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メロンが見ていた 【其の一】

≪桃太郎≫

昔々、あるところに老夫婦が住んでいた。

毎日のように、お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に出かけて行った。

ある日、お婆さんが川で洗濯をしていると、そこに川上から大きな桃が「ドンブラコッコドンブラコッコ」と流れてきた。

この桃をお爺さんへのおみあげにしようと思ったお婆さんは、桃を拾いあげ家に持ち帰えった。

夕方になり山に芝刈りに行っていたお爺さんも帰宅した。

桃を見たお爺さんもたいそう喜び、二人で桃を食べようと割ってみた。

すると、桃の中から力強い産声を上げた赤ん坊が飛び出してきた。

二人ともあまりの事に驚きはしたものの、元気な赤ん坊を見てとても喜んだ。

老夫婦はその赤子を「桃太郎」と名づけとても大切に育てた。

年が経ち、立派に成長した桃太郎。

ある日、遠い海の果てに鬼ヶ島があり、そこに住む鬼達が悪さを繰り返して、国々から財宝を奪い取っては大暴れしているという話を聞いた。

桃太郎は、お爺さんとお婆さんに鬼ヶ島に鬼を成敗しに行きたいと伝える。

お爺さんとお婆さんも流石に心配したものの、桃太郎の意思があまりにも強かった為に、その意をくみ、キビ団子を持たせて送り出した。

道中、桃太郎の前に、犬・猿・雉が現れる。桃太郎はキビ団子と引き換えに三匹をお供に加えた。そして、犬・猿・雉を率いて鬼ヶ島へと向かった。

鬼が島では鬼達が酒盛りをしていた。

桃太郎一行は、まず門の外から犬が吠え騒ぎ立てた。

異変に気付いた門番の鬼に雉が目をつつき混乱させた。

そして猿が裏から城門を開けた。

犬・猿・雉の大活躍により、意表を突かれた鬼達は慌てふためいた。

混乱に乗じて桃太郎は鬼の大将をあっという間に討ち取った。

降参した鬼より宝物を奪い返した。

桃太郎一行は山ほどの財宝を国へと持ち帰り日本一の称号を手に入れた。

と言う昔話。

まず、桃太郎の物語の中で、猿・犬・雉の三匹が仲間になる。

何故、この3匹の動物を仲間に入れたのだろうか?

熊や狼など強さで言えば、かなり強力な動物は他にもいる。

しかし、この3匹が選ばれた理由として、古代中国の方角を表す十二支の思想が関係していると言われている。

十二ある方角の内、北東には鬼が住むと信じられ「鬼門」と呼ばれていた。

また北東の十二支は牛と虎である。鬼は牛の角に虎柄のパンツを履いている描写が多い様に、それはこの鬼門の影響があるのではないかと考えられる。

「鬼門」の正反対に位置する南西は「裏鬼門」と呼ばれている。「裏鬼門」は鬼を封印する効力があると信じられていた。その南西には猿と羊が配置されている。その猿から時計回りに酉と戌が配置されている。これにより桃太郎の仲間に、猿・犬・雉が選ばれたとも考えられる。

更に桃太郎の物語の背景にはどの様な事が隠されているのだろうか?

昔は避妊をするという概念すらない為に、子沢山の家が多かった。

今と違い医療や薬などは、ほぼ無いに等しい時代であった。

当たり前の様に死産や、幼くして子供を亡くす事も多かった為に、出来るだけ多く子作りをしたと考えられる。

現代でもまだその習わしが残る所も有るが、時代背景としては、ほとんどの家で家督を長男が継ぐのが習わしであった。

その為、長男が健在の場合を除き、その下に生れた、特に男子は養子に出されればまだ良いもので、口減らしの為に捨てられるケースも少なくなかった。

桃太郎も、もしかしたら口減らしの為に上流から川に捨てられた赤子だったのかもしれない。

ここで、桃太郎がお供にしていた猿・犬・雉を考えてみよう。

猿(去る)、犬(要ぬ)、雉(帰じ)を連れていくと言う事は、川に捨てた赤子の魂を成仏させたかったという意味合や、親のせめてもの思いとして、子供が寂しくない様にあの世へお供を付けてあげたいという意味合いを持っていたのかもしれない。

川上から捨てられた赤子を下流で洗濯していた女性が偶然に拾い上げ、そして育てた事例が少なからず有ったのではないだろうか。

人生50年時代だったと考えると、30歳後半から40歳ぐらいは既に年寄と考えられていたのかもしれない。

現代でいう子宝に恵まれなかった中年夫婦が、川上から口減らしの為に捨てられてしまった赤子をたまたま助け、そして育て上げたのが、桃太郎のルーツではないだろうか。

桃は子宝の象徴ともされているらしい。
























という考察をした夢を見た。


今日も歯の裏がザラザラしている。


最近、目覚まし時計が鳴る五分ぐらい前には目が覚める。

だから目覚まし時計で起こされる事が無い。

だからと言って全く目覚ましをかけないという強者には未だになれない。

というか、目覚まし時計ではなく、携帯のアラームだから厳密には目覚まし時計は家にはない。

でもついつい目覚まし時計と言ってしまう。


今日の夢は桃太郎の考察だった。

昔から一晩で夢を必ず2回観る。

その内容もしっかり覚えている。

ばらばらの夢の時もあれば、二本立ての時もあったりする。

かなり鮮明にいつも覚えている。

幼少期から毎日欠かさず夢を見ている。

だから10年前ぐらいから、辛い夢や悲しい夢、何とか回避したい夢の時は、決まって心の中で「夢の中だ!これは夢だ!」と強く唱える様になった。

すると夢の中の自分もこれは夢なんだなと分かるようになった。

中々思い通りにさせてくれない夢の場合も、強引に頭を大きく何度も何度も、振って振って「これは夢だ」と思い続ける。

すると自動的に目が覚めるシステムになっている。

毎晩見る夢の中で、大概そのうちの一本は正夢に近いものだったりする。


今日は珍しく一本しか見ていないが、桃太郎の考察がどんな正夢になるのだろうか?

全く見当もつかない。

今日の夢は唯の夢だと思う。


〈俺のルーティーン〉


起きたらまずはコップ一杯の水を必ず飲む。いや、白湯?ぬるま湯?常温水?

世の中では、朝起きて取敢えず水をコップ一杯飲む事が健康に良いとされているが、どの様な状態の水を飲めば良いのか情報が錯そうしている。何が正解なのか全く分らない。だが、最近では水道水を飲むという選択肢は持ち合わせていない。

ペットボトルのミネラルウォーターという選択肢はもちろんある。だが、ペットボトルの水も冷蔵庫で冷やす方が良いのか?はたまた冷やさない方が良いのか?という問題が勃発する。

いつも疑問なのだが、白湯とぬるま湯の違いはなんなのだろうか?

それは感覚的なものなのか?

よく「人肌で」と聞いたりするが、人肌で感じる温度は人それぞれではないのか?

人の肌の表面温度は、大体平均温度がデータとして出ているのか?敏感肌の人もいれば鈍感肌の人もいるだろう。それこそ感覚的なものに近いのではないのか?

そして、常温とは季節によっても温度の違いはあるはずだ。常温の年間平均温度は科学的に算出されているのだろうか?

冷水は内臓を冷やすから、あまり身体には良くないと聞いた事がある。

俺はサーバーの熱湯を半分、常温を半分入れて飲んでいる。

たまに勢いよく飲みすぎて、心臓に直で水をぶっ掛けてしまったかのような?実際に心臓に水をぶっ掛けた事が無いから定かではないが、強烈な痛みに襲われてしまうのは俺だけだろうか?その現象は、夏場に喉が渇きすぎて、キンキンに冷えたビールを一気に呑みほした時にも起こるのだが、医学的には大丈夫なのだろうか?これがまた痛くて痛くて、心臓が止まるのではないかと感じる程の痛みと恐怖に襲われる。だから結構ビビる。


水分補給の後はトイレに入る。毎日欠かさずトイレに60分籠る。

そして精神を整える。無の境地にインする。

全く雑念を持たずに身体に溜まった(邪念、憎悪、嫌悪、憶測、羞恥心、俗欲、私利私欲)など、様々な毒素的なモノを全て排出する聖なるタイムである。

一日の内で最高の〈リラックス&リフレッシュタイム〉と呼べるだろう。

いや〈ゴールデンタイム〉いや〈ダイヤモンドタイム〉と呼べるだろう。

〈ダイヤモンドタイム〉が終わると、次なるは新たなステージへと向かうべく、思考の時間がやってくる。

朝のトイレ第二部は、俺にとってイマジネーションを掻き立てる場所へと変貌する。

〈インフィニティーコスモ〉であったり、〈ブラックホール〉であったり、時には〈ビッグバン〉だったりするのだ。

ハッキリ言って何を言っているのか自分でもよく分らないが、大切な時間である事には変わりない。

ただ寝起きで、ぼぉ~としているだけじゃないかと言われがちだがぁ・・・

それは知らん。


その後、マウスウォッシュを口に含み洗顔をして髭を丹念に剃る。

マウスウォッシュは、刺激の強いタイプだと唇と歯の間の筋みたいなやつを諸に刺激され〈キュイン〉となるからセンシティブなやつに限る。

〈ぶくぶくタイム〉がどれだけ必要なのか分からないが、毎回3ぶくぶくで大体嘔吐いてしまう。推奨されている回数が何回かも知りえていないが、多分やった方が良いであろう、ぶくぶくの回数に達する前に常にギブアップして終了する。

朝起きて歯磨きをする人は、かなり多いかと思うが、ずっと疑問に思っている。

朝起きて歯を磨き、その後すぐに朝食を摂る人々に問いたい。

歯磨き粉味の納豆ご飯は、美味しく頂けているの?

歯磨き粉味のアジの開きは、美味しく頂けているの?

朝だけ味覚がイカレテしまうの?

歯磨き粉の味ありきの朝食がお好きと言う事ですか?

俺にとってはこの後に控えている珈琲タイムを考えると歯磨きは、かなりの強敵だ。

歯磨き粉VS珈琲は本当に厳しい戦いだ。

何度となく対戦を試みては来たが、全戦全敗だ。

全く勝ち筋を見つけられないので闘う事から逃げたのだ。

逃げるが勝ちの時もある。

だからマウスウォッシュをする事で私は歯をケアーしています!

とアピールをしている。


髭剃りは電動ではなくT字剃刀派だ。

T字剃刀は、高い物もあるが、何故か安い物が肌に合う。

その理由は、数年前に三日三晩考えつくしたが結論にまで至らなかった。

よって迷宮入りした。

電動髭剃りは使い続けると何とも表現しづらい匂いが定着する。耐えられないぐらいの悪臭を放つため絶対に使わない。

人間は、やっぱり獣だったのだろうな!と納得せざるをえない強烈なスメルをくらわされる。

最後の晩餐には〈くさや〉を食す事が定めとされているこの俺ですら、あの匂いは難しい。自分のですら難しいのだから、俺は他人の電動髭剃りは借りないし、匂いもかがない。と、あの日、天国のじいちゃんに誓った!!


続きまして、その日の気分に合わせて珈琲豆を選択する。

真夏だろうと、俺はホットしか飲まない。一年中ホットしか飲まない。

常時ストックは3種類用意している。

大体、モカとブルーマウンテンは必須で、あとはその時の気分だが、一番多いのはがっつり系のブレンドかもしれない。

一時、ハワイ産のコナにハマっていた事があったが一瞬のブームで去っていった。

コナはハワイの気候で飲むのが一番美味しいと思う。

浅煎りの豆は酸味が強いので、専ら深煎りの豆をチョイスしている。

豆を挽くのに珈琲ミルを使うのだが、時間が無い時はグラインダーを使って挽く時もある。

珈琲ミルで挽いた場合は、その時の精神状態を表しているかの様で、繊細に味わいが変わるからとても楽しい。

ある意味、珈琲の挽き加減で一日の運勢が決まるといっても大袈裟ではない。

抽出方法は、ペーパードリップ、ネルドリップとあるが、最近は地球環境にも優しいステンレスフィルターを使用し抽出している。

お湯を注ぎ出来上がるまでの数分間は匂いを楽しみながら音楽と共に出来上がりを待つ。

何ともまろやかな気分の時間を過ごす。


のは、老後の楽しみに取っておくとしよう。


今日もいつも通りインスタントコーヒーを入れて飲む。

マグカップに多めの粉を入れ、マグカップの半分位までお湯を注ぐ。

温くなった珈琲は罪だ。

蚊に刺された時に、刺された箇所を爪で×にしたら痒くならないと、根拠のない嘘をついた奴ぐらい罪だ。

なので、飲みきりサイズでおとどけしている。


珈琲を飲みながらTVをザッピング。ながらで着替えをすます。


洗濯は天日干しに限る。乾燥機で乾かした時の、あの説明しづらい独特な匂いを嗅ぐと、鼻腔の神経を全部引き抜いてやろうか!と思うぐらいどうしても耐えられない。

よって、やむを得ない時の室内干しを除いては天日干しをしている。

布団もそうだが、日に当てた、あの乾草の匂い?あの太陽の匂い?とでも言うのか、

ちょっと香ばしい匂いは堪らなく愛おしい。

あの干した布団であれば、秒で夢の中に引きずり込まれてしまう。

やつは激ヤバだ!


天日干しと言えば、おばあちゃん家に行くといつも梅干がベランダに干されていた気がする。

今思えば、時期が決まっているからいつもと言うのは幼少期の思い込みなのだろうが、俺にとっては〈おばあちゃん=梅干し〉と言っても全く過言ではない。

今でもおばあちゃんの顔を思い出すたびに口の中が酸っぱくなる。

本当にちっちゃい頃からおばあちゃんの梅干しで育ったからか、最近のハチミツ系の梅干しとか旨味たっぷりの梅干しとかは全く欲しない。

あの一かじりでご飯三杯は楽勝で食べられちゃうくらい、ゴリッゴリにしょっぱい味が堪らなく恋しい。

リメンバー〈おばあちゃん梅干し〉!


朝飯?昼飯?の時もあるが、基本的に寝起きは何も食べない。

食事は3食きちんと食べた方が良いという意見と、2食の方が良いという意見がある。イレギュラー感満載だが、1食が良いという意見もある。

本当の正解は誰が知っているのであろうか?

3食派も2食派も、どちらも医学的な根拠っぽい事をそれっぽい人達が言っているが、さて、どっちが正解でしょうか?

1食派の人は己が信じた道を真直ぐ歩んで下さい。

毎日寝起きは、前日の酒と壮絶な厳しい闘いを繰り広げている。

なので、俺は2食派に一票を投じさせて頂いております。

あしからず。

大体これが俺の寝起きルーティーンだ。


昨夜の酒が大分残っているからだろうか?

今日は、いつにも増して嗚咽が止まらない。最悪の状態だ。

「バットコンディション」・・・

はぁ~~~ではそろそろ出るかな。


♪ピィンポォ~ン♪


そこにチャイムが鳴った。

誰だ?

インターホンを除くとそこには宅配?らしき人物が立っている。

んんん?

何も頼んでいないはずだけど・・・

今日は何日だ?

1月11日・・・あ、誕生日か・・・

いや関係ないか・・・だって流石に自宅だからなぁ~

じゃぁ~何だ?

先週の土曜にかなり深酒して帰宅したよなぁ・・・お得意の〈泥酔ポチ〉が発動したか?


あの日は打上げで麻布十番に行った。

一次会は会員制のレストランを貸し切ってかなり盛大にやった。

恒例のビンゴ大会が行われて、何故か一等が当たってしまった。

打ち上げで一番あってはいけないパターンだ・・・またやってしまった・・・

景品は最新の巨大な壁掛けのTⅤだった。TVには困っていなかったし、なんなら最近買い換えたばかりだったので、かなり複雑ではあったが、喜びとお礼をしっかり済ませた後に、以前TVが壊れたって言っていた新人のスタッフさんに贈呈した。彼女はすごく喜んでくれた。しかし、ワンルームに住んでいるらしいが、あの大きさのTVをちゃんと設置できるのだろうか?しかも壁掛けのTVだしなぁ~

何よりTVと顔の距離をちゃんと保てるのだろうか?ちょっと心配だ。

まぁ~凄くその場は盛り上がっていたから良しとしよう。


2次会は六本木にあるクラブのVIPルームに行ったよな!

