オカマだけど作戦を立てることにしました!
「いや、だから出し物はクラスの多数決で決まるのだけれど……」
「「そうだったのーーー!?」」
「先生の話聞いていなかったのね……」
「わ、私はどうやったら先輩たちに勝てるか考えていて先生の話なんて全く聞いていなかったよ……」
「私は普通に聞いていなかったわ……」
おいっ!
「で、さっきも言ったように多数決はどうするの?」
「それは……」
高坂さんは落ち込んだ顔で下を向いていしまった。
「あんた何とかしなさいよ! こういう時のためにあんたを呼んでるんだからね!」
結局あたし任せね……、まあ大体そうなることは分かっていたけど。
「そうねぇ」
泰三が考え込んでいる間、白鳥と高坂は邪魔しないように黙ってその様子を見守っていた。
「まぁ、方法は今思い浮かんだだけで二通りかしらね」
「本当!?」
「でかしたわ! オカマのくせに! でその方法は?」
あら? おかしいわね最後の一言、誉め言葉には聞こえなかったわ
「まず一つ目は多数決の候補に挙げて完全に運任せでいく方法」
「だから確実に演劇をやる方法を聞いてるんじゃない! それじゃあ意味ないのよ」
「し、白鳥さん落ち着いて、泰ちゃんもう一つは?」
「ん、幸いにもあたしは文化祭の出し物を決める係よ、だからその地位を利用してやるのよ」
「利用……?」
「そう、まず演劇を高坂さんたちがやりたいって主張するでしょ?」
「うん」
「それでみんなが反対して違う意見を言ってこなければそれでよし、でも多分違う出し物を望む人は必ずいるでしょう」
「そりゃあそうでしょうね、演劇なんて男子からしたらやりたいなんてほとんど思わないでしょうしね。あ、演劇がつまらないとかそういうことじゃないのよ? ただ男子のほとんどはその良さを理解できていないってだけで……」
「白鳥さん大丈夫だよ、分かってる」
「そ、そう?」
「二つの意見がぶつかったとき、どちらか決めるとしたらどんなことが行われると思う?」
「それは多数決でしょ?」
「でもそれじゃあ、演劇に手を挙げる人なんて少なくてダメじゃぁ……」
「そうね、多数決になったら負けるわ」
「ならどうするのよ! もったいぶってないで早く言いなさいよ」
「簡単よ、多数決にしようって言われる前にくじ引きで決めようっていうのよ」
「くじ引き? そんなこと言ったら手間がかかるから多数決にしようって言われるのが落ちじゃない」
「そこで白鳥さん、あなたの出番よ」
「わたし!? 何でここで私が出てくるのよ」
「あなたはクラス内でも結構地位が高くてみんなの意見をよくまとめているときもあったでしょ?」
「地位が高いのはよくわからないけど、意見がばらついていた時はそうしたこともあったけど」
「いつもまとめ役のあなたが言い出せば多少のデメリットをいちいち言ってこないでしょう」
「でも、もし言われたら? どうするのよ」
「その時はあたしがこうなるのを見越してくじ引き箱を作ってきたって言えば完璧よ」
「確かに……」
「でもくじ引きにしたろころでどうやって演劇を当てるの?」
「それはくじ引きを作った人の特権ね」
「特権?」
「そう、箱に仕掛けをして誰かが引くときだけ全部の選択肢を演劇にするのよ」
「そんな仕掛けどうやるのよ」
「簡単よ、それは……」
「なるほど! 泰ちゃんすごい!」
「あんたこの短時間でそんなこと思いつくなんて意外とやるわね、それで行きましょう!」
ふっ、暇なとき小説を書いていたあたしにとってくじ引きのトリックなんて朝飯前だわ。
「んふふふふふ、んっふふふふふ」
「あんた……その笑い方キモイからやめなさいって何度も言ってるでしょう」
「私もその笑い方はちょっとあれだと思うよ……?」
「ほっときなさい!」
よろしければブックマーク、評価お願い致します。
作者の励みになります!




