武器屋
大きくなくても品揃えなんかはいいみたいだ。いや、むしろ逆か?大きくないからこそってことか?
「セラちゃん!久しぶり元気だった?」
中から若い女性が出てくる。セラとは違い随分と元気だ。
「うん、元気」
「もー、かわいい!」
「毎回、やめてと言っている。」
セラの頭を撫でたり、抱き締めたり忙しいヤツだ。
「ん?そこの人は?まさか彼氏!?私に許可なしで!!?」
超睨んでくるんだが。というか、こいつが彼氏作るのになんでお前の許可が必要なんだ?どう見たってお前、セラと同い年だろ。お前、セラのこと溺愛しすぎだろ。
「そんな分けねえだろ。俺はただ単にフロンティア認定試験受かったらローのおっさんとギルドに入る約束しているだけだ。それで、ローがセラに俺について行くように言っただけだ。」
「ふぅ~ん」
まだ疑っているらしい。
「その人の言っていること、本当」
「セラちゃんが言うんなら信じてあげる!」
だから、溺愛し過ぎだって。
「んで、あんたの名前は?」
そっちから先に名乗るのが礼儀だろ。とは言わない。面倒なことになりそうな気がする。
「シュウ・カゲミヤ」
「ぷっ…変な名前だな。」
確かにこの惑星では明らかに変な名前だ。
「ほっとけ…それでそっちの名前は?」
「クレア・ヴァレンチノだ。セラちゃんは私のものだからな!誰にも渡さないぞ!」
知るかよ。溺愛にも程がある。
「だから、それもやめてと言っているでしょ。」
流石に俺は少し引いている。
「って…さっき、さらっとセラのこと、呼び捨てにしてなかったか!?」
「呼んだが、何か?」
「私が許可した。」
フォロー感謝致します。いやぁ…フォローしてくれなかったら俺死んでた。
いくらセラちゃんが許可しても私が許さない!
「私が許可した、と言っている。」
「でも…」
「姓で呼ばれるのは、あまり好きじゃない。」
…
「…だったらシュウ!私も呼び捨てにしなさい。セラは私のものだ!セラを特別扱いしていいのは私だけだ!」
割りきったみたいだ。
なんか色んな意味で凄いヤツだ。ある意味ソンケイスルワー。絶対こんなヤツに成りたくないけど。
そんなやり取りをしてから、今、俺たちは武器を選んでいる。
セラに俺の武器選びを手伝って貰っている。
「というか、セラ…店員にお金払えないって言ってなかったか?あいつになら大丈夫なんじゃねーの?」
「クレアはここ一年、修行で、いなかった。」
なるほど、それなら仕方ない。どちらにせよ、一年前のこいつも多分、人見知りが酷いのに視線が集まるだろう。それでは頼みにくいというのもあるのだろう。
「セラ、武器を選ぶポイントは?」
そうして、俺たちは武器を選ぶ。