何ていうクラブかは知らないけど、かなり有名な所みたいで、誰かがテンション爆上がりでアホみたいに喜んでいた。

たかだかクラブぐらいでそんなにテンションが上がるのか?とちょっと引いた。

初めて入ったがVIPルームがあんなに広いとは思わなかった。想像以上の広さだった。

ルーム内の照明を落としてあって、イキフンが凄かった。落ち着いた感じをどぉ~ぞご堪能下さいってか?

俺達はスタッフを合わせて10人ぐらい居たかな?全員男だったな!

既にVIPルームには女性が30人ぐらい居たよな!!

どこぞのモデルや、レースクイーン、若手の女優、タレントの卵だったりしたらしぃ~けど、部屋の中は、彼女たちの香水の匂いやら、花の匂いやら、色んな臭いが混雑していた。あそこにいた奴らは、鼻の穴が貫通していないのかな?と思うほどだ。俺は酔いも相まって気絶しそうだった。ずっと口呼吸していた記憶がある。

その場は男一人に対して女の子が両サイドを挟んで座るシステムになっていた。

女性との距離感も近すぎるし、音楽もガンガンかかっていたし、全然落ち着いて呑めなかった。クラブってあんな大音量で音楽をかけなければいけないというルールでもあるのか?平然とあの場に居られる人達は、特殊な鼓膜の持ち主なんですかねぇ~?

それにしても、あぁ~やって女性を宛がわれる感じ・・・俺は全く好まなかった。

小澤さんはずっと上機嫌だった。大騒ぎしていたかと思ったら、不意に女の子を連れてトイレに行った。小一時間は帰ってこなかった。

奥さんと正反対なタイプの子が好きなのかな?

トイレで〈何を何する〉って事に興奮するタイプなのかな?

衛生的に・・・女の子も嫌じゃないのかな?

どっちもきったねぇ~な。

元スーパーアイドルが・・・

もぉ~今となっては、金回りもアレなのかな?だから手軽にするのかな?

それともやっぱり性癖なんだろうか?

まぁ~どぉ~でも良いけどね!


最初に俺の右側に座った女性は、かなり強烈だった。

実際に記載されているかどうかは分からないが、広辞苑で〈ギャル〉と引いたら、説明書きに、見たまんまが、その通りに書かれているだろうと思うぐらい〈ザ・ギャル〉だった。ただ〈ギャル〉って正式には何?〈ギャル〉の定義って何?深く考えた事がなかったし、どぉ~でも良い事だが〈ザ・ギャル〉だった。

悪い子ではないと思うのだが、なんせ質問攻めが激しかった。何でそんなに俺の事が知りたいのか分からないが、プライベートの事をもの凄く聞いてきた。

初めてあった人に、それも〈ギャル〉に話すはずがないよね!まぁ~〈ギャル〉は関係ないとしても、初めて会った人にプライベートを曝け出すわけないよね!

だから全部をウソついてやった。後々面倒くさい事にならない様に、ちょうどいい感じで、でもちょっと面白味を加えて、ウソをついてやった。〈ギャル〉は結構喜んでいたから、それはそれで良かったのではないだろうか。

しかし会話の中で、彼女が端々に使うワードが全く分からなかった。だから感で答えていたところもある。分からなさ過ぎて、聞いているだけでも相当疲れた。

あっ!もしかしたらハーフだったのかな?

逆サイドに座った女性は、俺が何処に移動したとしても、最初から最後までずっと俺の横にいた。それも必ず左にいた。マンマークされていたのか?なんでだろう?

とてもスレンダーで艶々なロングヘヤーが綺麗な女性だった。初めてあった気がしなかったんだよなぁ~もしかしたらTVとか雑誌とかで見かけたのかなぁ~?

彼女は〈右ギャル〉とは正反対で、物静かではあったが凄く親切だった。

余計な事は一切聞いてこなかったけど、俺の話はずっと笑顔で楽しそうに聞いていた。さりげない気遣いがとても上手だった。銀座の高級クラブの女性みたいだった。行った事は無いけど、ドラマとかでよく観る、落ち着いた銀座の高級クラブの女性の様な立ち振る舞いだった気がする。

でも、何故か気付くと結構目が合っていた。っていうか、じっと見つめられていたという方が正しいかもしれない。鼻毛でも出ていたのか?いや鼻毛は家を出る前にかなりの時間を要してケアーをしているから、出ているはずはない。半日ぐらいで顔を出すようなそこまでの推進力は無いはずだ。

やっぱり知り合いだったのかなぁ~?でも彼女は何も言ってこなかったからなぁ~

眼力占い師だったのかなぁ~?


あの空間で一番気になったのは、最初から全てを仕切っていた小柄なあの男性だ。

ラフな感じの出で立ちだが、全てハイブランドでコーディネイトされていた。

すごく物腰が柔らかくて、俺達にもずっと敬語で話していたけど、お店の人だったのかな?小澤さんとは凄く親しそうに話していたよな。

その人が俺がトイレに立った時に、忍びの者か?と思うぐらい気配が全く感じなかったのだが、突如俺の背後からそっと耳元で「どれでもどぉ~ぞ」と笑顔で言ってきた。あれっていうのは、そういう意味の「どぉ~ぞ」だよな?

何か、そういうノリ?っていうのか、アテンド?っていうのか?分からないけど、もの凄く気持ち悪かった。いらねぇ~よ!


終始、あの人は笑顔だったけど目の奥は笑っていない様に見えた。動物園の折の中で、じっと人間を見詰めている鷹みたいな目だった。あの人はかなりヤバいね!

あの手の人とは、深く関わってはいけないと守護霊が教えてくれたのかどうかは、定かではないが〈ブルブルブル〉っと三回ほど寒気がしたもんなぁ~かなり怖かった。

それにしても、あの人やあの場の雰囲気にも何の疑問を持たずに、ただ女の子たちにチヤホヤしてもらって馬鹿みたいに楽しそうにしている、あの人達って・・・

あの空間自体が本当に胡散臭さ全開だった。俺には異世界の様に感じた。

流石に耐えきれなくなって帰ろうとしたら、色んな人から「もっと楽しんでいって下さい」って言われて相当引き留められた。全然帰らせてくれなかった。

しつこくてしつこくて、流石にイラっと来たから隙を見て速攻でバックレてやった。

二度と行かねぇ~!

あまりにも胸糞悪かったから、気分を変えようと家の近所で呑みなおしたんだった。


馴染みのBAR【ルールール―】に行った。

顔見知りの女の子達が居たから一緒に呑んだよな!!

彼女達は、いつも三人で来ているんだけど、ちょくちょく一緒になるから自然と仲良くなった。三人がどの様な関係性かはよく知らない。

その中の一人に、近ちゃんという小柄でスレンダーな子がいる。しかし近ちゃんとは一年半?2年弱ぐらいは会っていなかった。相当久しぶりだったから、何かあったのか聞きそうになったがそれは止めた。当たり前だ。呑み屋にはルールがある。

一・プライベートを詮索しない。

二・心の中に土足でずかずか入り込まない。

それが呑兵衛たちの暗黙のルールだ。

久し振りだとしても、酒さえ入れば、すぐに「ウエイ!」になれるのが本当に好きだ。かなり盛り上がったな!!


それにしても何故なんだろうか?

近ちゃんは、いつも俺の左にいるな。俺が席を移動しても、知らないうちに左に座っている気がする。トイレに立った後で他の人たちと喋っていても、必ず左には近ちゃんがいる。随分と会わないうちに、髪を切ったからなのか少し大人っぽくなっていた。近ちゃんは常にニコニコしているから、つられてこっちも笑顔になっちゃうんだよな。

他の二人に比べると物静かで自分の事を多くは語らないんだけど、いつも俺の〈ザリガニ釣り〉の話とか、〈ウサギ捕獲大作戦〉とか、〈猿とのタイマン〉とか、〈砲丸舐めの話〉とか、〈どんぐりVS松ぼっくり〉とか、〈ホロホロチョウ狙撃事件〉とか、〈仁義なきロケット花火〉とか、〈アブダクション事件〉とか、子供の頃の話を凄く聞きたがるんだよな。俺も思い出しながらテンションが上がっちゃって、ついつい一人でずっとしゃべっちゃっている。

近ちゃんは聞き上手だし、めっちゃくちゃ笑ってくれるから、話していて本当に気分良くしてくれる。分かんないけど、そういう人の話を聞く様な仕事しているのかなぁ~?

多分プロだな!!


常連たちも次から次に集まって結構盛り上がった。

あの小さい店がパンパンだったもんなぁ~

いつにも増して常連客達のボルテージが早めに上がった気がする。

ママンが、十八番の〈六本木心中〉を歌った。いつも必ず歌う。

多分、アン・ルイスさんより歌っているはずだ。

よっさんは、毎回合いの手がずれる。

そしてママンにビンタをされる。

よっさんが、ピザと寿司っていう、スゲ~コラボを勝手にデリバリーで頼んでいた。

ママンが「持ち込み禁止だ!」ってキレていた。

「デリバリーだから、持ち込みじゃない!」って、よっさんが返したらぁ・・・

ママンにまたビンタをされた。

次に、店のテキーラが全部なくなったと言って、ママンが更にブチギレていた。

何故か、テキーラを一切飲んでいないのに・・・

よっさんが、またまたママンにビンタされた。

因みによっさんは、カシスオレンジしか吞まない。

年齢を聞いた事はないが確実に70歳は超えている。

あそこの店は、ママンも含めて常連たちも殆どがイカレている人達が多いから、いつ行っても全く飽きない。

なんだかんだで、小三時間ぐらい呑んだのか?

しょうもない二次会より100倍は気持ちのいい時間だった。


そんで帰宅した後に映画を観たような気がするんだけどなぁ~?

更に何かを呑んだような記憶があるような?無いような?

当然のごとく、何を観たかは完全に覚えてない。何を呑んだかも覚えていない。

記憶が・・・ほぼ無いに等しい。

起きたら翌々日だったっけ・・・

部屋は吞んだであろう形跡も全く無なかったし、何故かいつもより綺麗だった気がする。


それでも何かを注文した可能性はゼロではない。

それとも誰かからの届け物って事もあるのか?

誕プレか?いやいやここに住んでから、一度も誕プレが送られてきた事はない。

まずここの住所を知っている人がほとんどいないからなぁ~


あっ!先月は巨匠達とも呑んだわ!

巨匠達と吞む時は、それなりに気合を入れて臨まないといけない。

何故ならば、まず巨匠の積りに積もった愚痴を軽く1時間は聞かなければならないからだ。だから必然的に長丁場になる。

ただ、巨匠の訴えてくる事は全く間違った事なんかじゃない。逆に正論だ。だから皆も話をちゃんと聞くしすごく賛同してしまう。

巨匠は素面だと優しすぎるから諸々溜まっちゃうんだろうなぁ~毎回過酷な状況の現場が多すぎるからなぁ~

スポンサーとかは当然かの様に理不尽な事言ってくるし、ほんの思い付きで急な変更を押し付けてくる。なんだかなぁ~厳しい現実ですよねぇ・・・

だから仲間内での呑みの時は爆発しちゃう。当然だよな!でも絶対に嫌な感じにはならない。

巨匠は勿論の事、あのメンバーは誰かが傷つく様な事をしない。だからあのグループでの呑み会は最高に楽しいんだよね!


そぉ~言えば、アシのハラちゃんは1年半?2年弱ぶりぐらいに会ったかな?

久しぶりに会ったけど、感じがガラッと変わっていたなぁ~

前はスレンダーでモデルか?って思わせるぐらいの美人さんだったけど、時折見せるドジっ子属性がかなりギャップがあって面白かった。

でも久しぶりに会ったハラちゃんは、幼さが抜けて凄く大人っぽくなった気がする。けど、纏っている雰囲気は前とはちょっと違って、柔らかくなった様な気がする。でも目には力強さを感じた。何かあったのかな?

ハラちゃんは、会うたびに俺の好きそうな食べ物や酒に合うおつまみを探して来てくれる。いずれちゃんとお返しをしたいと思っていたんだけど、長期の休暇?を取っていたから未だ返せていなかった。今度盛大にお返ししよう。

お休みの間は何をしていたのか絶対に教えてくれなかった。ただただ優しく微笑んでいた。なんでだろう?

まぁ~プライベートの事だからあまりしつこく聞くのも野暮というものなので諦めた。


巨匠のテンションがいつにも増して上がりまくったのもあって、皆もかなりイケイケアゲアゲ状態になっていた。

銀さんは、何故か左足のすね毛が全部なかった。

チイチイは、体中の穴という穴に柿ピーを詰められていた。

デメタンは、チャームポイントの大きい目がなくなっていた。化粧を落とすとつぶらな可愛い目をしていた。

もんちゃんは、お決まりで号泣していた。ずっと「幸せだぁ~幸せだぁ~」を連呼して号泣していた。

キョン2さんは、いつもお母さんみたいに皆を温かく見守りながら静かに泡盛の一升瓶を抱えて呑んでいる。

松崎さんは、誰も頼んでいないのに大塚愛の〈さくらんぼ〉を歌っていた。もう一回の煽りを自分で言っていた。

チョイマンは、旦那の好きなところトップ100を徳利に向かって話していた。

ポチョムキンは、塩辛の作り方をお店の大将に伝授していた。


そんなカオスの中、ハラちゃんが小声で告白してきた。

実はハラちゃんの出身は長崎県で、実家が代々続く老舗の〈辛子蓮根〉のお店を営んでいるというのだ。かなりの有名店みたいだ。

正に衝撃が走った!

何故なら〈辛子蓮根〉は俺の大好物だからだ!

毎年発表される俺の大好物ランキングで、数年前までは滋賀県の名物〈鮒寿司〉が第10位の地位を保持していた。しかし昨年に長崎を訪れた際に頂いた〈辛子蓮根〉のあまりの旨さに、泣く泣く順位を入れ替えさせて頂いたほど大好きになった。もうじき、9位の〈豆腐よう〉を追い抜く勢いで今乗りに乗っている食べ物である。

その〈辛子蓮根〉を是非食べてもらいたいって言ってきた。

だから、今度実家に一緒に行こうと何度も何度も強めに誘われた。

どうしてもご馳走したいって言っていた!!

もしかしたら、あまりにも俺が〈辛子蓮根〉への愛を熱く語ったから熱意に押されて、ご実家の〈辛子蓮根〉を送ってくれたのか?

それはそれでかなり嬉しいんですけどもぉ~!

そぁ~言えば、ハラちゃんも常に俺の左に座っているな。

席替えタイムがあっても左に座っているな。

俺が箸だけ左を使うようにしているから、食べ物を取る時とかにいつもぶつかってしまい、〈ジャンガジャンガ〉になってグラスとかを倒しちゃうんだけど、嫌な顔せずに片付けてくれる。本当に申し訳ないと思っている。それでもいっつも笑って左に座っているな。

あの日はかなり呑んでいっぱい話して凄く楽しかった事は覚えているんだけどぉ・・・

気が付いたら何故か家のベッドだった。

まぁ~何でも良いか!


♪ピンポォ~ン♪


徐にドアを開けると、そこには黒いニットの帽子を目深にかぶり、黒いマスク、黒いパーカーに黒いパンツルックで黒いスニーカーというオール黒ずくめの配達員らしき人物が、両手に布の様な物を抱えて立っていた。

???

数秒の沈黙・・・

すると配達員らしき人物は、手に持った布らしき物を俺に押し付けるように渡した。

かと思うと、腕にぶら下げていた黒い鞄らしき物を部屋に投げ入れた。

と、ほぼ同時の感覚でドアを閉めた。。。

・・・・・・・?

