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オカマだけど気まずい雰囲気です!

「ぶ、部長……」


 高坂さんは気まずさから自然と声が小さくなった。


「その、なんだ……すまなかったな、伝統を守ることを意識しすぎてお前たち一年をおろそかにしていた」


「部長……」


「部は部員があってこそなのにその部員を気にしなかったなんて部長失格だったよ」


「いえ、私の方こそ先輩に対する態度じゃありませんでした」


「これからも俺たち三年と仲良くしてほしい……」


「はい!」


 どうやら他の三年連中は悔しがっていたが、部長は高坂さんを認めて他のみんなを説得したらしい。流石に部長は他の奴らよりは大人だったようだ。


 そしてうまく仲直りができると三年は三年の打ち上げがあるからと演劇部部長は去っていった。


「よかったね真緒ちゃん部長と仲直りできて、一時はどうなるかと思ったよ、まぁ手をだしたら私がただではすまさなかったけどね」


「ありがとう玲子ちゃん」


「まぁ、あたしは他の部員にも謝りに来てもらうのが筋だと思うけどね」


「みんながみんな部長みたいな人じゃないからしょうがないよ、どちらかと言うと悔しくてもっと嫌がらせしてくるかもしれないし」


「くそね」


「その時はまた私たちがなんとかしてあげるわ」


「ありがとう、でもこればっかりは私のせいだから自分でなんとかしてみせるよ」


「そう? どうにもならなかったらいつでも言ってね」


「うん」


 そして泰三達一年生も次の日どこかの飲食店を予約して打ち上げをやるようだ。


 泰三達は早々に片づけを終え、今日は疲れをとるために解散となりなぜか白鳥と一緒に帰ることになった。


 辺り一面は既に薄暗く、肌寒い風が吹く抜けていく。


「それにしてもまさかここまでうまくいくなんてねぇ?」


「まぁそれもこれお高坂さんの努力の結果ね、これって結局あたしたちいらなかったんじゃないかしら」


「何言ってんのよ、真緒ちゃんも言ってたでしょ? 私たちが後ろから背中を押してくれたからここまでできたって」


「まぁそれもそうだけど……」


「ま、それはいいとして今回はあんたにすこしだけ感謝しなくちゃね、少しだけあんたを見直したわ!」


 そう言うと少し前にでた白鳥さんが後ろを向き薄暗い中満面の笑みを浮かべたのが一瞬見えた。


「それって褒めてるのかけなしてるのかよくわかんないわよ」


「だから褒めてるって言ったじゃない! 全く人の話聞いてたのかしら」


「はいはい」


「ちょっと何よその返事は! って聞いてるの!? ねぇ」


「聞いてるわよ」


「絶対聞いてないでしょ!」


 こうして近所迷惑になってないか少し心配しながら歩き、白鳥さんと別れ際のことを考えた。


******


「ていうかあんた明日の打ち上げはいくんでしょ?」


「どうかしら、疲れたから明日はゆっくりしたいわね」


「!? あんたバカ? みんなと親睦を深める場なのよ? いかないなんて選択肢なんてないわよ」


「じゃあ、何で聞いたのよ」


「あんたならやりかねないと思ったからよ、いい? 絶対に行くのよ?」


「分かったわよ」


******


「全く最初出会ってすぐの時は口もきかなかったくせに今は随分と話しかけてくるようになったわね、それに一緒に帰るなんてね」


 泰三は最初の頃からは信じられない白鳥玲子との交流に呆れながらも少し嬉しさを感じていたのに気づくのはもう少し後になってからだった。






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