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愚かな生き者達  作者: えだいち
7/13

第7話 : たかしのき

 本稿から、もう一度、主人公? は、 孝・ぼんず・プーニャ の本話、現代・未来(近未来? )に戻る予定です。

第5.6話では、孝のおじぃちゃんの時代を描いていたので、主人公がぶれて? しまって、読んで頂いた方には、「混乱をさせてしまった」と思います。

失礼しました。

今後の続編から、第5.6話の意味が解って頂けたらな?…… と思っています。

また、本稿から、

『私』の表現は、たかし、そして、

『僕』の表現は、セミの「ぼんず」にしたいと思っています。

『プーニャ』はプーニャです。


 ある晩の事である、

「じぃちゃんが湯槽ゆぶねで、浮かんでいた」

そう、溺死である。

数年前に脳腫瘍で手術をし、余命5年と宣告を受けていたらしい、そしてその5年を生きた。

私は、まだ幼かったので、その意味も解らなかった。


 じぃちゃんからは、いろんな話も聞いた。

「メンコとか、ベーゴマとか、

孝達には解らんだろうが、……、楽しかったぞ。

今の時代、手軽に出来るファミコンか? わしには解らんが、外で、もっと遊んだ方がいい、身体にもいし、友達も一杯出来るぞ」

その言葉だけは覚えている。


 そして翌年、さらに、父さん(孝太郎)が他界した。

まだ私は5歳だった。ただ、母さんの泣き崩れる姿、そして、死に化粧をしながら、

「どうして、…………」と、

父さんに言っていた事は覚えている。

その時、かあさんが思っていた悲しさ、そして今後の事など、いみじくも感じていなかった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 まだ、じぃちゃん、父さんが生きているそんな時、じぃちゃんが、孝の父(孝太郎)に対して

「もうばぁさんもないし、じぃちゃんも永い事もない、わしは解っている、もうそろそろばぁさんの処へでも逝こうかな、

でも、孝太郎、孝……、お前達には未来がある。こんな田舎で無く街へ引っ越しなさい……、なっ!。

その方がいい、今住んでいる土地を売れば、何かの足しになるだろう……、

まあ~、ちょっと寂しいが、孝太郎、いいやたかしのためにもその方がいい」と。


 父孝太郎もよくよく考えての決断であった。


 じいちゃんが、以前言っていた様に、

「街への引っ越し決めるよ?、じぃちゃん、それでいいの?……」

じぃちゃんは、

「これからはお前達の時代だ。孝のためにも便利な所へ引っ越した方がいい」と言っていた。

すると父孝太郎も、

「じぃちゃんと、俺達夫婦、そして孝、3世代で住もうと思っているんだ。いいよね?」

「わしまで、連れて行ってくれるのかい?、嬉しいね、邪魔にならない様に頑張ってみるか!……」


 そして3世帯で引っ越した。


 新しい家での住まい、仲睦まじい生活を過ごしていた。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 私は微かではあるが、その夜の屋台を覚えている。いや、無理に記憶の隙間に埋めようとしていたのかもしれない。

ゴムフーセンで出来ていた水入りの真ん丸なフーセンに長~いゴムが付いている。

また金魚すくいも挑戦してみた、水に入れた瞬間に紙が破れてしまった。

屋台のおじちゃんは、

「惜しかったね、一匹サービスであげるから」と金魚を貰った。

それが、私には嬉しかったのか、毎日のように観察? 餌あげに熱中していた。


 楽しかった。


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 そんな幼い楽しい思い出の中、

翌年、翌々年、じぃちゃん、そして父さんが亡くなった。

でも、あの屋台で貰った金魚は、大きくなっていた。

そして、母さんが、

「金魚?、元気だね~……、

それとね、この木に書かれている『たかしのき』……、

『たかし』って名前はね……、おばあちゃんがどうしても付けたいと言っていた名前で『孝』にしたの?

いい名前だね!!」っと。


 なんとなく、第4話に繋がりそうですか?

これから、孝・ぼんず・プーニャが主役になっていくと思います。

でも、第5、6話の内容も見え隠れして?

そんな内容にしていきたいと思います。


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