????????

何?

何?

何々???

まぁ~当然の如くフリーズだよね・・・

〈狐につままれた〉ってこれだね!はじめての経験をした。

頭って真っ白になるんだねぇ・・・


そぉ~いえば、18歳ぐらいの時に何処で見付けて来たのか分からないが、親が韓国人の占いおばちゃんを家に呼んだ。両親ともに占いとか、風水とかそういう非科学的なものに頼りがちだった。

占い師のおばちゃんは、どこにでもいる感じの普通のおばちゃんだった。

雑談中は結構上手な方だと思うが、外人特有の片言の日本語で和やかに話していた。

両親が占って欲しい事をすべて伝え、おばちゃんの準備も終わったところで、ついに占いが開始された。

するとおばちゃんの表情が、たれ目がつり目に変わった?かの様に見えるぐらい突如として豹変した。そして多分韓国語だとは思うのだが、呪文らしきものを唱え始めた。

左手に小石を数個握り、右手にも何かの小骨みたいな物を握った。そしてまた呪文らしきものを唱え続けた。呪文らしきものがMAXを迎えたであろうところで、両手に持っている物をテーブルに凄い勢いでぶちまけた。ちょっと怖かった。

するとおばちゃんが何故か俺の顔をじっと見つめ「お兄ちゃんの寝ている足元に白い犬みたいな動物が2匹見える」って突然言ってきた。

俺は何も相談していないし、ただちょっと離れたところで、おかきを貪りながら見ていただけだったので虚を突かれた。

だから「はぁ?はぁ~」としか言いようがなかった。その後も両親の相談はそっちのけで俺について勝手に色々話していった。呆気にとられてしまって何を言われたかは、ほとんど覚えていない。

後になって、お袋に白い犬って何なのかと聞いたら、多分〈お稲荷さん〉じゃないのって言っていた。

だからなんだって話だけど、たしかに実家には〈お稲荷さん〉があった。

ガキの頃はその祠の周りでずっと一人で遊ぶ事が多かった。何故か祠の中に向かって話しかけたりもしていた。

俺的には〈お稲荷さん〉の祠の周りで遊ぶのが好きだった。祠の周りで遊んでいると、とても落ち着いたし凄く居心地が良かった記憶もある。

まぁ~それと〈狐につままれた〉感じとは関係ないからここでは置いといて、先ずはこの状況ですよねぇ・・・

あの人は誰?

宅配の人?

手渡されたモノは荷物?

投げ入れられたモノも荷物?

受取のサインかハンコとかいらないの?

最近は無くてもいけるのか?

それにしても、あの感じはなくないか?

多少のコミュニケーションはとりましょうよ!とかぁ~

荷物は丁寧に扱いましょう!とかぁ~

色々言いたい事はあるし嘘でも何か一言「御届け物です」とかぁ~

「こんにちは」とかぁ~「有難うございました」とかぁ~

多くはいらないけどワンフレーズは頂きたいところだよね!

日本語が話せなかったのか?外人さんか?もし身体的な理由なら本当にごめんなさい。

ちょっと振り返ろう。あの配達員は全身黒ずくめだった。体系はゆったりした服装から分かりづらいが、たぶん華奢な感じだと思う。髪は後ろに束ねていた気がするから結構長い気がする。受け渡しでちょっと触れた手の感じからすると女性かな?

アクセサリーとかネイルとかまでは分からなかった。

まあ女性に見える男性もいるし、女性になりたい男性もいるし、ジェンダーレスの時代だから性別を詮索したりしないけどぉ・・・

だけどぉ・・・何???

思考が追い付かない。冷静になって考えたいけど全く冷静にはなれない・・・

この腕に渡されたモノは何?

感触としては、そこそこの重みはあるんだけど、そこまで重いって感じではない。

そしてなにより若干というか・・・中々暖かい。

ぬくいって感じの方が正しいかなぁ・・・

何故か持った事はある気がするんだがぁ・・・

まさかな!!

それはぁ・・・

無いよな!!

でもなぁ~この距離感でも微かに匂うこの感じ・・・

嗅いだ事があるような気がするんだよなぁ~

でもなぁ~そんな訳ないよなぁ~・・・

でもなぁ~何かぁ・・・

微かに音が聞こえるんだよなぁ~

きっと、きっとだよぉ・・・

ビックリすると思うけどぉ・・

生きてんな!!

この腕の中の物はぁ・・・

生きてんな!!

生き物だな!!

待て待て待て!!

大きさと重さからして犬って事はあるか?無いな!

猫って感じはしないな!

持ったことないけどフェレットとか・・・違うな!

多分、哺乳類の可能性は高い気がする。

爬虫類では無いな!フォルムが違うし温度感も違うよな。

フォルムの話をしちゃうとぉ・・・

猿っていう可能性も捨てがたいか?

リス猿?

流石に生き物を配達する時って、常識的には何か入れ物っていうか、ゲージ的な物とかに入れてくるよな?


いや、いつまでも自分の心を偽っていたら駄目だ!!

はっきりさせよう!!

正解はとっくに出ているはずだ!!

勇気をもって言ってみろ!!

そぉ~答えは《人間》です。

そぉ~《人間》で間違いないだろう!

それも細かく分類するとぉ・・・


そぉ~《赤子》!!


赤子?赤ん坊?ベビー?あかちゃん?呼び名の正解は分らない。

だが取敢えず一般的にいうところのぉ・・・


《あかちゃん》だと思われます。


何で?え?え?


何で俺は宅配であかちゃんを受け取ったのですか?


現代にあかちゃんのデリバリーってあるんですか?

あるわけないですよねぇ~!!

じゃぁ~

え~~~~

何が起こったのでしょうか?

ここはどこ?私は誰?て言ってもおかしくない状況なもんでぇ・・・言っとくか?!

怖いんですけど!!

いや違う!!

君誰???

そぉ~君誰?

これが正解だな。

そんな正解いらないんですよぉ・・・

落ち着け落ち着け。落ち着けるか!!

それにしてもこの包んでいるモノはなんていうの?とても肌触りが良いわぁ~って、それどころじゃない!!顔は見えないけどこの様子だと寝ているのかな?

まず、両手を塞がれた状態の俺は、どうすれば良いのでしょうか?顔の確認も出来ないんですがぁ・・・

取敢えずベッドに置いても良いものなのか?それともソファーか?いや、もしこの子が猫アレルギーを持っていたらヤバいか!?でも相当綺麗に掃除はしたし、今はもう大丈夫だとは思うんだけどぉ・・・どぉ~なんだろう?

あれか?今寝ていても置いた瞬間に泣き出す、背中スイッチっていうのが存在するって聞いた事があるぞ!!

この何も整理しきれてない状況で泣かれたりしたらぁ・・・

恐怖しかない。。。

待って、待って、待って。

重さ的に考えて、このあかちゃんは何か月ぐらいになるんだ?

いつまでも玄関で一人パニックになっていてもねぇ・・・

まずはリビングに行こう。そうだな!玄関で独り言をただ言い続けていても何も始まらない。移動しましょう。

そっとね、そっと。絶対に落とすなよ!

あ、正確には分からないだろうけど重さを測ってみよう。

昨日寝る前に体重を測ったら69キロだったからぁ~体重計に乗ってみるか。

そっとね、そっと。絶対に落とすなよ!

あぁ~75キロぐらいかぁ~という事は6キロちょっとだな。

生まれた時点で未熟児とかではなければ、体重としては概ね2000グラム台後半から3000グラム位でしょ?という事は産まれたてのホヤホヤでは無いな。生まれてから数か月は経っていると言う事で良いでしょうか?

生まれてから1ヶ月ぐらいは外に出しちゃダメだって、衛生的な事なのかは分からないけど、姉ちゃんとこの金太郎が生まれた時に確か言っていた。

そぉ~だ!生まれて1ヶ月は新生児っていうんだ!!今こうやって外に出しているって事は、新生児では無いって事だよな?

すみません。ちょっとお聞きしますがぁ~君は男の子ですか?女の子ですか?

まぁ~その二択じゃなきゃいけないわけではないけどぉ・・・

一応、生物上の?いやここで性の在り方についての議論はいったん置いとこう。

便宜上?身体の形成上、君は男の子かい?女の子かい?・・・・・・・

ノーコメントですか?

いやいや、普通に「自分男っす」みたいに言われたら怖いよねぇ・・・

君はまだしゃべれないと認定致しました。


さて、まずは極度の緊張状態で石の様になってしまった、この両の腕を一度解放させてあげたいです。君を一度何処かに置きたいと思います。

いや、赤子とはいえ置くとは失礼ですよねぇ~すみません。

一度、何処かで休んで頂きたいと思いますがぁ・・・さて再度君に問います。

君は男の子ですか?女の子ですか?

女の子でしたら、初めてかどうかは分りませんが得体のしれない男の家で、それもベッドに横たわるというのは良くないと思います。

まだソファーの方が良いですかね?ちゃんと毎日コロコロもしっかりしてあります。

あっ!!空気清浄器を付けて部屋も少し換気はした方が良いですよね。

でもソファーに直は流石に申し訳ないのでぇ・・・

使い古しのバスタオルとかタオルケットとかを使うのも気が引けるよねぇ・・・

あっ!!あるかも!

お祝い返しの際に意外と貰って困る物ランキング上位のタオルケットがあります!!

クローゼットの中に貰ってそのままのやつがあります。

ただどうやって取り出すかだなぁ・・・


あ!!この為か!!

この為に俺はやり続けたのか!!

中学生時代の3年間もの間、俺は両の足の親指と人差し指をトレーニングしていたのか!!そぉ~です。俺は一時期あらゆる事を足の指でやっていた。

〈四手〉で多くの事をこなしていた時期があった!!

TVやエアコンのリモコンは当然の事、漫画のページめくり、机を拭いたり、最盛期は〈あたりめ〉なら楽勝でいけた。

何度となく、お袋からはしこたま怒られたものの、それにも耐えに耐えて、ゲームのコントローラーすらも使いこなし、幾度もゲームを完全制覇したほど自由自在に使いこなせていた。

活かせます!クローゼットは余裕です!包装紙も余裕です!

しかしここで一つ問題があります。中身を取り出すのにあたって、おじさんの足の指でタオルケットを挟むのは大変宜しくないよねぇ・・・

どぉ~する?一か八か、片腕で君を抱いてみるか?

いや、一か八かの勝負に出るような案件ではない!!

万が一に備えて、ソファーのギリギリ上でゆっくりゆっくりスライドさせてみよう。最悪、ちょっとついても3秒ルールが発動すれば大丈夫かな?

やってみよう。マジで細心の注意を払え!

ヤバい・・・緊張してきた・・・

この緊張感はあの感じに似ているかな?

酔っ払って、素面なら楽勝で飛べる用水路を何故か飛んでみたくなって飛ぶ感じか?

焼肉をたらふく食ってゴリゴリに酒を煽った帰りに、満員電車で吊革に掴まっている時に、目の前に女性が座っているが、花粉症で鼻が詰まってしまい口でどぉ~やって呼吸をしたら良いのか悩む時に近いか?

ビュッフェで欲張ってしまい、摺り切り一杯にコーンスープを入れ、よりによって席を一番遠いテラス席にしてしまい、そこまで運んでいかなければいけない感じに近いか?

そんな事はどぉ~でもいいんだよ!!腕が死んできている・・・

腕に全集中!!

ゆっくり、ゆっくり、右肘で軽く押すような感じでスライドさせつつ左肩を中に入れながら左手を下に入れる感じで気を付けろ!!

初めて左ハンドルのベンツを運転した時より気を付けろ!!

そのベンツのオーナーが裏社会の○○だった時の運転よりも気を付けろ!!

ゆっくり焦るな!!

ふぅ~このミッションは中々骨が折れるぜ!!

大切にラグビーボールを持つ感じか?持った事ないけどぉ・・・

はぁ~はぁ~はぁ~

スライド成功!!

右手離します。

左全体的に意識集中!!

ふぅ~ふぅ~ふぅ~

成功致しました!!

喉がカラッカラであります!!

思い出した!あの時に似ている。


それは凡そ月に一、二回位かな?深夜25時を回ったぐらいに突然一本の電話が入る。

「中目のいつものBARに来なさい」との通達あり。

よっぽどの事が無い限り、直ぐにタクシーに飛び乗って急行する。

その店は、中目の裏の裏の裏?で、どこにでもある古びた雑居ビルなのだが、その近下3階に会員制のBARがある。しかし看板やBARらしき佇まいは一切ない。

ドアに【大友法律相談所】と小さく書かれたプレートが貼ってあるのみだ。知らなければ絶対にBARだとは分からない。

インターホンを押し名前を告げる。すると一つ目の何の変哲もないドアが開く。

中には重厚なドアがもう一枚存在する。そのドアの横にあるテンキーに暗証番号を入れて二つ目のドアを開ける。

すると本当に雑居ビルか?と目を疑う程、煌びやかな内装のBARが現れる。多くは語れないがこの地下3階のフロアーは全てこのお店だ。

個室がいくつかあるみたいだが、いつもその中でも特別の部屋に通される。と、そこには超々有名女優のMさんが大体お供二人を連れて呑んでいる。すでにかなり酔っているMさんは〈乙女モード〉に突入している。そうなると必ず俺に電話をかけてくる。超々有名女優のMさんの〈乙女モード〉は誰も想像できないだろう。何故か俺の前だと更に〈超乙女モード〉に入り、やがて〈少女モード〉をすっ飛ばして〈超少女モード〉に突入していく。

こちらも、いい加減な対応は絶対に出来ないので本気でその世界観に付き合う。

最後は〈お姫様モード〉に切り替わり、お姫様抱っこを求められる。これが帰る合図だ。

地下3階から表に回された車まで、お姫様抱っこでお連れしなければならない。

全く振動を与えてはいけない。お姫様気分のMさんの気分を害させないように、細心の注意を払ってお運びする。車に乗られたMさんはドアが閉まる前に必ず俺のポケットに10万円を入れ、笑顔で帰られていく。

あの時の感覚に近いものがある。


タオルケットを出します。

あ!!バーバリーだ!!当たりじゃん!!

枕的な物は取敢えず大丈夫かな?

置かせて頂きます。違う。ここでしばしお寛ぎ下さい。


ではすみません。

お顔を拝見させて頂きます。

そぉ~とそぉ~と・・・

あ~~~~~~~~~~~~~

凄い!!

なんか凄い!!

やっぱり寝てらっしゃる。

君は男の子かな?女の子かな?の問いは未だ解決しないなぁ~

でもまぁ~大仕事を終えました。

こんな時は、旨い一杯を頂きたいところではありますが、問題はまだまだてんこ盛りなので呑んでいる場合ではございません。


さぁ~謎解きを始めますか!!

通常だとドラマや映画ではこのようなシチュエーションの時は、決まってあかちゃんと一緒に渡された荷物にヒントなり答えがあるんですよ!!

ほぼ間違いない!!

ただ一つ疑念があります・・・

まさかとは思うけどぉ・・・

無いよな?

床に投げ入れたもんなぁ・・・

もし、もしも、そぉ~だとしたらその作品はかなりヤバいよねぇ・・・

床に落ちた音からも無いよなぁ・・・

もう一人あかちゃんが入っているって事はぁ・・・無いよな?

そんな非人道的な事はあってはいけません。

この現状で、更にサイコパスをぶち込まれたらもぉ~お手上げです。。。

では開けさせて頂きます。

ふぅ~~~先ずはジッパーを開けます。するとそこには紙らしき物が必ず入っているはずだよな!

その紙には「あなたの子供です。育てて下さい!!」と、これが定番だな!

でもぉ・・・それはそれでかなり怖いんですけどぉ・・・

よし!!開けます!!


お!!一発目に手紙的なものは無い・・・

この大きい巾着の中身は・・・オムツですね。

こっちの袋の中は哺乳瓶2本。

そんで、ミルク缶と固形のミルクがあります。

それから着替えとタオルがあります。

あとは・・・無い。

他は無い。

え!!え!!

