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オカマだけどくじ引きで不正をしたいと思います!2

ここまでは作戦通りくじ引きに持っていくことは成功した、あとはばれずに不正を働けるかどうかだ。


「そうなるとくじ引きは誰が作る?」 「やっぱり先生か文化祭委員の泰ちゃん?」


「安心しなさい、こんなこともあろうかと最初からくじ引き箱は作ってきてあるわ」


「まじか! すげえな!」 「泰ちゃんやるぅ~」


 ふぅ、なんとか怪しまれず自然に切り出せたようね、これでまさか裏で白鳥&高坂さんに通じているなんて思わないでしょう。


「紙はいまからやるから少し待ってちょうだい」


 白鳥と高坂さんが安堵の表情をしている、それを見たおかげでこっちまで顔が緩みそうになった。


「あ、言い出したの私だし、私もそれ作るの手伝うよ」


「あ、それを言うなら私もだし手伝うわ」


 高坂さんと白鳥は自然な道理で泰三を手伝いに来たため、誰も気に留めなかった。


「なんとかここまではうまくいったわよ」


「ええ、上出来よ、オカマのくせにやるわね」


 何でこの子は素直に褒めることはできないのかしら……


「で、でもここからが本番でしょ? バレたら私たち本当にやばい気がする……」


「確かにそうね、あたしたちの信用は地に落ちるどころか地面を貫通して地下まで落ちるかもしれないわ」


「地下ってあんた……、それは流石に言いすぎじゃない?」


「あなたはみんなから人気だからいいかもしれないけど、私たちは普通なのよ、あなたと違ってね!」


「な、なによ、そこまで言われるとなんか傷つくわね」


そう小声で話しながら、三人で紙を切ってくじを作っているとあっという間にくじは完成した。




「本当に任せて大丈夫なんでしょうね」


「任せなさい、ここまでくればほとんど成功したものよ」


「泰ちゃんがんばって」


「くじが出来たわよ、それじゃあ誰が引く?」


「どうする?」 「お前やれよ」 「お前こそやれよ」


「じゃあここは先生に引いてもらおうかしら」


「お、俺か? いいぞ、そのかわり何を引いても恨むなよ」


「くじは各項目につき3枚ずつはいっています、それじゃあ混ぜるわよ」


泰三が箱の中に紙を入れて手を突っ込みかき回す。


「それじゃあ、引くぞ」


『ゴクリ』


先生が手を入れた瞬間まるでクラス中のみんなが唾液を飲み込んだかのような音が静寂の中聞こえてきた。



 




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