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第二話、王都

「現人神、簡単に言うと人の身で神の力を使う奇跡の種族。その代わり現人神になる条件が異様に厳しくてな。基本的に数千年生きねば為る事は出来ん」

「数千年、ですか………」


シルヴィが悲しげな声で呟いた。


「まぁ、反則的な方法として人の数万倍から数億倍の魔力を使う、って方法もあるのだがな。こちらはいまだに誰も成し遂げたものがおらん」

「数億倍、だと?」

「そうだ。しかしこの方法だとどうしても神としての地位というか能力か?どちらでもよいが其れが低くなるんだよ」

「……馬鹿らしい種族なのだな、現人神とは」

「あぁ、魔法の威力も神級になるしな」

「それでさっきこの私の古代魔法が中級魔法で防がれたのか」

「正解だ。とはいえお主のは些か修行が足りんかったようだがな」

「黙れ!おのれ貴様、一度ならず二度までもこの私を虚仮にしおって!」


そういって顔を真っ赤にしたレイが立ち上がった。


「こんな狭いところで立つと転ぶぞ?」

「そうですよ、レイ様。この馬車がバランスを崩して倒れたらどうなさるのですか?」

「クッ!まあよい。後で覚えておけよ」


そういうとレイは不貞寝を始めた。

一国の皇子が不貞寝とは……

かなり心配だな、この国の将来が……


「生憎と俺は小物の言うことと戯言は覚えん主義でな」

「奇遇だな。実は私もなのだよ」

「私はそういうのは聞き流してはいますが一応覚えていますね」

「意外としっかりとしているのだなシルヴィ」

「えへへ。レイ様の世話役をしていると自然に身についたんですよ」


こいつは普段でも三流のやられ役みたいなことしか言わないらしい。


「それで、あとどれ位でお主の家に着くのだ?」

「もうすぐ王都が見えてくるはずなのであと三十分といったところです」

「ふむ。そういえば王都を見るのも二千年ぶり、か。長いようで短いような」

「長いに決まってるじゃないですか。だって二千年ですよ?普通の人が約150年、エルフクラスでも500年しか生きられないんですよ?」

「だからだよ。とっくの昔に時間感覚が無くなってしまったんでな、二千年も三千年もあまり変わらないんだよ」


ふと外を見てみると他の馬車が通り過ぎていた。

その中には旅人らしき人影が覗いて見える。


「それに、いつの時代も人の過ごし方は変わらんらしいな。人は自由で、束縛され、楽しみ、苦しみ、喜び、悲しみ、誰かの為に何かをし、自分のために何かをする」


空には鷹が飛んでいた。


「なんと世界の単純で美しいことか。生きるには辛いが、見ている分には最高だ」


再び視線を車内に戻すと二人とも難しい顔をしていた。


「そう考え込まんでいい。所詮老人の独り言だ」


「重いな。これが二千年生きた人の、いや、神の言葉か」

「おいおい。勘違いしてくれるなよ?さっきのは神託じゃない。老人の独り言といったろ?」


やれやれ、もうすぐ王都だというのにこの空気はいかがなものだな。



意外な事実が発覚しましたね。

この世界での平均寿命は150歳らしいです。

それよりも短いですかね?

しかし、私の文才ではこれが限界だったりしてしまうんですよ。

すいません、もっと精進します

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