あ!!あぶねぇ~インナーポケットあるじゃないですかぁ~!

ですよねぇ~はいはい!ここですね!

んんん?

安産のお守りが3つ・・・

で?

ヒントは無い。

答えは???

えぇ~えぇ~えぇ~えぇ~ノーヒントですか???

無理無理無理。

怖い怖い怖い。

え~~~~~~どぉ~いう事???

ドラマとか映画でこのスカシは無かったんですけどぉ・・・

どぉ~しろっていうんですか!?


え!え!え!

待って待って待って・・・起きちゃった?

あら・・・泣き出しちゃった。。。

あ~~~どぉ~しよう?

どぉ~すればいい?

取敢えず抱っこかい?

抱っこするよ!!

定番のよしよしするよ!!

よしよし。よしよし。

よしよし不発。。。

じゃ~よいよいとんとん?

定番のよいよいとんとんするよ!!

よいよいとんとん。

よいよいとんとん、またしても不発。。。

増してきたよ!

勢い増して泣いているよ!!

一旦、無かった事にしてみるか?

無理、全然無理なんですけどぉ・・・

何々何?

あ!オムツかな?オムツを替えればいいのかな?

はいはいはい、一旦またソファーで寝ていて下さい。

バックからオムツと何か拭くやつを出しましてぇ・・・

あ!待って待って待って・・・

オムツをはずして、もしアレがついていない場合はどうしますか?

君が女の子だったら、知らない男に大事な所を見られたら嫌じゃない?

もし生まれた産婦人科で、取り上げた医者が女性だった場合は、まだ男には大事な所を見せていない可能性があるよね?

初めてが俺で良いの?

思春期になってその事実が判明した時に君は絶望しないかい?

大丈夫かい?

でもこの状況でそんな事も言ってられないしぃ・・・

決断を迫られていますなぁ・・・

あ!薄目でやれば大丈夫かな?でもしっかり拭かないと病気になっちゃうか?

ちょっと位なら大丈夫か?

その、ちょっと位なら大丈夫か!で、今までどれだけ失敗してきているんだ!

馬鹿か!いい加減に気付けよ!!


実家では、庭に大きな梅の木があった。その梅の木は大体6月から7月の梅雨時に梅の実の収穫時期を迎える。

家の梅の木は、物凄く大きな実を鈴生りかってぐらい毎年実らせる。その実の半分は、おばあちゃんが梅干しを作り、その半分でお袋が梅酒を作っていた。

俺が幼稚園の年長さんのある夜、お袋がTⅤを観ながら梅酒の実を食べていた。当然俺も食べさせろと強請も、勿論却下。しつっこさには定評があった俺は、全然諦めるわけもなく、根負けしたお袋が小さめの梅の実を一かじりさせてくれた。

その一口の味は今でも忘れられない。あの時の俺にとって、人生で初めて出会った味だった。食感は縁日とか駄菓子屋で必ず食べる〈すもも漬け〉に近かかった。しかし味は、一発目に感じた甘味の中から一転、突如、喉ちんこに強烈なパンチを繰り出されたかの様な衝撃波が襲った。駄菓子屋で、初めて〈パチパチパンチ〉を口に入れた時の衝撃波と、どっこいどっこいの衝撃波だった。衝撃波の余韻が残る中、風呂で遊びすぎて、のぼせてしまった時の様な感じになり全身に熱が回ってきた。第二波は熱だった。

心配そうにずっと俺の様子を伺っていたお袋が、顔が真っ赤になった俺を見て、慌ててカルピスをがぶ飲みさせた。

その後、直ぐに顔の赤みが引き、異変もなくTⅤを観ながらお煎餅を食べ続けた俺。

味の感想はお袋に伝えなかったが、俺の心は梅の実の味の虜になっていた。

それからというもの、事あるごとに梅の実を欲する様になり、全く症状も出なくなった為、お袋も抵抗なく食べさせてくれる様になった。

でも、絶対に一回につき一粒との約束はさせられた。

事件が起こったのは、小学校1年生の3学期が終わろうとした頃だった。

夜中の2時ぐらいに目が覚めてしまった俺は、何故か徐に台所へ向かい戸棚を開け、さらに梅酒の入った大きな便の蓋を開け、内容されていた専用のオタマで梅の実を一粒すくい口へと運んだ。

その工程を10回ほど繰り返し、便の蓋を閉め、戸棚を閉め、何もなかったかの様にベッドに戻り寝た。

翌朝7時に起床し朝ご飯を食べ登校した。

1時間目の国語の授業が始まる直前、俺の身体に異変が起こった。

実際には、7時に起床した時から身体がものすごく熱く頭はクラックラしていた。

完全に風邪を引いてしまったと思ったのだが学校は絶対に休めない。何故なら、皆勤賞がかかっているからだ。だから何も無かったかの様に登校した。

しかし、俺の異変に気付いた担任の先生が保健室に俺を連れて行った。熱を測ると平熱だった。しかし俺はフラッフラだった。担任と保健室の先生は原因が分からない為、取敢えずベッドに寝かせた。

給食の時間になり、食べるかどうかの確認を保健室の先生に問われたが、食い気味に「食べる」と伝え、しっかりおかわりまでした。

しかし、なおも顔の赤さと身体の熱は取れない為、先生は親に連絡すると言ってきたので、頑なに拒否し、その日最後の5時間目の授業は何とか教室で受けた。その時の記憶は全くなかった。何とか授業を乗り切るも、まだフラッフラだった為、お袋に迎えに来てもらい帰宅した。

そう俺は、小学校1年生にして二日酔いで学校に登校したのだ。しかし、俺が二日酔いとは思わずに原因不明な為、お袋も担任も保健室の先生も首を傾げていた。

その後、高校を卒業するまで皆勤賞は続き、幼稚園・小学校・中学校・高校合わせて、15年間皆勤賞の金字塔を打ち立てた。


どぉ~だろうなぁ~男の子かもしれないしぃ~オムツ替えてみるか?

一か八かいくよ!!

ごめんよ!!

一旦調べるか!


[オムツの替え方]


一・オムツが濡れているかチェックし、オムツを軽く開いて、おしっこやウンチが出ていないかを確認する。

二・新しいオムツを広げる。内側のギャザーを立てておく。(漏れ防止のため)

三・新しいオムツを今履いているオムツの下に敷く。

四・あかちゃんの足を引っ張らないように軽く持ち、おしっこ・ウンチ等汚れをきれいに拭取る。汚れが入りやすい細かい部分も、丁寧に拭取る。(強く拭いたり、こすったりしない)

五・あかちゃんのお尻をそっと持ち上げ、汚れたオムツを引き抜く。

六・新しいオムツをあてる。内側のギャザーの中に指を入れて、ギャザーが倒れないようにしながら、オムツをおへその上まで引き上げる。しっかり包み込むようにあてる。

七・オムツの端を押さえながらテープを軽くひっぱりとめる。左右対称になるように整える。

八・指で脚まわりのギャザーをなぞるようにして、股にしっかりとフィットさせる。折り込まれていると漏れの原因になるので注意する。

九・うんちはトイレに流し、使用済みのオムツは小さく丸めてテープをとめ、処分する。


先生、有難うございます。やってみます。


まずこの洋服の構造がぁ・・・

わきの紐を解くのね。中にも紐があるのね。解くね。

オムツはベリベリタイプね!

オープン!!

ふぁんふぁんふぁんふぁ~~~ん。。。

アレが・・・ついていませんねぇ・・・

君は女の子ですねぇ・・・

女のあかちゃん決定です!!

薄目ですが決定です!!

おしっこは大量にしていますね。

なんとなく拭きますよ。

ごめんね。緊張する。

OKかな?

新しいのに変えますね。

パンパースね。君はパンパース派ね!!

はぁ~なんとか出来ました。

あ!泣き止んだ!

すっきりしたのかな?

ふうぅ~~~良かったぁ~

女の子の君にこんな事を言うのはセクハラかもしれないけどぉ・・・

お肌がぁ~つぅるんつぅるんで気持ちいいね!!

ごめん・・・

気持ち悪いよねぇ・・・

あ~~~疲れたぁ~~~


現状をいったん整理します。

君は女の子でした。

以上。

だから何?

問題は何も解決していない・・・


君のママは、さっき君を俺に渡した人?ちょっと思い出そう。

身長は155~160センチ位かな?スニーカーを履いていたから、そんなに誤差は無いと思う。体系はスレンダー系だったね。

君はうっすらミルクの匂いがするけど、あの荷物に微かに残る香りとドアを閉めた時にフワッとしたあの匂い。

それがヒントになるか?こぉ~みえても鼻だけはかなり利くんです。


俺は幼少の頃から蓄膿症で、常に鼻水に悩まされていた。だからずっと耳鼻咽喉科に通わされていた。小学校の頃は毎週通わされていた。

中学生になり少し収まったかの様にみえたが、高校生になったあたりで再ブレーク。

見兼ねたお袋が色々探し回って、ある治療院へと連れていかれた。

今の時代なら合法なのか?本当に正しい処置なのか?定かではないがぁ・・・

施術方法としては、まず鼻に局部麻酔をする。そして長さ30センチぐらいある穴の開いた鉄の棒みたいな器具を鼻の中に差し込み、一部骨を砕き中の膿を吸い尽くすという手術。今聞いただけでも相当恐ろしいけど、当時もかなりビビっていた。

麻酔が効いているから痛くはないとの説明で、それならばと・・・渋渋合意。

帰りに、ケンタのサンドを5個買ってくれるとの約束で、それならばと・・・渋渋合意。

いざ処置台に上り鼻にぶっとい針の注射で麻酔をした。これはこれでかなりの痛さだった。少し心が折れた。

暫く麻酔が効くまで安静にと10分ぐらい時間を置いた。それではと取り出された例のブツ。鼻の穴の太さとさほど違わない太さで中々の威圧感があった例のブツ。

麻酔は、局部だから意識も目もしっかり作動しているので恐怖は計り知れなかった。

「行きます」の声に全身に力が入ってしまい、看護士5人がかりで抑え込まれた。

ついに例のブツが俺の左の鼻の穴の中に差し込まれた。

と同時に鼻を金属バットの先で「ドウン」とされた様な衝撃を受けた。嘘みたいに脳が波打ったのが分かった。目の前には銀のヒラヒラした物が舞っていた。

それを見ながら、すっと意識が遠のいた・・・

目が覚めると、そこにはお袋が心配そうな顔で俺を覗き込んでいた。

どぉ~やら麻酔の効き目がかなり悪かったみたいで、というか効いていなかったみたいで、諸に脳へ衝撃を食らわされた様だ。そしてそのまま落ちたらしい。

人生初落ちは15歳の春だった。

医者と看護士にしこたま謝られた。左は終了したとの事だったが、もう片方もやらなければいけないと言われた。

頑なに拒否してやった。だが、お袋にものすごく懇願され、泣く泣く了承。右もやられた。今度は大量?の麻酔を打ち込んだのか分からないが、ちゃんと効いた。

ケンタのサンドを10個買ってもらい帰えった!!勿論、家族用とは別に、俺用のパーティーサイズのファミリーパックも買ってもらったのは言うまでもない。

それ以来、蓄膿症は完全に完治し更に匂いに敏感になった。

結果オーライ!!


その俺の鼻がこの匂いを覚えている。

この匂いは確かぁ・・・

〈Aesop〉のハンドクリームの匂いだと思う。心当たりはぁ・・・

いっぱいある・・・


迷宮入り致しました。。。


「ふぇん・・ふぇん・・・おぎゃ~おぎゃ~」

あぁ~またまたお呼びですか?

またオムツ?

失礼します。

違うね。

まさか?まさかの?

お腹すきましたか?

えぇ~~~どぉ~すればいいの?

一応バックにはミルクセット?入っているけどぉ・・・

どぉ~やって作るの?

あぁ~ごめんごめん。

調べるか!

確か体重が6キロちょっとだからぁ~


[赤ちゃん体重]

生後4ヶ月から5ヶ月で、女の子の場合、平均体重は6.73キログラム。


なるほど、取敢えず4ヶ月としときますか。



[4ヶ月幼児 ミルクの量]


1日の総量は1000~1100㎖が目安。

一回当たり200~220㎖で一日5~6回。

間隔は4~5時間程度。

6回?もあげるの!!

大変じゃん。

今日は何回あげたの?

4時間に一回のペース?

ヤバいねぇ・・・

作ってみるかぁ・・・


[幼児 ミルクの作り方]


まずは必ず手を洗う。

器具は良く洗って消毒したものを使う。

粉ミルクを測る時は、添えられているスプーンを使って正確に測る。

なるほど、キューブタイプの粉ミルクはスプーンいらず。

キューブあった!!キューブ一個が40㎖だから、200㎖という事は5個ね。

この哺乳瓶は、消毒済みって事で良いのでしょうか?わかんないねぇ~

万が一があったら大変だからぁ・・・


[哺乳瓶 消毒の仕方]


大きな鍋に水をたっぷり入れ、良く洗浄した乳首・哺乳瓶などをいれる。

火にかけ沸騰させる。消毒時間は沸騰後3~5分。

OKOK!

哺乳瓶を洗うスポンジは新しい方が良いよな。

洗剤は、一応、天然由来の無添加だから大丈夫かな?

サラのゴム手をして、洗って、煮沸させます。

OK!


1・消毒した哺乳瓶にキューブを4つ入れる。

2・沸騰後、さましたお湯を(70度以上)を、出来上がりの量の3分の2ほど入れ、ミルクが飛び散らないように、乳首とカバーをつけ、円を描くように良く振ってとかす。

3・出来あがり量までのお湯、または煮沸後の湯冷ましを足す。

4・乳首とカバーを付けて軽く振り、水に浸すなどして冷ます。必ず体温くらいまで冷めている事を確認してから飲ませる。


了解しました!!

この最終的なお湯の量が緊張するねぇ~

OK!

何とか出来たかな?そんで?



[ミルクの飲ませ方]


あかちゃんを横抱きにして、乳首を口に含ませて乳首部分にミルクがたまる程度の角度に哺乳瓶を傾けて飲ませる。

飲み終ったら、あかちゃんを肩にもたれかけさせるように縦に抱いたり、膝の上にあかちゃんを座らせて、背中を軽くトントンとたたき、ミルクと一緒に飲み込んだ空気を吐き出させる。

なるほどなるほど。

ではいきますね!

俺は左腕の方に頭が良いからぁ~

すいません再度抱かせて頂きますね。

あぁ~暖かい。

あぁ~ごめんごめん。

どぉ~ぞぉ~どぉ~ぞぉ~

いつもより美味しくないかもしれないけどぉ・・・許して下さい。

あ!!飲んだ!!

泣き止んだ!!

お腹すいていたんだね!!

吸うねぇ~!!

思った3倍吸うねぇ~!!

君はミルクを飲みながらフガフガするタイプなの?

美味しい?

ゆっくりねぇ~あわてないでねぇ~!!

可愛いねぇぇ!!

あぁ~~~もぉ~~~飲んじゃった!!凄い!!

じゃ~トントンゲップしましょう。

膝の上に座らせるのは首が怖いから縦にいきますねぇ~

トントンの強さが分らない・・・

でもゆっくり優しくだよねぇ~

暖かいねぇ~

ミルクの匂いするねぇ~


「ゲプン」


おぉ~~~

君は力強いゲップするねぇ~!!

いいゲッパ~だねぇ~!!

これでちょっと落ち着いたかな?

ではもう一回ソファーで寝て頂いて良いでしょうか?

すいません。

有難うございました。

ふぅ~~~疲れたぁ~~~

何この疲労感・・・

子育てって・・・ヤバいね。。。

取り合えず次は16時位だな。


さて本題に入りますか。

君のママ問題です。

今ある情報を整理します。

君はおよそ6キロで生後4ヶ月ぐらい。

そぉ~なると生まれたのが9月ぐらいかな?


