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断罪予定の悪役令嬢ですが、隣国の王太子の愛され妃になります!  作者: あいら


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2-5

次に向かったのはレース編みの店、


ガーネット王国は放牧が盛んで、

同時に革製品も有名である。


また織物なんかも多く、柄も豊富だ。


しかし、今目にしているようなレースは見ない、

レースはアクアマリン王国特有の文化なのだろう。


小さなコースターや肩掛けを見ていく。


「凄い繊細で綺麗ね」


「本当ですね」


私は髪紐を一本だけ買う事にし、

アンナが代金を払う。


「ねえ、このレースドレスの裾なんかにつけたら、

 綺麗だと思わない?」


「ドレスにレースですか?

 聞いた事ございませんが、確かに綺麗かもしれませんね」


そんな話をしながら店を見て回る。


ガラス細工の店、


木彫り細工の店、


いろんな店があるが、やはり精密度、

出来栄えの良さはガーネット王国で見た物の方が高い。


公爵家に持ってくる程のものだから、当然なのだが、

爆買いする予定が、思っていた程心が動かず、

あまり何も買えずにいる。


とは言え、見ているだけで楽しいし、

こうゆう下町独特の活気は、

その場にいるだけで気分を高揚させてくれる。


次どの店を見ようかしら・・・


そう思っているといきなり騒ぎが起こった。


「何?」


「確認致します」


アンナが少しだけ距離を取り、確認取る。

騒ぎの原因はすぐ分かったようで、すぐ戻って来た。


「どうやら、この辺りで悪さをしていた盗賊を、

 騎士達が追っていて、ここまで来てしまったようです、

 とは言っても、相手は専門の騎士、

 すぐに取り押さえられるでしょう、

 お嬢様は騒ぎに近づかないで下さい」


「分かったわ」


騎士達が器用に店に被害を出さないように、

盗賊団を追い詰め、捕縛していく、

アンナの言った通りだ、この様子なら、

騎士達がすぐ盗賊団を抑えてしまうだろう。


そう思って見ていると、

少し離れた所にいた盗賊が、子供に手を出した所が見えた。


体が無条件に動く。


丁度靴も下町風の踵が高くない靴だ、

あっと言う間に、盗賊の近くに行くと、

手を取り、捻り上げ、足元を崩す。


普通、盗賊と言えば力が強い、

足払いをかけた所でそんな簡単に転ぶワケがない。


しかし、私が相手をした盗賊は、

「いたたた・・・」と声を上げ、簡単に転ぶ。


その様子に、見ていた周りが呆然とする程だった。


「お嬢様!」


アンナが追い付いてくる。


「あら、ごめんなさい、反射的に動いてしまったわ」


盗賊が逃げ出さないよう、手を捻ったまま答える。


それを見ていた騎士が、

申し訳なさそうに私の元に近づいてくる。


「お嬢さん、ありがとう、こいつは引き取るよ」


その言葉に盗賊をどん、と騎士の方に突き飛ばす。


大きな体が不思議なぐらい、

盗賊がよろめいて騎士の前に倒れ込む。


「強いんだな」


「コツがあるのよ」


「ぜひ伝授願いたい所だ」


「うふふふ」


そうして話していると、眼鏡をかけた、

長髪の男性が近づいてきた。


王子、兄達でイケメンは見慣れているハズの私でも、

ついつい見とれてしまう程のハンサムな男性。


ゲームなら絶対攻略対象でしょう!と言いたくなるような、

オーラのある男性だ。


騎士達がほぼ同じ制服を着ているのに、

その男性だけ違う服を着ていて、

騎士の対応から、騎士の指揮官らしき事が分かった。


まだ若いのに・・・


見たところ18か19歳ぐらいだろうか、

その年で指揮官だと、貴族である可能性がある。


そのイケメンが声をかけてきた。


「私はレイ、盗賊の捕縛の協力感謝します」


ああ~外見を裏切らないいい声、

私の好みドストライク!

いやいや恋はいいって思ったばかりでしょう!

ミーハーすぎるって。


そう思いながらも、男性のペースに巻き込まれてしまう。


「お礼がしたいのですが、少しお時間いかがですか?」


イケメンのお誘い!

しかも騎士の司令官となると立場はしっかりしてそうだし、

そう思うも、アンナが首を横に振る。


ハイそうですよね。


「お礼をして頂く程ではございませんわ」


内心、惜しいと思いながらも、

しおらしく答える。


「フリュイデルのタルトなどご馳走しますよ」


その言葉に目が輝く。


果物が有名なアクアマリン王国、

その果物を作った絶品タルト!


しかし、王族、高位貴族など一部のファンにしか作らず、

例え公爵令嬢とはいえ、他国の住民である私は手に入らず、

食べたいとコネを探していた所。


「行きます!」


力強く宣言した私に、アンナが何とか思い止めようとする、

しかし私の意志は固い、

この機会を逃したら、いつになるか!


結局私に弱いアンナはレイの紋章を確認し、

伯爵家の3男である事まで聞き出し、

なんとか了承してくれたのだった。

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