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オカマだけどお悩み相談中です!

「はぁ……」


うかない顔、うかないため息。


困っている人を見ると助けたくなってしまうのが泰三である。


それは過去の自分が本当に助けを求めていた時救いはなく、とても辛い経験をした。


もしかしたら心が折れていたかもしれない。


故に自分と同じように助けを望んでいる人を放っては置けないという自分勝手な理由なのだ。


「どうしたのよ」


「!! なんであんたが……」


「忘れ物を取りに来たのよ」


「ふん、ならさっさと取って帰りなさいよ!」


「本当に可愛くないわね、悩み事があるなら言ってみなさい、相談くらいなら乗るわよ」


「な、なんであんたなんかに言わなきゃいけないのよ」


「あなた気づいていると思うけど、みんなの人気者なのよ。そのあなたが元気ないとクラスのみんなも暗いのよ」


「なっ……」


「他に相談する相手がいるならその人にすればいいわ、でもこんな所で一人俯いているってことはそんな人もいないんでしょ?」


「……」


 図星を突かれたようでいつもなにかしら言い返してくる白鳥がなにも言い返してこなかった。


「で、どうしたのよ、なにが悩み?」


「べ、べつに……」


「あなたね……」


「わ、わかったわよ! 言えばいいんでしょ、言えば!」


「なんで上から目線なのかしら!?」


「知らないわよ! 話すから黙って聞いてなさい!」


「はいはい、わかったわよ」


「はいはいってあんた何様!?」


 いやあなたが何様!?


「わかったから悩み事って何なのよ」


 大体予想はついているけど……


 そう聞くと言いづらそうな表情をして下に俯く。


「****されることが嫌なのよ」


「え? 声が小さくて聞き取りにくいわ、もう一回言ってちょうだい」


「*はくされることが嫌なのよ」


「まだ小さくて聞こえないわよ」


「っ!! ええい! 告白されるのが嫌だって言ってるのよ! これで耳つんぼなあなたにも聞こえたでしょう!」


 この子……恥ずかしさのあまりやけになっているわね


「こ、告白されるのが嫌って、告白されるのはいいことじゃない」


「好意自体はうれしいんだけど傷つけないように断るのがすごく神経使って大変なのよ、しかも最近段々告白される回数が増えてきて学校生活にも支障が出てきてるのよ」


 告白されるのが原因というのは現場を見た後の白鳥の態度を見れば概ね予想はついていた。


「じゃあ付き合っちゃえばいいじゃない」


「好きでもない奴と付き合えるわけないじゃない! バカなの!?」


「よくあるじゃない、とりあえず付き合ってしばらくしたら段々本当に好きになっていたなんて話」


「無理よ無理。だってあいつら私の体をジロジロ見ながら告白してくるのよ? そんなのと一時でも付き合うなんて考えられないわ!」


「そんな奴らが傷つくとか無用な気遣いしなくてもいいじゃない」


「それでも考えちゃうのよ……こんな奴でも傷ついちゃうんじゃないかって」


「あんた……意外と優しいのね」


「な、なにきもい目してこっち見てるのよ! で? 何かいい案でもあるわけ? この私があんたなんかにこんなことまで言ったんだからいい案出さなきゃ殺すわよ」


 前言撤回。さっきのあたしの感動を返してほしいわ。


「あることにはあるけど……贅沢な悩みね」


「うるさいわね、あるなら早く言いなさい!」


「わかったわよ、それはね……」






今回はやっとヒロインとのストーリーが進み始めます。


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