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オカマだけど演劇本番なので頑張りたいとおもいます!2

 取り合えず泰三は残っている演劇メンバーに高坂さんに頼まれた仕事は具体的に何をすればいいのか聞いた。


 すると大体はみんな一人でもできるように練習はしているため一応大丈夫と言われたが、照明だけはうちの体育館は構造上の問題で舞台を見ることができず、そこをやってほしいと言っていた。


 なんとか問題は起こさずに照明担当への指示はうまく伝えられ、段々サウナのような暑さは窓を開けたため解消されたが、やはり暑い、早く扇風機がこないと役者の人にも影響が出てもおかしくない。


 すると泰三がもうすぐ劇場に出なくてはならないときが近づいていた時にようやく先生からの許可をもらった高坂さんたちが、戻ってきた。


「ごめん、先生の頭がかたくて説得するのに時間がかかっちゃった」


「危なかったわ、もうすぐあたしも出番だからどうしようか考えていたところよ」


「本当にありがとう、泰ちゃんももう準備してきていいよ」


「ええ、そうするわ」


 ふう、それにしても本当に危なかったわ、このまま演劇は台無しになるところだったわ


 それからは問題なく演劇は続いた。美女役の白鳥が出てくると歓声はさらに高まり、野獣役がオカマ口調というのもお客さんには大うけだったようだ。


 途中体育館の中がサウナ状態になるという誰も予想だにしなかった問題が起こったが無事演技は終了した。客を引き入れる計画がうまくいったのもそうだが、白鳥が想像を超えた演技力を観客に見せつけたのが大きく観客からは拍手が上がった。観客の中にいた糞先輩達の悔しそうな顔も見れて泰三は満足していた。



「みんなお疲れ~、劇は大成功だったな!」 「お疲れ~」 「三年も悔しそうな顔してたしね」


 文化祭二日目も前日の演劇が好評だったため、三年の演劇よりも泰三達のクラスに来る人が多く、演劇の部門で三年と圧倒的な差をつけて勝利した。


「なんとか勝てたわね」


 打ち上げをしている中一人、その様子を眺めていた泰三に話しかけてきたのは、制服のスカートに文化祭のために作ったクラスTシャツを着たこの演劇の主役をした白鳥だった。


「ええ、途中サウナ状態になったときはどうなるかと思ったけどね」


「あ~あれね、あの時はお客さんもそうだけど、演技をしているこっちも死ぬかと思ったわ」


「高坂さんがうまく指示を出してくれたおかげで助かったわね」


「ぶだりどもありがどぉ~」


 二人で今日の演劇を振り返っていると、うれしさのあまり泣いている高坂さんが声をかけてきた。


「あ、あなた酷い顔よ……」


「ま、真緒ちゃんその顔は女の子なんだからやめたほうがいいよ……」


「だっで~、うれじいんだもん~」


「わ、わかったから、少し落ち着きなさい」


 そして二人は彼女が落ち着くのをしばらく待った、顔を赤くはらしていたがようやく普通に話せるようになったようなので会話を再開した。


「ごめんね、うれしすぎて……」


「い、いいのよ、真緒ちゃん、よっぽどうれしかったのね」


「うん、先輩たちにバカにされてとてもも悔しくて絶対に勝ちたいと思ったけど絶対に勝てないと思っていたから……、それもこれも二人のおかげだよ、二人に頼んでなかったら演劇にすらなってなかったよ」


「そんなことないよ、確かに演劇にできたのはこいつのおかげだけど、演劇を成功させたのは結果的に真緒ちゃんなんだから」


 こいつねぇ……、もういいわ、慣れたわ。


「それでも……」


 するとその瞬間教室のドアが開いた。


「高坂はいるか?」


 そこにいたのは演劇の部長だった、多分彼が高坂さんに一年には演劇は無理だといったのだろう。


「部長……」


 高坂さんは決まずそうに呟いた。

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