街に
見渡したら、そこに人がいた。が、視界がボヤけて顔は見えない。人だとギリギリわかるレベルだ。
眠い…眠すぎる…。
俺はそう思うと意識を手放し、倒れこんだ。
目を覚ました…久しぶりにぐっすり寝た気がする。今までも何度か意識を失ったけど、いい睡眠だった訳じゃないからな。
そして、俺はゆっくりと目を開けた。天井が見える電球が眩しい。…ん?天井?電球?俺は外にいたはずだ。それと、俺…いつ寝た?
「起きたか。」
目の前のゴツいおっさんがそう言う。
俺は身を起こした。
「ここはどこだ?」
「ここはギルド『神速の不死鳥』だ。儂のギルドのメンバーがお主がモンスターに襲われていたのを助けたんだ。」
儂とか本当に使うヤツいたんだ…。
まあ、そんなことは割とどうでもいい。
とりあえず、俺が寝たのは確かにそのときだったな。魔力使いきっていたときに誰かが残りを倒してくれて安心したからか?
魔力使いきるとどっと疲れるみたいだ。
「その助けてくれた人は誰だ?ソコで俺のことずっと見ているヤツか?」
そう、そこに俺のことを見ていた女性がいる。うん、まあ、俺がこの話題を出した瞬間目を反らしたんだが。
「そうだ。まあ、腕は確かだぞ。まあ、人見知りが激しいんだが。」
「儂の名前はロー・バリエル。このギルドマスターをやっている。気軽にローと呼んでくれ。それでお主の名前は?」
合わせた方がいいだろう。
「シュウ・カゲミヤだ。俺もシュウでいい。」
「わかったぞ。ところでシュウ、お主はフロンティアかい?」
「いいや、まだだ。」
「まだ?ああ、今度の試験で受けるのか。セラから聞いた話によるとそんなDぐらいの実力に見えたと言っているんだが…まあ、いい。それならば、儂のギルドに入ってくれないか?」
セラ?ああ、アイツの名前か。
「まだだと言ったはずだが」
「うむ。勿論、受かったらでよい。まあ、受かるだろうが…」
「いや、そんなことないぞ。何せ、俺は武器を持ったことがないからな。」
「むぅ…そうか…って、待て。武器を持ったことがない?
お主、何体の魔物どもとどうやって戦ったんだ?」
「どうやってって…だいたい15体に魔法でだが。あー…でも、一体だけぶん殴ったな。そのあとにその15体の中の2体をソコのヤツに倒してもらったからな。」
「はぁ?」
「えっ…」
「武器持ってなくて、魔力きれたんだ。あいつらから逃げるのは大変そうだしな、だから仕方なく。」
そんなに驚くことか?と俺は思った。
驚くことだよ…。
まだフロンティアでないヤツが魔物を10体以上を倒したんだよ。まして魔物を素手でぶっ飛ばして気絶させたんだぜ…。驚いて当たり前だよ。
はるか遠くから見ていた神はそう思った。




