5-2(リオレイル視点)
アレクセイと別れた後、リリアーナと自分の部屋に向かう。
そして、部屋に入ってすぐ、リリアーナを抱えて、
お姫様抱っこをする。
「え?リオレイル様?」
リリアーナは驚いているようだったが、
かまってはいられない、
そのままソファへ向かう。
ソファに腰かけるも、リリアーナを離す事はなく、
そのまま自分の膝の上に乗せる。
驚いて、目をぱちくりさせているリリアーナの顔が、
目に入ってくる、
本当に可愛い。
そのまま抱きしめる。
「リオレイル様・・・」
リリアーナの戸惑った声が聞こえてくる、
確かに今までこんな強引な事をした事はなかった。
リリアーナの首筋に顔を埋め、呟く。
「私の事は好きかい?」
すぐに返事はなく、なぜ答えないのだと、
少し心配になるが、
リリアーナが真っ赤な顔をしているのを見て一押しする。
「私は好きだよ、リーナは?」
下を向いて、手で顔を隠しながらも、
「好きです」
とぽつりと答えが返ってきた。
その言葉に心がすーと落ち着くのを感じる。
自分では冷静でいようとしていたが、アレクセイとの対話は、
思っていたより、自分に影響を与えていたらしい。
あんな風に腰を抱いて、横に座りたい。
お菓子を与えてみたい。
本当に欲しいプレゼントをして喜ばせたい。
それを全て目の前でされてしまい、
余裕を失くしていたのだ。
しかも、大好きとまで言われていて、
それが家族に対する愛だと分かっていても、
複雑な思いを抱かずにはいられなかった。
「もう一度言って」
先ほどのアレクセイに大好きと言った時とは、
まったく違う恋する女の顔で、
「好きです」
と言ってくれるのを聞いて、思わず口づけてしまった。
しばらくリリアーナの唇を堪能する。
自分の心が満たされているのを感じる。
自分がこんなに感情がある人間だとは知らなかった、
どちからかというと、淡々と全てを処理してきたから。
「早く結婚したいな」
そうつげると。
「皆に祝福されたいですね」
と返ってきた。
おそらく結婚式の事を考えているのだろう。
私はリリアーナの服を脱がせて、
自分だけのものにしている所を想像してたのだが。
かわいいリーナ。
あの長兄には心を乱されたが、
同時にどれだけリリアーナが好きか実感させてくれた。
嫉妬という感情を教えてくれたのだ、
感謝すべきだろう、
しかし、リリアーナは私のものだ。
そう思って、もう一度、リリアーナの唇を奪った。




