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境界の先の開拓者  作者: 前園蓮馬
序章
8/19

武器屋

大きくなくても品揃えなんかはいいみたいだ。いや、むしろ逆か?大きくないからこそってことか?

「セラちゃん!久しぶり元気だった?」

中から若い女性が出てくる。セラとは違い随分と元気だ。

「うん、元気」

「もー、かわいい!」

「毎回、やめてと言っている。」

セラの頭を撫でたり、抱き締めたり忙しいヤツだ。

「ん?そこの人は?まさか彼氏!?私に許可なしで!!?」

超睨んでくるんだが。というか、こいつが彼氏作るのになんでお前の許可が必要なんだ?どう見たってお前、セラと同い年だろ。お前、セラのこと溺愛しすぎだろ。

「そんな分けねえだろ。俺はただ単にフロンティア認定試験受かったらローのおっさんとギルドに入る約束しているだけだ。それで、ローがセラに俺について行くように言っただけだ。」

「ふぅ~ん」

まだ疑っているらしい。

「その人の言っていること、本当」

「セラちゃんが言うんなら信じてあげる!」

だから、溺愛し過ぎだって。

「んで、あんたの名前は?」

そっちから先に名乗るのが礼儀だろ。とは言わない。面倒なことになりそうな気がする。

「シュウ・カゲミヤ」

「ぷっ…変な名前だな。」

確かにこの惑星では明らかに変な名前だ。

「ほっとけ…それでそっちの名前は?」

「クレア・ヴァレンチノだ。セラちゃんは私のものだからな!誰にも渡さないぞ!」

知るかよ。溺愛にも程がある。

「だから、それもやめてと言っているでしょ。」

流石に俺は少し引いている。

「って…さっき、さらっとセラのこと、呼び捨てにしてなかったか!?」

「呼んだが、何か?」

「私が許可した。」

フォロー感謝致します。いやぁ…フォローしてくれなかったら俺死んでた。

いくらセラちゃんが許可しても私が許さない!

「私が許可した、と言っている。」

「でも…」

「姓で呼ばれるのは、あまり好きじゃない。」

「…だったらシュウ!私も呼び捨てにしなさい。セラは私のものだ!セラを特別扱いしていいのは私だけだ!」

割りきったみたいだ。

なんか色んな意味で凄いヤツだ。ある意味ソンケイスルワー。絶対こんなヤツに成りたくないけど。


そんなやり取りをしてから、今、俺たちは武器を選んでいる。

セラに俺の武器選びを手伝って貰っている。

「というか、セラ…店員にお金払えないって言ってなかったか?あいつになら大丈夫なんじゃねーの?」

「クレアはここ一年、修行で、いなかった。」

なるほど、それなら仕方ない。どちらにせよ、一年前のこいつも多分、人見知りが酷いのに視線が集まるだろう。それでは頼みにくいというのもあるのだろう。

「セラ、武器を選ぶポイントは?」


そうして、俺たちは武器を選ぶ。

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