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第四話

「そこの連邦兵につぐ、無駄な事はやめて大人しくしやがれ。さもないと・・・」


そこから先は言わない。勝手に想像させる。そうすると向こうが叫んできた。


「嫌だ!誰が荒くれ者の施しなんか受けるものか!」割と高い声が返ってきた。内装が不完全な為モニターが稼動しておらず、今まで分からなかった。

ここは海賊流のネゴシエーションというのを披露する。


「俺らの若いのはどうも人肌恋しいって言うんだよ。捕虜には手を出させないが、抵抗するなら話は別だぜ?」


「あんた達なんて最初から信用出来ないわ!」


間髪入れずに言われる。こういう場合は何かしら目的があるに違いない。

別に海賊流と言っても大した事じゃない。相手の発言や挙動から情報を読み取り、こちらは手札を極力切らない。そういう交渉術である。


「成程、彼氏がいるのか。あーあ、こっちからが願い下げだぜ。」


「彼氏なんていません!これだから野蛮な連中は嫌なんです!」


男への嫌悪感が有るみたいだな。これは俺から目的を聞いても正直には答えてくれないだろう。ならばとオリビアに合図を出した。


「貴女の目的は何ですか?副長の私なら叶える事が出来るかも知れませんよ。」


「・・・」


今度は押し黙った。アメと鞭というか、信用させる為に交渉者をオリビアと交代する。もう少し考えればオリビアも俺の仲間なんだから、信用出来ない訳だが、女の方も退路を塞がれ焦っているんだろう。


「私はこの船のメインエンジニアです。この船に残りたいんです!」


・・・目的を聞いて呆れた。こんな女もいるのかと。

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