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第五.五話

時系列的には第三話あたりの連邦視点の話です。

連邦の司令官コリンズ=ボワールゥーズ大佐は焦っていた。

自分の旗艦として配備される筈だった高速巡洋艦を進水式直前に奪われるなどという失態を冒したのである。


「このままでは将官の道が閉ざされてしまう・・・っ!」


隣に軍務官がいるのも構わず机を叩き、そう口にする。新造艦というのも建前で受け取ったものであり、准将に昇格した暁には地上にある本部でリゾート暮しをする予定だった。

それを名も知らぬ賊に邪魔されたとあっては堪ったものではない。

「今すぐ出撃する!出せる軍艦を用意しろ!」


それを聞いた軍務官は慌てふためき、


「今からですか?!あの艦は既に防衛線の外に離脱しており、深追いは危険です!」彼の発言は至極真当なものであるが、逆上しているコリンズの耳に届かない。


「貴様は上官に逆らうつもりか!」


怒鳴り散らし軍務官に出撃の命令を伝えさせ自らも席を立つ。


「賊共!必ず血祭りにあげてやるわ!」


----


戦艦β0804級ゴーレムアンフェルノ


その名の示す通り、ベータ系列8号7番目に設計された戦艦である。ちなみにβだαだというのは連邦傘下の軍産企業であり、会社毎に一文字割り振られており、〜号というのは艦の特性を指す。


β0804級は艦全体を包む様にエネルギーシールドを発生させる事が出来、奪われた新造艦の主砲である下位プラズマビーム連装砲を無力化する。


「しかもあの艦はまだ調整が終わっていない。副砲が使えなければこのゴーレムアンフェルノに勝てる筈がない!」


一人勝利を確信し、意気揚々と乗り込む。

乗り込む前にさっきの軍務官がやって来た。

「お待ち下さい!せめて護衛の駆逐艦が揃うまで出撃をお控え下さい!」


そう、護衛の駆逐艦に細工が施されたらしく、まともに動けるのはゴーレムアンフェルノか、護衛がなければ的になる空母、新造艦に追いつけない鈍速な装甲艦位しかない。


「この戦艦のみで十分だ!左遷されたくなかったら黙っていろ!」


軍務官を叱り飛ばし、出撃する。


後には顔をしかめる軍務官がゴーレムアンフェルノを見送るのみだった。

名称:戦艦β0804級ゴーレムアンフェルノ


全長:675m


装甲:プライムコイン星特殊装甲×12層


分類:重装甲戦艦


司令官:コリンズ=ボワールゥーズ


エンジン:レーザー反応炉


主砲:三連装レールガン


副砲:対艦ミサイル、ビームガン等


備考:エネルギーシールド発生装置

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