表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Emerald  作者: 藍沢 咲良
123/237

白南風 3


宴会を抜けてお手洗いに行った帰り。廊下のソファでスマホを弄る鈴木先生に遭遇した。


「酔いは…覚めました?」

「まだちょっと酔ってるかな。結城先生、結構飲んでたけど、酒強いんだな」

「そうでもないです。お酒の失敗はちょいちょいあるので気を付けないといけないんですけど。今日は久しぶりだからつい飲んじゃいました」

笑って言うと「ここ、座る?」とソファの隣を勧められた。


そこ、座ったらちょっと近いな…とは思ったけど。空気が悪くなるよりは、と少しでも距離を取って座る。


「結城先生、彼氏、いるの?」

「…はい、います」

「仲、良いの?」

「え?」

「その人じゃないと、駄目か?」

私が思っていたより鈴木先生の目が大きかったことに気付いてしまう程、強い視線を感じた。


「駄目…なんだと思います。彼じゃ、ないと」

鈴木先生は確か婚約中だ。この夏の間に結婚式を挙げると聞いている。

「鈴木先生、酔ってますね。私、お先に戻ります」

そそくさと立ち上がると、手首を掴まれた。悠さんじゃない異性の体温に戸惑ってしまう。

「あの…」

強く掴まれて、動けない。強い視線に捕らえられた私は、どう切り抜けたら良いのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