ちょっと調べよう。


[あかちゃんを授かって生まれるまで]


妊娠期間は280日(40週0日)が一般的です。日本では十月十日とつきとうかと計算する習わしがあるが、実際は妊娠から出産予定日までの期間は、10か月と10日ではなく、280日(40週0日)が標準的な日数と考えられている。


そうぉ~なんだぁ~だとしたら、仮に君が9月15日生まれだとして、あ!中秋の名月?

それは良いとして、その280日前は一昨年の12月中旬以降ぐらいかな?

仮に仮にだよ!君のママと俺が、なにをなにしたとするとぉ・・・

12月中旬以降に・・・なにしたわけだよね?

一昨年の12月・・・・・・全く覚えていない。。。

でも、ガキの頃からお袋には、口が酸っぱくなるぐらい言われていた。

「この人と決めて結婚するまでは、絶対にちゃんと避妊はしなければいけない」と、何度も何度もキツくキツく言われ続けてきた。

よっぽど俺に信用がなかったのかな?

性格を一番よく知っているお袋があれだけ言うのだから本当に心配してたんだなぁ~

だからそれだけは絶対に守ってきた。

自信はあります!!


あ!ケータイに何かヒントあるかな?ちょっと待ってぇ~

あぁ~~~~~~~~

ふぁんふぁんふぁんふぁふぁふぁふぁふぁふぁ~~~~~~~~ん


残念なお知らせです。


そうでした。あれは昨年末の出来事です。

12月25日。昔からのツレ達と毎年恒例のクリスマス&忘年会をした。

あの忌々しい出来事に遭遇したのは二次会と三次会の移動中の事だった。

二次会の盛り上がりのまま三次会のカラオケに行く途中、級友たちとの久しぶりの再会にテンションが上がっていた俺は携帯で皆を撮りまくっていた。

流石にあれだけ吞んだのだから、まぁ~まぁ~酔っていたのでしょう。

全員をカメラに収めたいとの思いで後ろも見ないでバックしたところ、ガードレールにドン!

その衝撃で持っていた携帯が手から勢いよく吹き飛ばされた。

クリスマスの夜空へと舞い上がった俺の携帯電話。

大きな弧を描き国道へと飛んで行った俺の携帯電話。

無情にも車道に投げ出されてしまった俺の携帯電話。

あっけにとられていた俺も事の重大さにやっと我に返って「ヤバイヤバイ」とすぐさま、取りに行こうと思ったその時だった。

事件は起こった。

俺の携帯の上を・・・

トラックがぁ・・・

時間にすればほんの数秒の事だろう。

しかし俺にはとんでもなくスローモーションに感じられた。

いやコマ送りの様かな?

ゆっくりゆっくりと時が進む感覚だった。

その間、頭の中ではこの曲がリピートされていた。

「もぉ~終わりだねぇ~ 君が小さく見える さよなら さよなら さよならぁ~」

オフコース。。。

だから・・・

データも色んな連絡先も全て・・・

さよならしたんだった。

ガビ~ン。。。

手がかりがぁ・・・

無い。。。


あ!!マネージャーなら一昨年ぐらいのスケは分るかも知れない。

あぁ~~~~~

そぉ~だったぁ・・・

ミサキちゃんマネ・・・

去年の4月で辞めちゃったんだぁ・・・

その後、番号とか諸々替えちゃって、全く連絡取れないってチーマネが言っていたわ。

困ったなぁ・・・

ちょっと頑張って自力で振り返ってみるかぁ~


確か、11月いっぱいで長丁場の舞台が終ったよな。諸々を済ませて博多から戻った。

で、12月の頭から主演映画の福島ロケが入っていたから、全く休む事無く直ぐに福島に向かった。

スケジュールとしては、最初の2週間ぐらいが泊で撮影だった。

3日間、ほぼほぼオールの状態で過酷なロケが始まった。色々トラブルが続いたからしょうがないんだけど、初っ端からこんな感じだと先が思いやられるよなぁ~と思ったが、その後は結構巻いて巻いて順調に進んだ。だから一日撮休が取れたんだった。それで、撮休前日の夜が早めに終わったから巨匠たちと町に繰り出した。

この作品では、初めてヘヤースタイルから衣装のデザインまで、全てハラちゃんが担当してくれた。元々服飾の専門学校にも通っていて、師匠に付く前はスタイリストもやっていた事から両方お願いしてみた。快く引き受けてくれた。

二人で相当な時間をかけて作り上げたから、ビジュアルはかなりのお気に入りだ。今回は俺の中で良い揺らぎが出来そうで本当に楽しみだった。

ハラちゃんには、感謝とねぎらいをさせてもらった記憶がある。

呑み屋は、福島のコーディネーターさんが行き付けのお店だけあって、相当良いお店だった。福島で地の魚を初めて食べたが最高だった。地酒も旨すぎて痺れた。本当にしこたま吞んだ。福島の地の魚をあてにして地酒をガンガン呑んだ。最高に幸せな時間を過ごさせてもらったのは覚えている。


しかし気が付いた時には、ホテルのベッドだった。

途中から全く記憶が無い。


その後、一旦都内に戻って取材を何個か受け、打ち合わせを数件こなした。

後は、ミサキちゃんマネと鬼丸先生の誕生会&新作の出版パーティーに呼んで頂いていたから伺ったんだった。

都内の某ホテルでかなり大きい宴会場だったけど凄い人数がいたなぁ~

俺は、スタッフに導かれるままある円卓に座らされた。まぁ~席に着く前から薄々は気付いていたんだ。会場全体の雰囲気がちょっとおかしい事ぐらい気付いていたんだ。

席について俺の感はビンゴだった。俺の右隣に座っている方は、中々のイキフンを醸し出していらっしゃった。年齢からすると70代だろうか?一目見て分かる只物ではない感じ。俺の隣に座っている方は、多分、多分だが真裏の世界のお偉い方でしょう。

だって、この方の後ろには演技では然う然う出せない、いや絶対出せないぐらい、バッキバキでギンギラな目と佇まいの若い衆の方々が、隙を見せずにがっちりガードしていた。何故?俺はこの席を宛てがわれてしまったのだ?

そんな中パーティーが始まった。俺がグラスを取り一口飲んでテーブルに置くやいなや、必ず後ろの若い衆の方々が酒を注いでくれる。会場のスタッフさんがやってくれれば良いと思うし、飲み干してからでも良いとは思うのだが、一口飲んだ時点で、若い衆の方々が酒を注いでくれる。一生飲み干せないスタイルみたいだ。

右側の方からは、何度となく話しかけられたが何を話したかは全く覚えていない。

鬼丸先生の作品は役者を始めて直ぐに結構呼んで頂いた。映像の世界の事を凄く勉強させて頂いたからとても感謝している。

ここ10年以上はご縁がなかった為、お会いしてなかったものの、ご挨拶だけでもと思い伺ったのだが、未だにこの手の方々と交流があったとはビックリした。

長居はかなり良くなさそうなので、先生にしっかりと挨拶をさせて頂き、そそくさと会場を後にした。

会場には錚々たる大御所の方々がいらっしゃっていた。皆様にもしっかりとご挨拶をさせて頂いたが、どのテーブルにも真裏の世界の重鎮であろうお人がいらっしゃった。

今日日、未だこのような光景を目にするとは思わなかった。

勿論、言うまでもないが写真は撮っていない。


その後、精神的にも久々にやられたから、ミサキちゃんマネと代官山で呑みなおした。

極度の緊張状態から解放されて、しこたま呑んだ。

ミサキちゃんマネと昔話を肴に、しこたま吞んだ。

やっぱりミサキちゃんマネと話しているのが一番落ち着く。

気付いたら自宅のベッドだったのは覚えている。


それから打合せを何個かしてまた福島に戻った。月末までずっと缶詰だったよな?

その間に、剣兄と光星達と一回、巨匠達と一回、町に呑みに行った。

2回とも気付いたらホテルのベッドだった。


12月はそれ位かなぁ~?

あ、福島から帰ってきた日の夜に【ルールール―】で近ちゃん達と呑んだ。

気付いたら家のベッドだった。


それ位かなぁ~?12月は心当たりが全くない。

困ったなぁ・・・


さてどぉ~する?事務所に相談した方が良いかなぁ~?

お袋は・・・気まずいからぁ・・・止めておこう。

こういう時は誰に相談するのがベストなんだろう?

〈赤子を拾った場合はどぉ~する?〉で調べてみるか?拾ったわけじゃないからなぁ・・・

〈宅配かと思って出たら、赤子を渡された場合はどうしたら良いか?〉で調べるか?

アンサーは無いとは思うけど一応調べてみるか?


[宅配かと思って出たら、赤子を渡された場合はどうしたら良いか?]


明確な答えは無いかぁ・・・

でも常識的には警察だよなぁ・・・

でも、仮に、仮にだよ!

きっと違うと思うけどぉ・・・

君が俺の子供だとして、警察に届けたら、俺は、わが子を捨てた事になるよなぁ・・・

なんだかなぁ・・・

すげぇ~気分悪いよなぁ・・・


「ふぇんふぇんふぇん・・・ふぇ~~~~ん」


あらあらあら

起きたの?

またオムツかしら?

ごめんね。

ちゃんと薄目で見るからね。

許してね。

はいはいはい。

よいしょ、よいしょ、よいしょ。

大丈夫よ、大丈夫よ。


そぉ~いえば、思い返せば昔からどこに行っても俺の周りには子供が集まってきたなぁ~親戚の子とか、知り合いの子供とか、友達の子供達とか、その場に子供がいれば、必ず子供達に囲まれてずっと遊んでいた事を思い出す。樹液たっぷりのクヌギの木に、カブトムシやらクワガタやらが群がってくるような感じ?で子供達が集まってくる。なんか甘い匂いでも出ていたのかなぁ~?

皆からは「本当に子ども好きだよねぇ~」とか「自分の子供出来たらすげぇ~いいパパになるよ」って必ず言われていた。

一緒に遊んでいた子供達が大きくなって、久しぶりに会うと、俺と遊んだ事が凄く思い出に残っているし、一番楽しかったって言ってくれるもんなぁ~

まぁ~一時は本気で保父さんになろうかと思っていたしなぁ~


それにしてもぉ~

君可愛いねぇ~

そんな事は無いとは思うけどぉ・・・

ちょっと耳の形がぁ・・・

俺に似てないか?

気のせいだと思うけどぉ・・・


あら、泣き止んだねぇ~

でも寝かせたらまた泣くでしょ?

ちょっとの間、抱っこさせて頂いて宜しいでしょうか?

何かさぁ~君に対して、君君って言うのも他人行儀っていうかさぁ~

まぁ~他人のはずなんだけどぉ・・・

一応、一応よ、せっかくこうして何の因果か分かんないけど出会ったんだからさぁ~

仮に仮にだよ!君にニックネームを付けたいって言うかぁ~

仮名を付けさせてもらうっていうのは、どぉ~でしょうか?

気に入らなければ拒否って頂いてもかまいません。

僭越ながらちょっと考えますね。

9月15日生まれと仮定します。

中秋の名月だねぇ~

星座は乙女座だ。

生まれ年は、うさぎか。

乙女なうさちゃん。

最高に可愛い!!

大変勝手を申しまして恐縮ですがぁ~

家はK縛りとさせて頂きたいと思っているんです。

なもんでぇ~

カ行から選ばせて頂きますね。

中秋の名月だもんねぇ~

ファーストインプレッションでぇ・・・

おとぎ話のアレを思い出しちゃうよねぇ~

やっぱり、これしかないよねぇ~

命名します。


☽かぐや☽


でいかせて頂きます。宜しくお願いします。

かぐやちゃんがさぁ~

ママのお腹の中の時の事とかぁ~

生まれた時の事とかぁ~

この4ヶ月の事とか知らないからぁ~

俺は一寸寂しいぃ・・・

かぐやちゃんは、とても穏やかな佇まいだし顔立ちも超可愛いでしょ!

髪の毛もふっさふさだし、頭の形も綺麗だよねぇ~

安産で生まれてきたのかなぁ~?

〈お宮参り〉と〈食い初め〉は終わったのかなぁ~?

タイミング的には終わっているのかなぁ~?


[お食い初め]


お食い初めは、一般的に生後100日から120日頃に行われます。

あかちゃんが生まれた日を1日目と数えて、100日に当たる日に百日祝い(お食い初め)を行うのが基本ではあるが、必ずしもその時期に行わなければいけないわけではありません。


なるほど、終わっているかもしれないし、まだかもしれない微妙な時期かな?

もしまだやっていないならぁ~~~

なんてね。それは違うか。


でも綺麗なお着物みたいのに包まってぇ~お帽子みたいなの付けてぇ~神社で写真とか撮ってさぁ~楽しそうだねぇ~!写真館とかで、ちゃんとした写真も撮ってもらった方が良いかなぁ~?

きっと、かぐやちゃんはお着物も似合うだろうねぇ~色白ちゃんだからねぇ~

一生、ごはんに困らない様に〈お食い初め〉をやらなきゃいけないよね!

〈お食い初め〉は、お店とか神社でやったりもするみたいだけど、やっぱり鯛は自分で釣ってきた鯛が良いかなぁ~真鯛が良いよね!ボウズの事を考えたら何日か余裕をもって釣り船に乗らないとだめだなぁ~船酔いが心配だけれども・・・

まぁ~ほとんど釣りをやった事が無いから、先ず初心者が真鯛なんて釣れるのかが更に心配なんだよなぁ~知り合いに釣好きな人いたかなぁ~?


[お食い初めメニュー]


・おめでたいから鯛

・紅白で縁起が良いから赤飯

・吸う力が強くなるようにお吸い物

・丈夫で健やかに育つように筍と野菜の煮物

・幸の物、多幸あれでタコの酢の物や香の物


なるほど、タコも釣ってこないと駄目かぁ~2月にタコって釣れるのかな?

筍は旬じゃないから掘っては来れないなぁ~

最悪、自分で捕ったり収穫できなかったとしても料理は全部やりたいねぇ~

楽しみだねぇ~♪

寝返りはいつぐらいからなのかなぁ~?

その後にハイハイとか?


[あかちゃん寝返り時期]


生後5~6ヶ月ごろに寝返りを始めるあかちゃんが多い傾向。

一般的に3~4か月ごろに首が据わって、その後に寝返り、つづいてお座りと進む。


なるほど、個人差はあるけど、かぐやちゃんも、そろそろ首が据わってくるのかな?

あ!ずっと無音だったねぇ~

うっすら洋楽かけるねぇ~

かぐやちゃんは、ママのお腹の中で音楽は聞いていたかい?

生まれてからも毎日音楽は聞いていたかい?

洋楽を聞いていたかい?

やっぱりさぁ~これからの時代は英語がネイティブに近い状態で喋れた方が良いと思うんだぁ~

聞いた話だと、3歳ぐらいまでに英語脳みたいなのが形成されるみたいだから、ずっと英語を聞いていた方が良いと思うよ。

女の子だからとか、イマドキじゃない事を言うつもりはない。だけど、取敢えず英語と水泳が出来れば、生きて行く上で、まあまあ大丈夫じゃないかと思っているよ。

あとは明るく健康ならそれだけで十分だよ。

よく聞くのが「将来はぁ~○○になって欲しいからぁ~」とか「どこどこの大学にぃ~」とか「良い会社に就職して欲しいぃ~」とか、耳にする事があるけど、それって親のエゴじゃね?

気持ちは分るけどね。本人が幸せならそれだけでOKです。

今から、かぐやちゃんとどうしていくべきかを考えたいと思うんだ。

幸いにも、今日明日は完オフだからお泊りしていきますか?

知らない男の家に初めてのお泊りかもしれないからぁ・・・

気は引けるけどぉ・・・ごめんね。

そぉ~と決まったら、現状のオムツの残りとミルクを確認して、お洋服とかの洗濯の事とか考えると、買い出しが必要だよね。

勿論、かぐやちゃんを一人でお留守番させるわけにはいきません。

そぉ~なると、このまま抱っこで買い物に行っても大丈夫かな?

