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断罪予定の悪役令嬢ですが、隣国の王太子の愛され妃になります!  作者: あいら


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6-3

考えた私は1つの結論に至る。


そして、その事はアンナにだけ話した。


アンナは難色を示したが、

私の決意が固いと知ると、結局折れてくれた。


王宮から馬車でアクアマリン王国の公爵家に向かうと言って、

王宮を出て、そのまま教会へ向かう。


本来の転生者、2巻のヒロイン天宮那奈は、

聖女として大教会にいるはずだが、


ゼウスの情報だと、さほど魔力が多くなく、

村の教会にいるとの事だった。


教会に着くと、シスターがあわててやってくる。


アンナがシスターと話して、

小銭を渡して、天宮那奈と話しができるようにしてもらう。


やってきた天宮那奈は、

村の教会で回復魔法の使い手として、

そこそこな待遇ではあるが、

元現代日本人としては、かなり辛い境遇であったようで、

疲れ果てた、暗い顔をしていた。


黒い瞳に、黒い髪、

髪を染めていない所と、顔つきからして、

高校生ぐらいだろうか。


「貴方が、天宮那奈さんね」


「そうよ」


シスターが言葉遣いにびっくりしているが、

私は気にしないように言う。


「回復魔法は上手くいってない?」

その言葉に押し黙る。


「今辛いの?」

重ねて言うと、一気に話始める。


「小説の世界のはずなのに、全然違う展開になるし、

 何がなんだか分からない、

 まあ、こんな事言っても理解できないでしょうけど!」


やはり彼女が2巻の主人公だ!


「泉に行けは魔力は増えるわ、

 そうすれば救える人も増えるはず、

 多くの人を救うと、聖女と呼ばれるはずよ」


「ごめんですね」

切り捨てるように言われて驚く。


「私を裏切った世界を救うつもりはないわ!

 私は王太子妃になるのよ?

 なのに全然物語通りいかないし、もううんざり」


「これから沢山の人が死ぬわ」


「この世界の人間がどうなろうと、知った事ではないわ」

その言葉を聞いて、私は決意する。


彼女の手を掴み、魔力を一気に解放する。


ごめんね。


心でそう唱えながら、自分の中に力が湧いて来るのを感じる。


いきなりの事に呆然としてる天宮那奈を後目に、

大教会に向かったのだった。

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