オカマだけど約束はちゃんと覚えておきましょう!3
「私と真緒ちゃんの行きたいところ順番に一個ずつ潰していくわよ!」
駅前の噴水で二人から会心の一撃を食らった後、三人は電車に乗って二、三駅したところでおりてデパートに向かった。
「わかってるわよ……」
そのデパートは最近できたといって、少し前にクラス内で人気になったデパートらしい、泰三はそういうのに興味がなくここにデパートができたのも今さっき知ったくらいだ。
大きさ、広さ、共に東京ドームが二個分以上だろうかと思わせるほどとても大きい。休日ということもあって車は駐車場に向かって渋滞しており、人込みも半端じゃなく多い。
「わぁ~ここクラスのみんながめっちゃ広いって言ってたけど本当に広そうだね~」
「本当ね、私いまだに行ったことがなかったから今日ここに来れてよかったわ」
「確かにここ広いわね、あたしもはじめてきたわ」
「あんたは来るどころかここの存在すら知らないとかおかしいのよ」
「確かにここのこと知らないって言ったときは流石にびっくりしたよ」
「そ、そんなにかしら?」
「そうよ、今回ここに連れてきてあげた私達に感謝するのね」
「そうね、ありがとうね、今日ここに連れてきてもらって二人には感謝しているわ」
まぁその代償に痛い目にあったけどね……
「そ、そう……なら良かったわ、さっさと行くわよ」
すると玲子はなぜか顔を赤らめ先へ急かした。
「??」
「玲子ちゃんは多分素直に感謝されるとは思ってなくてびっくりしたんだと思うな?」
「そ、そうなの? 難しい子ね」
「女の子はそういうものよ、泰ちゃんもまだまだってことだね」
「そ、そうね……」
「わーーー! これすごく可愛いい!」
「本当だ! でも玲子ちゃんはこんなのも似合うと思うよ?」
「本当? 試着してみようかな」
「してみたら良いよ」
そのあと二人は洋服系のお店がずらりと並ぶ二階に足を運び、丸一時間くらい二人の服選びに付き合わせられている。
そして今現在白鳥玲子の試着タイムである。
するとカーテンレールがシャーという音を上げ、そこからいままでとはイメージが少し違うがこれもまた違った良さのある女性がでてきた。
「可愛い! とっても似合ってるよ!」
確かに、いつもはハーフパンツにTシャツというボーイッシュな服を着てくることが多く、真緒ちゃんが選んだ白のワンピースは白い肌、長く艶がある黒髪、それにスタイルの良さといった元からの素材が良いためとても似合い、彼女の付き添いで服を一緒に選びにきたと思われる男どもの視線を釘付けにした。
「そ、そうかな、ちょっと恥ずかしいかも……」
「そんなことないよ! 周りからの視線感じない? みんな玲子ちゃんに釘付けなんだよ!」
「じょ、冗談はやめてよーもう……あ あんたはどうなのよ」
「え? あたし?」
「そ、そうよ! なんのためにあんたを連れてきたと思ってるの! 感想ぐらいすぐに言いなさい!」
「わ、わかったわよ……その、あれね……とても綺麗だわ」
普段クラスメイトに髪型を変えた時とかに綺麗とか可愛いとか言ったことはあったが、なぜかこの時だけは胸に違和感を覚えた。
「そ、そう……ならせっかく真緒ちゃんが選んでくれたんだしこれにしようかな」
「本当!? 嬉しいよ!」
二人から褒められると顔を朱色に染め、玲子はレジへ向かった。
「ねぇ、泰ちゃん今ドキドキしたでしょ」
玲子がレジに向かい、一息つくと今度は真緒ちゃんから信じられない言葉がでてきて、再び鼓動が早くなるのを感じた。
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