寒いから暖かくしていかないとまずいよなぁ~

ベビーカーとかがあれば良いんだけどねぇ~

あかちゃんの物が揃う所って何処だろう?

今まで気にした事が無かったからなぁ~

近所であかちゃんとか子供の専門店は無いよなぁ~

ドラッグストアーではオムツとかは見かけた気がするけど、ホームセンター的な所の方が少しは揃っているのかなぁ~?

寒空の中、遠出は難しいからすぐ近くのホームセンターにしよう。

取敢えず固形のミルクとオムツのメーカーをチェックして、再度かぐやちゃんのオムツを薄目で確認してから行こうか!!

かぐやちゃんと初めてのお出かけだね!!

ちょっとと言うか、かなり緊張してきた。

寒さは勿論、絶対に落としたりしたら駄目だからね。

サンダルじゃなくてちゃんと靴を履いていきます。

変な菌とかを貰ってきちゃまずいから、しっかりマスクを付けます。

あ!ゆったりしているからベンチコートを着て、かぐやちゃんをくるむ感じに抱っこしていけば良いかな!

マジで家を出るのがこんなに緊張するとは思わなかった。

劇場での舞台挨拶より何倍も緊張するんですけどぉ・・・

では行きますか!

いってきまぁ~す!


寒くないかい?

今日は良い天気だったんだねぇ~

大通りは車が多くて排気ガスが凄いよねぇ~排気ガスなんて、かぐやちゃんに絶対良くないから、ちょっと遠回りだけど住宅街を通って行こうねぇ~

あ!にゃんにゃん!!まだ見えないよね?

かぐやちゃんは、にゃんにゃんが好きかなぁ~?好きだと良いなぁ~

良く通る道ではあるけど、なんかいつもと全然感じが違う。

なぜだろうか?歩幅を小さくして歩いているからかなぁ~?

通りすがる人がチラ見するね。何か不自然なのかなぁ~?

あかちゃんを抱いて外を歩いた事ないから、何か変なのかなぁ~?

心拍数が上がっている気がするし、左手への集中度は半端ない。

やっぱりぎこちない体勢と歩き方になっているのかなぁ~?

まぁ~いっかぁ~!


はいホームセンターに着いたよぉ~

あんまり遅くなると、次のミルクの時間に間に合わないから、ちゃちゃと買い物しちゃおうねぇ~

あれ?しょっちゅう来ているのに・・・

初めて気づいた!!

2階に【カモンベイビー】あるじゃん!!

百均は知っていたけどぉ・・・

そぉ~なんだぁ~入ってたんだぁ~

やっぱり意識の問題なんだろうねぇ~

子供がいないと全く気にしないもんなんだねぇ~でも良かった!!


取敢えずキューブのミルクを探さないといけないね。

あったあった!ミルクだけでも凄い種類があるんだなぁ~

0歳から1歳用の物じゃないと駄目なんだよな。らくらくミルクってのもあるんだぁ~そのまま飲めるのね。カンに入っているから楽だねぇ~でも温すぎないのかなぁ~?

キューブはまだかなりあったから、この小さいやつで良いかなぁ~?

哺乳瓶は2本入っていたので大丈夫だよね。

えっ!!哺乳瓶をレンチンで消毒できやつあるじゃん!!スゲ~良いじゃん!!買おう。あとは哺乳瓶を洗う洗剤とスポンジ。

あったあった!洗剤もスポンジもいっぱいあるねぇ~迷うねぇ~このシンプルなスポンジと、ナチュラル系の洗剤にしよう。

OKです。

そんでぇ~お風呂はどぉ~すれば良いんだ?まだ湯船はまずいだろうなぁ~温度も大事だよなぁ~

あ!あかちゃんをお風呂に入れるのを沐浴っていうんだ!沐浴の仕方みたいの書いてあるじゃん。

なるほど、これは家に帰ってから調べるとして、頭と身体を洗う用のソープと、それからガーゼみたいな物も買った方が良いな!!

OKOK!

そんでぇ~あぁ~なるほどねぇ~どぉ~だろうねぇ~〈おしゃぶり〉!入ってなかったなぁ~必要かなぁ~?念の為に買っておくか?キャラクターとか、いかにもなやつは嫌だから、なるべく無地っぽいのが良いなぁ~

出っ歯になりにくいとかあるんだぁ~へぇ~じゃぁ~これだな!!

オムツはかなりあったから、荷物が増えると持って帰れなくなるので必要ならまた明日くれば良いかなぁ~

あとはぁ~かぐやちゃんと遊ぶおもちゃはどぉ~だろぉ~音が鳴るこのシンプルなのも良いねぇ~

あっ!〈泣く子もケロリ!〉これ良いじゃん!!

そんでぇ~続きましては、今日一番の目玉商品ですなぁ~

おぉ~~~~

抱っこ紐がありました!いっぱいあるねぇ~

必要なのは、0歳児から使え物だよな。あと一人でも簡単に扱える物じゃないと駄目です。いっぱいありすぎてさっぱり分らん。

店員さんに聞くか!

「すみません。ちょっとお聞きしたいのですがぁ~」

「はい」

「抱っこ紐が欲しいんです」

「お子様は何ヶ月ですか?」

「4ヶ月です」

「ご希望はございますか?」

「なるべく簡単に一人で出来るタイプの抱っこ紐で、おすすめってありますか?」

「娘さんですか?」

「はい女の子です」

「メーカーによって、性能がかなり異なるんですね。お子さんをしっかり固定するための機能も様々ございます。

例えば、前向きにも使えて、おんぶも出来るタイプもございますし、お子様の成長に合わせて使い分ける場合もございます。

お客様の用途によってご紹介させて頂きたいと思いますが、如何でしょうか?」

「初めてで、全く分からないんですけど、先々の事はまだ考えなくても良いので、今この子にベストな物で、軽くて、私一人でも簡単に付けて外せるものが良いです」

「でしたら、こちらのベビースリングは如何でしょうか?あまり長くはご使用できませんが、軽量ですし、お子様との密着度も高いので、お子様も安心感があると思います。お父様もご使用は難しくないと思います」

「ベビースリングって言うんですね。凄く軽い!肩にかけて、ここにあかちゃんを包むように入れるんですね」

「長くご使用できる多機能な物もございますが、お父様が一人で簡単に取扱いできる物はこちらがお勧めです」

「今は、抱っこ紐に自分が慣れなければいけないんで、先ずは扱いやすい物が良いです。慣れてきたら、成長に合わせて次を選びたいと思っています」

「それが良いと思います。どうしても女性と違って、身体の構造上、男性の方は筋肉や骨格でかなり窮屈になってしまうので、お子様の成長とともに、お父様の身体にあった商品を探されるのも大事かと思います」

「そぉ~ですよねぇ~」

「余談ですが、家の息子が初めて子供が出来た時に、抱っこ紐で、かなり苦労したみたいです。息子はずっと柔道をしていたので、胸板がとても厚くて、抱っこ紐とあかちゃんとの収まりが相当悪かったみたいなんですよ。それで色々探していました。中々自分に合う物は見つからなかったみたいですけど、ようやく海外の製品でフィットする物があったみたいで喜んでいました」

「なるほどねぇ~あかちゃんも自分も苦しかったら最悪ですもんねぇ~じゃ~これを一回付けさせて頂いても良いですか?」

「畏まりました。お手伝い致しますね。ある程度、緩めた状態でお付け頂いて、お子さんを包るんで頂きます。収まりが良いところで、しっかりと締めてい頂きます。如何ですか?苦しくないですか?」

「おぉ~~~凄くフィットしています!全然苦しくないです。これは楽ですねぇ~

かぐやちゃんも苦しくないかな?大丈夫?」

「お名前、かぐやちゃんって言うんですか?可愛らしいお名前ですねぇ~お顔にぴったりのお名前ですね。かぐやちゃんも全然苦しくないと思います」

「丁度このモスグリーンが竹みたいで、本物のかぐや姫みたい!最高に可愛い!!」

「確かに、かぐや姫ですね。ふふふふふ」

「黒もありますか?」

「はいございます。少々お待ち下さい」

「お願いします」

「こちらになります」

「有難うございます。申し訳ありませんが、もう一回手伝って頂いて、付けてみても良いですか?」

「もちろんです」

「有難うございます」

「そうです、そうです、凄いですねぇ~もう完璧にマスターしています」

「でも、まだちょっと怖いです」

「最初はどうしても怖いですよね。でもすぐに慣れるので大丈夫ですよ」

「有難うございます」

「良く寝てらっしゃって、全然起きなかったですねぇ~それにしても本当に可愛いお顔立ちしていますねぇ~」

「有難うございます。部屋用と外出用で二つ頂きたいので、モスグリーンとこの黒をお願いします。せっかくつけて頂いたので、このままつけて行っても良いですか?」

「大丈夫ですよ。レジでタグをおとり致します」

「有難うございます。お会計をお願いします」

「有難うございます」


かぐやちゃん、良いの買えたねぇ~良かったねぇ~


「かぐやちゃん、優しいパパで良かったねぇ~またお待ちしております。有難うございました」

「御親切に教えて下さって有難うございました。また宜しくお願いします」


両手が使えるのが、こんなに安心だとは思わなかった。

このフィット感と温もりはたまんないねぇ~

これで大丈夫かな?じゃぁ~帰ろっか。

天気も良いし、行きとは違う道を通って帰ろう。

公園行ってみようか?

そんなに寒くなくて良かったねぇ~

そぉ~いえばね、明日は雪が降るかもしれないんだって。

かぐやちゃんは、雪を見た事あるのかなぁ~?

初雪だったら、一緒に見るのが楽しみなんだけど!初じゃなくても良いんだけどね。

公園に到着です。どぉ~?この公園は広々としていて、でも人も少ないから、たまに着ては、ここのベンチに座って、ぼんやり池の鴨とか見ているんだぁ~

1月だと、日が差してないと寒さが厳しいけど、今日はぽかぽかだから平気だね!

ミルクの時間も考えてあんまりのんびりは出来ないけど、なんか良いよねぇ~


「こんにちは。お隣良いかしら?」

「こんにちは、どぉ~ぞ、良いお天気ですねぇ~」

「本当に、良いお天気ねぇ~1月とは思えない。ぽかぽかねぇ~

あらカワイ子ちゃんがいた!!娘ちゃん?」

「そうです」

「今、何か月なの?」

「4ヶ月です」

「あらぁ~そぉ~お名前は?」

「あっ、かぐやです」

「かぐやちゃん!可愛いお名前ねぇ~良く寝ているわねぇ~それにしても御顔立ちが整ってしっかりしている。本当にかぐや姫みたいだわ!かぐやちゃんはとてもパパ似ねぇ~良かったわねぇ~パパ似は美人さんになるから!!」

「そぉ~なんですか?」

「そぉ~よぉ~!でもね、ここは間違って捉えてはいけないんだけど、(パパ似)と(パパにそっくり)は、意味が全く違うのよ。

(パパ似)は、パパの顔立ちが良くて、そのパパの良い所を受け継いだから、将来美人になるって事。

(パパにそっくり)は、褒め言葉ではないのよ。言い方が難しいけど、残念ねぇ~て感じかしらぁ・・・まぁ~勿論大切なのは顔だけじゃないけどねぇ~

私も孫が5人いるのね。息子の所に男の子3人。娘の所に男の子と女の子がいてね、女の子が、パパにとっても似ていて凄く美人さんになったのよぉ~」

「へぇ~そぉ~なんですかぁ~お孫さんがいっぱいいて幸せですねぇ~」

「本当に有難いわ。皆大きくなちゃって、女の子以外は、就職しちゃって忙しくしているの。女の子は大学生で今年20歳になったのよ」

「みなさんそんなに大きいんですね!おば様が凄くお若いからお孫さんはもっと小さいのかと思いました」

「あらやだぁ~ありがとう。今日で80歳よ」

「えぇ~全然見えません!びっくりした!!あっ、お誕生日おめでとうございます。

実は、僕も今日が誕生日なんです」

「あらやだぁ~奇遇ね~おめでとうございます。御世辞でも嬉しいわぁ~有難うございます。

今日ね、孫たちがお祝いしようって家に来てくれるのよ。女の子がね、料理を作るって張り切っちゃって、うふふ♪」

「良いですねぇ~優しいお孫さん達で、幸せですねぇ~」

「本当に有難いわぁ~子供も孫もみんな私の大切な宝物なの」

「凄い!そんなにはっきり言い切れるって本心だからですもんね!あっ、すみません。変な言い方になってしまいましたが、咄嗟にそういう風にお子さんとかお孫さんの事を言える方に初めて会ったので凄いです!」

「ふふふ。あなたとても面白い方ねぇ~もちろん本心よ。自慢の子供達だし、自慢の孫達です。私にとってはだけどねぇ~」

「いやぁ~素晴らしいです。因みにお子さんとお孫さんに、怒っちゃったりとかは、あんまりされないんですか?」

「私ね、子供を怒るのと叱るのは全く違うものだと思っているの。

子供は、生まれた瞬間から全てが初めて尽くしでしょ。ゆっくりゆっくり、様々な事を学んでいくの。色々体験していく中で、勿論失敗なんかいっぱいするし、大人がして欲しくない事や止めて欲しい事なんて、わざとなの?っていうくらい、やってくれるわ。ちっちゃい怪獣やらモンスターがこれでもかっていうぐらい大暴れしてくれるのよ。

今後ね、もし子供が間違った事をしたら、あなたは全力で全力でよ!感情で怒るのではなく、愛情で叱るの。

あなたがもし感情で怒ったら、子供は感情で反抗するの。

でもね、あなたが愛情で叱ったら、子供はあなたの愛を感じるの。

はじめは自分自身も親として未熟で成長できていないから、どうしても感情が先に動き出すけど、どんなに小さくても子供は親の全部を見ているから。気が抜けないのよ。いい加減な事をしようものなら、全て見透かされてしまうの。

ある意味、イヤイヤ期や反抗期は、子供から親への挑戦状よ!!負けてられない!!と思ってね、親も子も一緒に成長していくの」

「なるほど、怒るのと叱るのとでは確かに別物ですもんね。感情ではなく愛情で叱るのかぁ~お子さんも、お孫さんも、おば様の事が大好きでしょうね!!」

「そぉ~だと嬉しいんだけどねぇ~うふふふ」

「何か特別に子育てや教育の中で小さい頃からやっていた事とかってあったんですか?」

「私はね、子供にも孫にも多くの事をしてあげられたわけでは無いけど、一つだけずっと変わらずに与え続けている物があるのよ」

「何ですか?」

「みんなの事を、生まれた時からずっと愛しているって事。これだけは変わらずに毎日言葉にして言ってきたわ。離れて暮らすようになっても、会えた時や電話でもメールでも、必ず愛していると伝えているわ」

「わぁ~凄い!!何か鳥肌立ちました!!凄い!!素敵ですねぇ~」

「そぉ~?それしか私に一生やり続けられる事は無いのよ。みんなは、どれだけ思ってくれているか分からないし、うっとおしく思われているかもしれないけど、これが私の本心だし、子育てにおいて、愛情より大切な物なんて無いのよ。愛が全てだと私は思っているわ。

あっ、余計な事ついでにもう一個覚えておいてくれたら嬉しいんだけどね。

今後どこかのタイミングで、あなたが父親として、これだけは曲げちゃいけないって思う事があるとするじゃない。そうしたら、何があっても、どんな事があってもあなたの思いを貫かなければならない。絶対よ。絶対に貫き通さなければだめよ」

「分かりました。父親として貫き通すんですね。忘れません。いやぁ~本当に良いお話聞けました。有難うございます」

「こちらこそ、ごめんなさいねぇ~いきなり話しかけて、自分の事ばかり話しちゃって、これだから年寄は駄目ねぇ~あまりにも、あなたと娘さんの雰囲気が可愛らしかったものでついね。つい話しかけちゃったわぁ~

ごめんねぇ~おばあちゃん、長話ししちゃって、パパとの大切な時間におじゃましちゃったわねぇ~あなたは、きっと美人さんになるからね!パパと素敵な時間をいっぱいいっぱい過ごして幸せになってね」

「有難うございます。おば様も、素敵なお誕生日をお過ごし下さい」

「ありがとう。あなたも、素敵なお誕生日を過ごして下さいね。

それじゃぁ~失礼するわ。さようなら」

「さようなら」


かぐやちゃん、良かったねぇ~いっぱい褒めてもらったねぇ~

絶対に美人さんになるって言ってもらったねぇ~!

