オカマだけどくじ引きで不正をしたいと思います!
そして文化祭の出し物を決める当日。
先生「よ~し、じゃあ文化祭の出し物を決めるぞー、係の泰三ー頼んだぞ」
「はい」
「なぁなぁメイド喫茶やりたくね?」「えー、それもいいけどやっぱ文化祭って言ったら食べ物だろ」
とクラス中が色々な種類の出し物をやりたそうにしていることを教卓に向かいながら聞き耳を立てていた。
「では、まずは文化祭の出し物の希望を一つずつ黒板に書いていきたいと思います、一人ずつ手を上げて発言してください」
「はいはーい!」
そう言うと一番最初に手を上げたのは沖野陽香、白鳥が来る前は一位を争う美貌の持ち主だったが白鳥が来てから一位の座は陽香には悪いが白鳥のもののようだ。それでもつやがあるショートボブ、豊満な胸部、そしてその明るい性格で二位、三位を確実に狙える人気だ。
「陽香ちゃん」
「はーい、私はねー、お化け屋敷やりたい!」
「ああ、お化け屋敷いいね」 「確かに、陽香ちゃんのお化け姿もみてみたい……」
「お化け屋敷っと、ほかには何かありますかー?」
「はい! おれおれ!」
彼の名前は久保田じゅんぺい、クラスに一人はいる男子のムードメーカー的存在だ
「じゅんぺいちゃん」
「文化祭と言ったらやっぱりメイド喫茶でしょ!」
「えー」 「やだ男子ー」 「よく言った、じゅんぺい!」
さっき聞こえたのはあんたの声だったのね……
「メイド喫茶っと」
そしてここまでは順調に意見がでてそろそろ意見もなくなってきたところだ。
現在の意見は、
・お化け屋敷
・メイド喫茶
・焼き鳥
・ストラックアウト
・綿あめ
・迷路
大体こんなものね、あとは……
すると高坂さんが意見が出計らったタイミングを狙って手を上げた。
「高坂さん」
「えっと、演劇……かな」
「演劇……?」 「でも演劇って三年がやるって言う伝統じゃ」 「ねー」
先生「静かにー。確かに三年がやってきたものだが一年生がやってはいけないというルールはない」
「ちなみにどんなのやりたいの?」
「美女と野獣……」
「え? 美女と野獣……だと?」 「これは……」
「私も演劇やってみたいな」
「え? 白鳥さん!?」 「し、白鳥さんがやりたいなら俺も手を上げようかな……」
白鳥がいいタイミングで賛成してくれたおかげで少しざわついたもののうまくおさまった。
「演劇っと、ほかに何かある人はいる?」
「もうないなー」 「そうだね、このくらいがちょうどいいんじゃない?」
辺りを見回しても手を上げているものはいない。
俺と白鳥と高坂さんと目が合いお互いにうなずきあった。
「それではこの名から決めていきたいと思います」
「お前何やりたい?」 「お前男なら勿論メイド喫茶だろ!」
またお前はメイド喫茶か! どんだけメイド喫茶やりたいのよ、ぶれないわね
『ゴクリ』
唾液を飲む音がみんなに聞こえていないか心配になったが盛り上がり聞こえてはいなそうだった。
すると高坂さんが立ち上がった。
「そのことなんだけど、演劇やるのがほんとに嫌な人もいると思うから公正にくじ引きで決めたいと思うんだけど……」
「くじ引き……?」 「それなら多数決でよくないか?」
「多数決だと多い方が勝つから納得できずに嫌々やる人が多いと思うの、だから平等に決めたら文句無しに潔くやってくれると思って……」
するとすかさず白鳥が高坂にフォローを入れる。
「私もそれでいいと思うな、そのほうがみんなで団結しやすいと思うの」
「ま、まあ」 「そう言われると男子なんか特に不貞腐れそうだしね」 「な、そんなことしねえよ」 「どうだかね」
うまくくじ引きに持って行けたようだ、これでようやく演劇で勝つ以前に違う出し物になるという最悪の事態は避けられたようだ。
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