オカマだけど楽しくやってます??
「じゃあ、自己紹介をしてくれ」
「隆文高校から転校してきた白鳥玲子といいます、よろしくお願いします」
(…………お、おおおおおおおおお!!) (めっちゃかわいい!) (スタイル良い~)
白鳥玲子のあまりの美人っぷりにクラスの反応がワンテンポ遅れた。
「おい見ろよ泰三、うちのクラスにも遂に天使が降臨なさったぞ」
中村が嬉しそうにこっちを向いて鼻を膨らませている。
「確かに美人だけれど天使は言いすぎな気がするわ」
「いやいやいや、あれはどう見ても天使でしょ、お前の目どうなってんの?」
長い黒髪にあのスタイルの良さ、それに一番目立つのは雑誌で見た宝石のようなブラウンの瞳だ。世の男どもが魅了されるのも仕方がない
「では白鳥の席はあそこの空いている席だ、泰三お前が校舎を案内してやれ」
「はい」
「(え~、いいなぁ~) (泰三変われよ~)」
緊張した表情で席に着き、軽く会釈してきた。
「それじゃあホームルームを始めるぞ~」
「ねえねえ白鳥ちゃん」
中村が先生にばれないように小声で話しかけた
「なんですか?」
「どうして新学期が始まって数日たってから転校してきたの? どうせなら始まったと同時の方がよかったんじゃない?」
「本当はそうしようと思ってたんだけど色々あって……」
「そうなんだぁ~、あ、俺中村太一! よろしく、こっちは泰三!」
「盛岡泰三よ、よろしくね」
「よ、よろしく」
********
それから授業も何事もなく終わり昼休みに入って校舎を案内し始めた。
「ここが中庭、ここが体育館よ」
一通り案内が終わり一休みしていた時白鳥さんが不思議そうな顔で訪ねてきた。
「ね、ねえ一つ質問してもいい?」
「?? なにかしら?」
「あなたさっきから喋り方が女の子みたいなんだけど……」
「ああ、言ってなかったわね、実は私オカマなの」
「…………え?」
先ほどまで少し慣れてきて表情が柔らかくなってきたと思っていたが返答を聞いた瞬間、表情が凍りついた。
「オカマなの」
「聞こえてるわよ! おお、オカマって男なのに女のふりをしているってこと……?」
「ふりって言われると少し違うわね、私たちオカマにも色々いてね、ふりとかじゃなくて本当に心は女だと思っている人もいるのよ。個性ってあるでしょ? それが原因でいじめられたりする人もいるけどやっぱりこれが自分なんだと思って貫いてるのよ、だから私たちもそんなくだらないことしないで仲良くやっていきましょ?」
「うわ……」
「え?」
「なにこの人オカマなの? キモ…………」
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「気持ち悪いので今後私に近づかないでくれますか?」
「さっきまで目に涙まで浮かべてちょっと感動してそうな雰囲気だったでしょ? それがどうして急に!?」
「いや、普通に気持ち悪くて涙が出てきました、それでは」
「…………」
あんのアマァァァァァァ!!
「せっかく親切にしてやったのにあの態度許せねぇぇぇぇぇ! …………おほん、あたしとしたことがはしたないわ」
教室に戻ると白鳥はクラスメイトから質問攻めにあっていた。
(ねえねえ、白鳥さん髪艶々だね、なんか特別なシャンプーとか使ってるの?)
「別にたいして特別なのは使ってないよ? 普通に市販の奴」
(白鳥ちゃん彼氏とかいるのー?)
「いえ、そういう人はできたことないわ」」
「あれ? 泰三一緒に行ったんじゃなかったのか?」
席に座ると白鳥の質問しているところからこっちに来ていった。
「ああ、そうね。オカマだって言ったらひかれたわ」
「あ、ああ、まあそれは時間をかけて慣れていくしかないからな」
「そうね、でもあたしあの子と仲良くなれる気がしないわ」
「まあそういうなって、またあとで話しかけてみろよ」
「そこまでいうならもう一度だけ話しかけてみるわ」
放課後
「し、白鳥さん、さっきはちょっと驚いちゃったかもしれないけどあたしもあなたと仲良くなりたいから仲直りしない?」
「いえ、私は別にいいです」
ふあああああああ?
「で、でもこのままっていうのも気持ち悪いっていうか~?」
「私はあなたの存在が気持ち悪いです」
「…………」
な、なんだろうこの女しめてやろうかしら……
よろしければブックマーク、評価よろしくお願い致します。
作者の評価になります!