パパも凄く嬉しかったよ!

よし、帰ろうか!帰ってぇ~オムツ替えてぇ~ミルク飲んでぇ~沐浴しますか!!

暖かいお家に帰ろぉ~!!

お~~~!!

今まで何度も通った道だけど、二人だと何もかもが全然違って見える。

冬だけど、なんだか景色が暖色に見える。

真冬なのにとっても暖かい。

心に、いち早く春が訪れたのかな?


くまの子みていた かくれんぼ 

お尻を出した子 一等賞

夕焼けこやけで また明日 また明日

いいないいな にんげんっていいな

おいしいおやつに ほかほかごはん

子どもの帰りを待ってるだろな

ぼくも帰ろ お家へ帰ろ

でんでんでんぐりがえって バイバイバ


パパさぁ~

この歌大好きなんだぁ~

かぐやちゃんといつかお散歩した帰りに一緒に歌えたら嬉しいなぁ~






















ただいまぁ~

かぐやちゃ~ん着いたよぉ~

大丈夫?

パパは手ってを洗ってくるから待っててねぇ~

外行ったから念入りに洗わなきゃいけないねぇ~

はいはい、オムチュをかえましょうねぇ~

その前にミルクの準備をしといた方が良いね!

予備の哺乳瓶も、さっき使った哺乳瓶も、買ってきた洗剤とスポンジで洗って、レンジで殺菌するやつに入れましょう。

殺菌している間にオムチュを替えましょうねぇ~

どれどれぇ~~

あらあらあらぁ~

うんちでたのぉ~!

えらいねぇ~すごいねぇ~!

ちょっと黄いかな?いや、黄土色?結構濃いねぇ~ターメリックみたいな色っていえばいいのかなぁ~?

大丈夫なんでしょうか?あとで調べよう。

ミルクを飲ませた時間とオムチュを替えた時間と、おしっことうんちも記録しておいた方が良いのかしら?

念のためにね。記録しておこう。

しゅっきりちまちたかぁ~?

オムチュ替えるの遅くなってごめんねぇ~

気持ち悪かったよねぇ~

これからは気を付けるから許してねぇ~

よしOK!!

ミルクちゅくるから、ちょっとお待ちくだちゃいねぇ~

あ・音楽かけましょうねぇ~♪

このレンチンの消毒するやつは素晴らしいねぇ~!!

ワンオペには助かるよ!!

一人で育児する事をワンオペとゆうのを先週スタッフに聞いたばかりだけど、まさか自分が使う羽目になるとは思わなかった!!

終わった。

おぉ~~~あっち!!そりゃそうか!!チンしているんだもんな。なるほど、取っ手を持って、ぺヤングのお湯切り方式と一緒で、流しの中でお湯を切るのかぁ~凄い!

熱いからって、水で洗らっちゃったら意味が無いから冷めるまで待つと。

一応さっき買った、あかちゃん用のお水を沸かして、キューブのミルクを哺乳瓶に入れて沸騰したお湯を目盛りまで入れて振って混ぜる。

熱いから流水で冷まします。冷ましすぎないよう気を付ける。

やっぱり人肌って良く分んないけど、手首に垂らしてみて熱くない程度かな?

OK!!

出来たよぉ~♡

お待ちどう様ぁ~♡

おなかちゅいたねぇ~

あちゅくないかなぁ~?

勢いよく飲みまちゅねぇ~

おいちいでちゅか?

いいのみっぷりでちゅねぇ~

流石パパの子でちゅ♡

ゆっくりゆっくり飲んでねぇ~♡

ほんとに可愛いでちゅねぇ~♡

良く可愛すぎて食べちゃいたいってゆうけどぉ~

本当に食べちゃいたいくらい

可愛いわぁ~♡


何でぇ~

こんなにぃ~

可愛いのだろぉ~~~

かぐやとゆう名の宝物ぉ~~~ 


名曲出ちゃいました♡


早いねぇ~

もぉ~飲んだでちゅかぁ~

お腹ちゅいてたんでちゅねぇ~

いっぱい飲んでくれて有難うございます。

ではゲッパ~タイムに入らせて頂きます。

お願い致します。

さっきちょっと調べたら、背中トントンでも良いみたいだけど、さする感じでも良いみたいだから、今回は、さするバージョンでいってみたいと思います。

向き不向き、相性もあると思うので、色々試させて頂きたいと思っております。

宜しくお願い致します。

さすります!

ゆっくりが良いみたいなので一定のリズムで優しく優しくねぇ~

それにしても温かいねぇ~

これこそひと肌なのかしら?

身体にこびり付いた?

染みついた?

全ての穢れが剥がれていく音がするよ!!


☽ゲップゥ~☽


ナイスゲッパ~!!

今回もいいゲッパ~でしたねぇ~

かぐやちゃんはゲップの天才でしゅねぇ~♡

有難うございましたぁ~


今日のミドルネームはぁ~


『 神月・ゲッパ~・かぐや 』ですな。


『 K・G・K 』ですな。


では、しばし簡易ベッドではございますが御くつろぎくだちゃい♡

次は20時位になります。


やっぱりベビーベッドとか必要かなぁ~?

あとは、かぐやちゃんが寝ている上でぐるぐる回るおもちゃ的なのも欲しい所だよね!!でもダサイの嫌だなぁ~

欲しい物リストを作らなければならないなぁ~

浮かれて余計な物をいっぱい買ちゃいそうだから、そこは心を鬼にして必要な物のみを買いましょう。でも、こんなに可愛い娘がいたら、浮かれないパパなんてこの世にいるのだろうか?いるわけないよなぁ~

そうだ、沐浴について調べなきゃいけなかったんだ!

あとさっきのウンチの色、インドカレーみたいな色のうんちだったけど、それも大丈夫なのか調べなきゃいけない。

いそがし、いそがし、でちゅねぇ~~~


《あかちゃんうんちの色》


健康なあかちゃんのうんちは黄色を帯びている。

離乳食が始まる前のあかちゃんのうんちは、胆汁の色がそのままうんちに残り、鮮やかな黄色をしている。健康の証拠です。


良かったぁ~!!

健康でちゅって!!

因みに4ヶ月ぐらいだと一日のおしっこの回数が15~20回。

便の回数が1~2回。

なるほどなるほど!


《沐浴の入れ方》


沐浴は出来れば日中で、赤ちゃんの生活リズムを作る為に、毎日同じ時間帯に入れましょう。長風呂はNGです。衣服を着せる時間まで入れて10分以内が目安です。

必要な物はベビーバス。


あ!!ベビーバスが無い・・・

ちん。。。

どぉ~しよう???

今から買いに行くのもなぁ~もう夕方で寒くなってくるもんなぁ~

今からかぐやちゃんを外に出すのは良くないと思う。


《沐浴が出来ない時》


沐浴は基本的に毎日行う事をお勧めしますが、あかちゃんの体調や機嫌の悪い時は無理に入れなくても大丈夫です。

沐浴が出来ない時は、温かいお湯で絞ったガーゼで体を拭いてあげましょう。


先生、有難うございます。

なるほどねぇ~体調も日々変化するだろうし、嫌がっているのに無理やり入れるなんてパパだって辛いもんねぇ・・・

かぐやちゃんには、本当にごめんなさいです。

今日は体を拭く事でお許しくだちゃい。


《あかちゃんの体の拭き方》


①用意するもの

バスタオル、浴用タオル、石鹸、お湯と洗面器、お湯がこぼれてもいいようにシートまたは新聞紙。

②暖かい部屋で乳幼児の服を手早く脱がせ、裸にした乳幼児をすぐにバスタオルでくるみます。

③顔から拭いていきます。洗面器に入ったお湯に浸した浴用タオルをよく絞り、拭いていきます。

④手と足を拭きます。手のひらや足の裏は汚れている事が多いので、丁寧に拭きます。

⑤お腹や背中を拭きます。拭いたところはすぐにバスタオルにくるんで寒さから守ります。

⑥オムツをはずして、おしりをきれいに拭きます。特にうんちの後は、ぬるま湯でよく拭いておきます。

⑦盲点となりやすい部分は、背中と脇の下,あごの下、耳の後ろ、そして頭です。この部分は最後にきれいかどうか、もう一度確認しておきます。

⑧拭き終ったあとは、体が冷えてくるので、すぐに肌着などを着せます。


ありがとうございます。先生、早速実践いたします。


かぐやちゃ~ん

お待たせいたちまちたぁ~

今日はお風呂じゃないけどぉ~

パパ頑張ってキレイキレイちまちゅんでぇ~

よろちくおねがいちまちゅねぇ~!!

たのちみだなぁ~たのちみだなぁ~!!


♪リリリリリン、リリリリリン♪


電話でちゅ

かくやちゃ~ん

ちょっと待っててねぇ~


「もちもち」

「え?神月さん?どうしました?大丈夫ですか?」

「あ、水口さんかぁ~」

「どうしました?何かありましたか?」

「何で?」

「え、だって今もちもち?って言いませんでしたか?」

「言ってないですよ・・で、要件は何ですか?」

「そうですかぁ・・・あっ、お誕生日おめでとうございます。明日のスケジュールと入り時間の確認です」

「明日?何かありましたっけ?」

「えっ!本当に大丈夫ですか?明日は、17時からビジュアルの打合せと衣装合わせですよ!!その後にスポンサーさんと食事会です」

「そぉ~でしたっけ?それってぇ~日程の変更できますか?」

「えっ!どうしてですか?無理ですよ!神月さんの為に日程決めたんですよ。神月さんから諸々決めていかないと、その他の演者さん達が進まないんで出来ませんよ。どうかしました?」

「そっかぁ~~~明日の場所って託児所ってありますか?」

「えっ?何ておっしゃいました?」

「だから、託児所ってありますか?」

「託児所ですか?無いと思いますけど、なんでそんな事を聞くんですか?」

「じゃ~水口さんは、あかちゃんのお世話できますか?」

「はっ???あかちゃんのお世話???え???どうしてですか?」

「だから、俺が打合せしている間、かくやちゃんのお世話できますかって事ですよ!」

「えっ???かぐやちゃんて・・・誰ですか?」

「だから!!娘のかぐやちゃんでしょ!!」

「えっ!!娘のかぐやちゃんでしょって・・・え???神月さん娘さんが居るんですか?いやいや、え?そうではなくて、どういう事ですか?」

「いるでしょ!!今、寝んねちてるんですから。大きな声出さないで下さいね!!起きちゃったら可愛そうでしょ!!」

「えっ???ねんねちてる?神月さんの御自宅でですか?」

「そぉ~ですよ」

「何で?どうしたんですか?いつの間に子供作ったんですか?昨日までそんな事は言ってなかったじゃないですか!!えっ!!」

「昨日までは、いなかったですよ。でも今はいるんだから、しょうがないじゃないですかぁ~」

「どういう事ですか?あっ、また酔っているんですか???駄目ですよ!オフだからってそんなに呑んじゃ~また記憶無くしちゃいますよ!!程々にして下さいね!!」

「今日は一滴も呑んでいません」

「またまたぁ~悪ふざけは止めて下さい」

「だからぁ~酒も呑んでないし、ふざけてもいません」

「えっ、じゃ~本当にどうしたんですか?まさか・・・大丈夫ですよね???」

「何が?」

「あの・・・薬的なモノとか・・・」

「水口さん、また言わせるんですか?いっつも言っているでしょ!

偉そうな歌を歌っておきながらシャブ中の奴とか・・・

鬼気迫る怪演俳優なんて言われながら、本当はキメッキメの奴とか・・・

路上の安っすいキノコとか食っている、パッパラパーの奴とか・・・

ぶりっぶりのアイドルのくせに、夜な夜なクラブでハイパーになっているPな奴とか・・・

イキった役ばっかりやっているくせに、毎日、外に内偵がいないか、ビビりながら目の焦点は合わないくせに、紙はちゃんと撒ける奴とか・・・

売れていないのに、そぉ~いうところだけマネしてカッコイイと思っているクズとか・・・

そんなモノに頼らなきゃ領域に入れない、クソだせー三流の(まがいもん)達と違って、俺はいつでも自分のスイッチで領域にダイブ出来るんですよ!!

そんなみっともない、しょうもない、恥ずかしい事しませんよ。くそさぶい」

「ですよねぇ~そういう人達を見付けたら、よくおっしゃいますもんねぇ~

じゃ~なおさらどうしたんですか?あかちゃんて・・・誰のあかちゃんですか?」

「だから俺の娘でしょ」

「えっ?ちょちょ一寸待って下さい。さっき言いましたよね。昨日まではいなかったって!」

「そぉ~ですよ」

「いやいやいや、そぉ~ですよじゃなくて、なんで今日は娘がいるんですか?」

「だからぁ~起きて、ピンポン来て、出たら、かぐやちゃんが家に来たんです」

「はい?かぐやちゃん?が一人で来たんですか?」

「何を言っているんですか!かぐやちゃんは生後4ヶ月なんですよ。歩けるわけないでしょうが!!」

「そうですよね!生後4ヶ月は初めて聞いたんですけど・・・あかちゃんておっしゃっていましたから、じゃ~誰が連れてきたんですか?」

「宅配の人?」

「宅配の人?ベビーデリバリー?そんなわけないでしょ!!そのあかちゃんの母親じゃないんですか?」

「さぁ~?」

「さぁ~じゃなくて、連れてきた人に何も聞かなかったんですか?」

「水口さん、ちゃんと聞いて下さいね。ピンポンが鳴って、カメラを見て、宅配だと思って開けたら、いきなり白い布の塊を渡されて、さらに鞄を部屋に投げ込まれて、すぐさまドア閉められたら、どぉ~します?固まるしかないでしょ?選択として」

「はじめて一連の流れが、なんとなく分かりました。あまりにも突然の事でフリーズしてしまったんですね。映画みたいですね!

いやいやいや、そんな事を言っている場合じゃなくて、それだけですか?他に何かなかったんですか?」

「他にって何ですか?」

「いやだから、鞄でしたっけ?その中に、手紙とか入っていて、あなたの子供です。育てて下さい。とか、その子の母親の情報的なモノとか無かったんですか?」

「水口さん、映画とかドラマとかの観すぎです。現実はそんな甘っちょろいもんじゃないんですよ」

「何が甘っちょろいのかちょっと分かんないんですけど・・・ん?ちょっと待って下さい。何にもその子に関しての手がかりは無いって事ですよね?」

「そぉ~ですよ」

「えっ?ではさっきからチラチラおっしゃっている、多分あかちゃんの名前らしき、その、かぐやちゃんていうのは何ですか?」

「何ですかって、かぐやちゃんの名前でしょ!」

「ですよね!いやいや、ですよね!じゃなくて、なんで名前があるんですか?」

「誰だって名前はあるでしょぉ~!」

「えっ?どういう事ですか?」

「だからぁ~9月15日生まれでぇ~かぐやちゃんなんですよ。神月かぐやだから、K・Kで一緒でしょ!!」

「神月さん、もぉ~いっぱい難しいです。何回も聞きますけど、何の情報も無かったんですよね?なのに、なんで9月15日生まれだって分かったんですか?どこからの情報ですか?」

「だからぁ~かぐやちゃんの体重がおよそ6キロだから、だいたい生後4ヶ月なんですよ。そぉ~すると、9月の中旬ぐらいに産まれてきてくれたわけなんですよ。

15日生まれで良いじゃないですかぁ~そぉ~なると〈中秋の名月〉でしょうが!

