う普通って…どんなのですか?」
硬くなった彼自身をそっと包むように触れると、更に硬度が増した。
「美咲、立って。壁に手をついて」
ヒップを突き出すには手をつくだけでは姿勢が辛くて。湯船の淵に掴まる形になった。