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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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白南風 6

 

家の中に入った途端、身体を壁に押し付けられ、唇が性急に重なった。

「んっ⁉︎……悠、さん…?」

服を捲し上げられ、ホックを外される。膨らみを揉みしだき、先端を刺激されて甘い声を漏らすと、やっと手の動きが止まった。

「美咲、さ……何、他の男に触られてんの」

「え、触られてなんか……っ!」

先端を摘まれ、頭が正しく動かず、自分の身体がいうことを聞かない。

「手首、掴まれてたろ。他の男に触られんの、俺嫌だ。もっと嫌がれよ」

あの、エントランスでの出来事。悠さんに見られていたのか。

「美咲は、俺だけのもの。そうだろ?」唇を塞がれ、悠さんの舌が暴れ出す。

「は、い…………っ!……そう、です」

唇が解放された。視界がぐるりと反転する。横抱きにされたのだ。

「シャワーなんて俺、待てないから」

低い声を耳元で囁かれ、ぞくりとする。ベッドにそっと降ろされ、身に付けていたもの全てを剥ぎ取られる。


激しく求められ、次に意識を取り戻した頃には空が白く明るんでいた。



「……悠さん、起きてたの?」

目を開けると悠さんの視線とぶつかった。

「寝顔、見てた」

「あんまり見ないでください……」

薄い夏布団を被ろうとすると、彼の手が制した。

「布団、被らなくていい。美咲の裸、見ていたいんだ」

「……問題発言ですよ?」

「俺なら、いいだろ?」

不敵に笑って唇を重ねる。彼に抱かれると何でも言うことを聞いてしまっている気がする。

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