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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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白南風(しらはえ) 1


1学期のお疲れさま会。場所は鷺山市内にあるホテルの宴会場。開始の10分前に到着した。ホテルのロビーで柿山小の職員がうろうろしていた。


大規模の学校だと職員の数が多く、邪魔になっていないかと気になったものだ。柿山小は児童数も少ないが、その分職員数も少ない為、広がっていなければそこまでの心配は無用だった。


会場の準備が出来たらしく、宴会場に案内された。大きなホテルではないが、ビジネスホテルよりは多少大きく、鷺山市唯一のホテルだ。温泉にも入れるらしく、宴会のついでに温泉に入る客もいるそうだ。



「皆さん、お飲み物の準備はよろしいでしょうか?」

教務の呉林先生が音頭を取る。

「では、校長先生」

「一学期、大きな怪我も事故も無く終えることが出来ました。心配事はゼロではありませんが、今日は一学期のお互いを(ねぎら)いましょう。では、乾杯!」

校長の合図とともにビールの入ったグラスを近くの職員と鳴らした。飲み会の座席は職員室の並びとあまり変わらない。右隣には1・2年担任の鈴木先生が座っている。


「鈴木先生、お疲れ様でした」

鈴木先生のビールのグラスにビール瓶を差し出す。

「お疲れ様でした……あ、それぐらいで」

「ちょっとしか入ってませんよ?」

「僕、お酒そんなに強くないので…」

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