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Emerald  作者: 藍沢 咲良
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暁天 7


「結城先生、お昼どうする?」

5・6年担任の安達先生が小さいショルダーバッグにお財布と車の鍵を詰めながら私に声を掛ける。

「今日は食べに行こうかと…」

「私も外で食べるよ。白井先生は?」

「私も行きます」


安達先生の運転で私と養護教諭の白井先生の3人で外に食べに行くことになった。


職員室の運動場側の出入り口から外に出る。

陽射しが強い。水無瀬は外に出た瞬間に熱気も湿度も酷かった。柿山は陽射しは強くてもカラッとしていて呼吸がし易い。


安達先生の愛車、青のハスラーに乗り込む。

「どこ行く?」

安達先生がエンジンをかけると同時に冷房を最大にした。

「今日、いろは屋さんはお休みですね」

いろは屋さんは柿山小から程違いお蕎麦屋さんだ。白井先生はここでテイクアウトをよくするらしい。


「ゴッホの池の近くの…KURUMIはどうですか?」

「KURUMI…って私、行ったことないや。でもとりあえずゴッホの池に向かえばいいね?」

安達先生が車を動かし始めた。

「KURUMIって…ログハウスのカフェなのに天麩羅が謎に美味しいって評判を聞きますね」

「白井先生、行ったことある?」

「柿小からちょっと遠いから行ったことは無いです。結城先生は行かれたことは?」

「入学式前の打ち合わせの帰りに寄ったことがあります」


思えば、KURUMIに寄ったから悠さんと仲良くなれたのだった。始まりはKURUMIだったなんて、あの当時は気付かなかった。

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