第四話、機巧騎士
遅くなってすいません。
リンオウ・セノクンを一言で言い表すならばそれは飄々、だろうか
「初めましてだな。閃光の」
「こちらこそ初めまして。しかし、何故貴方がここに?最初に王城へ行くべきではないのですかな?」
「いらぬ世話だな。それに何故ここに来たかはお主だってわかっておろう」
「どういうことかさっぱりわかりませんな」
涼しい顔をして淡々と嘘を吐きおって。
「わからんならいいが、一つ聞きたいことがある」
「何でしょう」
「俺の剣、『終わりの星剣』はどこだ」
瞬間、リンオウの顔が強張り元に戻った。
「やはり、確かめるまでも無くシオン様御本人でしたか」
「当たり前ではないか。俺のような種が幾人もいてたまるか」
「そうでしょうな。では『終わりの星剣』は宝物庫にございます。今から取りに行きます故、しばしお待ちを」
颯爽と椅子から立ち上がりリンオウは奥の扉へと消えていった。
「あの、どうして我が一族に伝わる家宝『始まりの王剣』の事をご存知で?」
「む?お主は聞いておらんのか」
使用人に出された紅茶を一口飲みシルヴィを見た。
「もともと『ロストレグナント』は二振り存在していてな。一つは俺の『終わりの星剣』。もう一つがギルバートが持っていた『始まりの王剣』。姿かたちが酷似していて、いつしかどちらも『ロストレグナント』と呼ばれるようになった、という訳だ」
正確には俺の『終わりの星剣』は漆黒で『始まりの王剣』は純白の刀身を持っているのだが、この話は何時しかあ奴が王剣を継承したときに話すか。
「そうそう、そういえばセリアン、お主の腰の『月下の蝶光』だがそいつは借り物であろう?魔力が喰われ過ぎているぞ」
「仕方あるまい。これはこの日のために父上から借りてきたのだ」
「ふむ。それにしては覚醒が始まっている感があるが……」
考えすぎか?
しかし、取り敢えずは俺の剣を返して貰わねば話にならん。
「お待たせしました。こちらが『終わりの星剣』です」
二人にここ最近の歴史を軽く教えて貰っているとリンオウが戻ってきた。
その手にはリンオウと同じぐらいの高さの大剣があった。
「ありがとう」