かぐや姫でしょ。だから、かぐやちゃんでしょ~やっぱり!」

「やっぱり!じゃないですよ!!神月さん・・・神月さんのお芝居はその感覚派っていうか、天才肌の所が素晴らしいと思いますし、多くの方からその才能を求められています。とても大切です。けど、けどですよ!プライベートの感覚派は厳しいです。全部憶測ですよね?全て神月さんが決めたって事ですよね?」

「そぉ~ですよ。だって何にも手がかりが無いんですもん」

「ですよね!かぐやちゃんも、仮名って事ですよね?」

「仮名ってゆぅ~かぁ~もぉ~本命ですけどね!!」

「もぉ~また難しい・・・だって根本のお話、かぐやちゃんは・・・もぉ~私までかぐやちゃんって呼んでいるぅ・・・」

「どぉ~ぞ」

「どぉ~ぞじゃなくて、もぉ~良いです。かぐやちゃんは、神月さんのお子さんでは無いんですよね?」

「水口さん!なんてひどいこと言うんですか!!怒りますよ!!」

「何で怒られるのか分りませんが・・・今までの流れで、どこに、かぐやちゃんが神月さんの子供だって証拠が出てきたんですか?」

「だからぁ~目元がパパ似で、パパの良い所が受け継がれていると、将来女の子は、美人さんになるんですよ!!」

「はい出ました。そういうところです。途中を全部すっ飛ばすから訳が分かりません。それのどこが証拠なんですか?」

「だって素敵なおばあちゃまが、言ってくれたんだから間違いないでしょ!!」

「急に、登場人物出てきちゃった!怖い!誰ですか?素敵なおばあちゃまって?」

「公園で会った、おばあちゃまでしょ!!」

「でしょは、キツイです。初耳ですし。そのおばあちゃまは、かぐやちゃんの関係者ですか?」

「違いますよぉ~公園でたまたま会ったおばあちゃまですよ」

「全然関係ない人出てきちゃった。厳しすぎる・・・

ちょっと私ではどうしようもないんで、社長とチーフに連絡しますよ」

「かぐやちゃんの体をキレイキレイしなきゃいけないし、ミルクの時間にもなっちゃうから切りますよ」

「ちょっと待って下さい!今社長は海外で直ぐには帰って来られないんですよ。チーフは北海道で、私も大阪だから、チーフと私は明日の朝じゃないとそちらに伺えないんです」

「そぉ~ですか。お疲れ様です」

「そぉ~ですかじゃないんですけど・・・またすぐ連絡するので、くれぐれも変な事はしないようにして下さいね!!」

「だから、変な事なんかじゃなくて、かぐやちゃんの体をキレイキレイして、ミルクの」

「怖い怖い。良いですか!!

プ~プ~プ~


もぉ~水口さんは話がいっつも長い。

何が言いたいか全く分かんないし意味も分かんない。

ミサキちゃんマネとは大違いだよ!!

気分悪いわぁ~

嫌いだわぁ~

KYだわぁ~

かぐやちゃんがびっくりしちゃうから電源切っとこう。

ぎょめんねぇ~

遅くなっちゃったねぇ~

体キレイキレイちぃまちょうねぇ~

パパちゃんちょっとドキドキちてますぅ~

こんなにドキドキが続くなんてぇ・・・

思春期以来かしら?

やってみよう!!


まずは、レジャーシートを下に引いて、その上にタオルを引きます。

ぬるま湯をボールに入れておきます。

部屋は暖かくしてあるから大丈夫です。

あとは体を拭くガーゼと今日は石鹸的なのは止めときますか。

御着替えも用意しておきます。

OK!!

では始めさせて頂きますちゅよ

かぐやちゃんは肌着を脱ぎまちょうねぇ~

オムチュはまだでちゅよぉ~

顔からキレイキレイちまちょうねぇ~

目元を拭いたらその都度ガーゼはゆすぎまちゅよぉ~

お鼻とお口を拭きまちゅねぇ~

次におでこと顎の下をキレイキレイちぃまちょうねぇ~

気持ちいいでちゅかぁ~?

お耳の中を拭きまちゅねぇ~

お耳の裏も拭きまちゅねぇ~

よし。

続きまして体拭きますちゅよぉ~

おくびと腕とお胸とお腹とわきのちたもふきまちゅねぇ~

お手手の指と指の間もキレイキレイしまちょうねぇ~

それにちてもきゃわいいい、おゆびちゃんでちゅねぇ~

はい!背中ちゃんもキレイキレイちまちょうねぇ~

OK!!

すぐにおくるみちまちょうねぇ~

ちゅぎはぁ~オムチュを取りまちょうねぇ~

おちっち、ちてるかちらぁ~?

ちょびとちてたねぇ~

さっき、うんちちたからぁ~よぉ~くキレイキレイちまちょうねぇ~

OK!!

ふとももちゃんとふくらはぎちゃんも拭きまちゅねぇ~

はいオムチュを履きまちょうねぇ~

そんであちの裏もキレイキレイちてぇ~

おゆびちゃんの間もキレイキレイちまちゅねぇ~

最後は頭をキレイキレイして終了でちゅよぉ~

よし。

肌着を着まちょうねぇ~

どぉ~でちたかぁ~?

パパ初めてだったから上手じゃなかったよねぇ~

ごめんねぇ~

これから頑張るからねぇ~

有難うごじゃいまちたぁ~

次のミルクタイムまでしばしおくつろぎくだちゃいねぇ~

パパはかぐやちゃんの肌着とかタオルとかお洗濯しちゃいまちゅねぇ~


必要な物がいっぱいあるなぁ~やっぱり買い物リストを作んなきゃだめだな。

現状ベビーバスは必須でしょ。オムツも買っとかないといけないね。それとベビーベッドは必要なんじゃないかと思っています。流石にソファーじゃまずいから、明日探さないといけないなぁ~

最近では必要な物とかネットで買うのかなぁ~?でも、実際に実物を確認してからじゃないと心配だよねぇ~

取敢えず、すぐに必要な物は、明日買に行って、使って良かったものはネットで買おう。まぁ~ちゃんと見て買うってゆうか、楽しいから売場で色々見たいっていうのが本音ですなぁ~てへへ。

女の子だから、お洋服とか可愛いのがいっぱいあるだろうからさぁ~

わくわくするわ!!でも無駄に買うのは駄目です。ちゃんと必要な分だけ買いますよ。

でも、かぐやちゃんは何でも似合いそうだから~パパ困っちゃうねぇ~

そぉ~いえば、色んな事がありすぎて、パパは今日まだ珈琲一杯しか飲んでなかった・・・

流石にお腹がすきました。しばし休憩タイムを頂こうかしら。

何かあったかな?さっきついでに買ってくれば良かったなぁ~

冷蔵庫の中には卵とソーセージぐらいしかない。

ご飯は冷凍庫にあるからぁ~

そぉ~なるとぉ~アレしかないな!!

【悪魔のガリバタソーセージ目玉焼き丼】にしますか!


【悪魔のガリバタソーセージ目玉焼き丼の作り方】


1  にんにく3個の皮をむいて潰します。 

2  ソーセージを三本フライパンに入れ、水をソーセージの半分位まで入れて火にかけます。

3  待っている間にご飯をチンします。

4  フライパンの水分が無くなったら一旦ソーセージを取り出します。取り出した  ソーセージに切れ込みを入れておきます。

5  フライパンに多めのバターとにんにくを入れて炒めます。にんにくの香りがたってきたら卵を2個割って入れます。揚げ焼き位の勢いで焼きます。

6  ソーセージを投入。

7  バターを目玉焼きとソーセージにかけながら焼いていきます。

8  悪魔のスパイスを振りかけます。

9  最後にとろけるチーズを散らします。

10 ご飯を丼ぶりに入れ、韓国海苔キムチをご飯に敷いたら、そこの上に目玉焼きとソーセージを乗せて完成。


を食べたいところなんですがぁ・・・

かぐやちゃんに、にんにくふぁ~の臭いをおみまいしちゃう訳にはねぇ・・・

赤ちゃんに刺激は絶対に良くなさそうなのでぇ・・・

また今度作ります。


今は〈チキンのラーメン〉とチンのご飯でなんとか凌ぎます。

ふぅ~ワンオペは自分の食事も忘れちゃいがちだねぇ~

今日の〈チキンのラーメン〉は、カレー粉と、とろけるチーズと卵を入れます。

お湯が沸いて全てを投入します。

1分で完成。

今日の〈チキンのラーメン〉は特別うまいなぁ~


そぉ~言えば、一服もしてなかったなぁ~

全く吸いたいと思わなかったなぁ~

メシ後の一服も今は欲さないなぁ~

と言う事で全て捨ててしまいましょう。


ライターもマッチも、ゴミ箱へ、ドーン!!

灰皿も、ゴミ箱へ、ドーン!!

受賞の記念でもらった高級ジッポも、ゴミ箱へ、ドーン!!

買い置きの8カートンも、ゴミ箱へ、ドーン!!

お祝いで作ってもらった煙草ケースも、ゴミ箱へ、ドーン!!

ただいまより禁煙宣言を致します!!


元々、煙草は嫌いだったし吸いたいとも思わなかった。けど、何故か撮影でちょいちょい持ち道具として煙草を用意された。取敢えず煙草を持ておいて下さいと小道具さんから渡される事が多くなってきたんだよなぁ~本当にどの監督もすぐに吸わせようとしたよなぁ~

最初は吸い方もよく分かんないから、いっつも絵面が、バルサンを焚いたみたいにモクモクになっちゃってぇ・・・すげぇ~怒られたなぁ~

でも、初主演の映画の時に、小道具さんが、俺が大好きなネイティブアメリカンがパッケージになっている無添加の煙草を用意してくれた。無添加なら安心かって、それからめっちゃ吸うようになっちゃった。

でも、一日3箱も吸っていたらぁ・・・無添加も何もないわなぁ・・・

無添加に踊らされていた20代の俺。。。

単車を転がして鵠沼の海を見ながらの一服。

スノボで大クラッシュして首がもぎ取れそうになった後の一服。

真夜中の歌舞伎町でオメ〇ばばあに追いかけられながらの一服。

フィリピンの山の中で首まで埋められた後の一服。

口の中が血糊だらけでフィルターがべっとべとになった時の一服。

蛍光灯に煙が吸い込まれるのを只々ぼぉ~っと見つめていたあの日の一服。

寝過ごしてしまい終点でこの状況を無かった事にしようとした電車の中での一服。

グラサンが涙でいっぱいになったあの夜の一服。

こんなに毎日嘔吐くなら煙草なんか止めようと思いながらの一服。

所詮、喫煙歴からすれば10年ぐらいだから別に後悔は全くない。

かぐやちゃんの健康を害するから逆に憎い。

既に煙草が憎い。憎くて憎くてしょうがない。

ですんで完禁です。完全に禁煙です。

どぉ~ぞ宜しくお願い致します。


そぉ~考えると部屋が煙草臭い。すげぇ~鼻につく。嫌いだわぁ~何とかしないと駄目だ!空気清浄機をもう一基買わなければならないな!それも強力なやつを買おう!!

くちゃくてぇ~

ごめんよぉ~

かぐやちゃん・・・

パパが悪かった。

もぉ~吸わないよぉ~!

お部屋も毎日清潔にするから許してねぇ~!


一息ついたところで、現実的な事を考えないといけない。

大事な事は、かぐやちゃんとずっと一緒に居たい。が、現状はというと、今入っている仕事はきちんとこなさなければならない。仕事を疎かにするような責任感のないパパは、かぐやちゃんにとって非常に良くありません。

そぉ~考えると、その都度、現場にかぐやちゃんを連れて行けるのか?という問題が発生する訳だ。

常に連れて行きたいし片時も離れたくはない。そぉ~なるとマネージャーに見ていてもらうしかなくなるが、ずっと見ていてもらうのは現実的に難しい。それと現状は女性マネージャーがいない。絶対に野郎には片時も預けたくない。

仮に撮影現場にかぐやちゃんを連れて行った場合、撮影中にもし泣いちゃったりでもした場合は、現場の皆さんに大変ご迷惑をかけてしまう。

そぉ~なるとしばらくの間は、かぐやちゃん専用のベビーシッターを付けるしかない。

ただ、ベビーシッターはどこまで対応してくれるのかだ。時間帯もそうだし、スタジオならまだしもロケの場合もかなり多い。

ベビーシッターと子守ができる付き人を一人入れるのもありだな。女性限定は必須です。

両方必要となると費用がかなり掛かってしまうが、それは別に良いとしよう。

かぐやちゃんとずっと一緒に居られて、仕事にも支障がないようにする為には、これがベストだと思う。

明日、社長にお願いしよう。最悪なのが西尾さんなんかを間に入れちゃうと、いつまでもいつまでも、ごちゃごちゃごちゃごちゃ、うるさいからねぇ~

2年前だって、長期の海外ロケに、メロンを連れて行きたいから何とかして下さいって言っただけなのに、大騒ぎだったもんなぁ~

検疫がどぉ~とか、マイクロチップを入れて個体識別がどぉ~とか、大袈裟な事ばっかりいっちゃって、なんかずっと怒っていたよなぁ~

結局、渋々だけどさぁ~専用のホテルに預かってもらったけどさぁ~

男の人でも更年期ってあるんだろうねぇ~あの人は更年期の諸ど真ん中だなきっと。

だから直で社長にお願いするのが一番なんだよ!社長は大概の事だったらお願いすればやってくれるからさぁ~好きなんだよなぁ~

よしこの件に関してはクリアーしました。有難うございました。お疲れ様でした。

シングルマザーのシーちゃんが言っていたけど、子供って3歳までに全ての親孝行をしてくれるらしいんだよね。3歳までに可愛さが凝縮されているって言っていた。

だから、3歳まではなるべく一緒に過ごさなきゃもったいないよね!

0からの成長って凄いだろうし、日々変化があるだろうから、見逃したらパパ失格ですよ。既に4ヶ月も見過ごしているわけだからぁ・・・まぁ~まぁ~パパ失格ですなぁ・・・

ここからどんどん巻き返さなきゃいけないのでぇ~気が抜けません。でも楽しみ♪

かぐやちゃんには、3歳から英語の保育園に入ってもらってぇ~英語に特化したお勉強をしてもらいましょう。

それまでは、お家で楽しみながら英語が身につく何か良い物を探して、一緒に英語生活を過ごしましょう!


パパは、大学生の1年の春に近所の書店で大好きな漫画の13巻を買って店を出ようとした時に突然声を掛けられた。

振り向くと、そこにはスーツ姿にハイヒール、ロングヘアーを靡かせたスレンダーな女性が立っていた。大学生の俺からしたら、物凄く大人で綺麗な女性だったもんで、突然の事にモジモジしていた。色々とお話をしてくれたのだが全く耳には入ってこなかった。

何故か翌週から英会話教室に通っていた。

元々、人見知りだったし女性と話すのは特に苦手だった。

高校3年間は、学校内で部活のマネージャーと席の前後左右になった同級生の女子以外は、ちゃんと会話した事が無かった。もちろん前後左右の女子もプリントとかを貰ったり、渡したり、消しゴムを拾ったり、拾ってもらったりで「どぉ~も」とか一言、二言交わすだけでぇ・・・それが精一杯だった。

だから英会話の先生が、オーストラリア人の若い女性だった時は、何を聞かれてもアワアワしてしまい、ただただきょどっていた・・・

そんな、しゃばしゃばな青春時代に身に着けた英語脳なもんでぇ・・・

残念としか言いようがない。パパも今から英語が喋れるなら喋ってみたいです。

一緒に頑張るんで何卒宜しくお願い致します。


あとはスイミングだね。スイミングをする事によって、左右対称のバランスが取れた身体が作られる。なまじっか、泳げる事によって水難事故に合う確率が上がるって聞いた事があるんだけどもぉ~その調査って本当に当てになるのか?

まぁ~あくまで個人的な意見だが、泳げないより泳げた方が人生が少し楽しいんじゃないかと思っております。それにプールとか海に行きまくりたいじゃないの!!

そのあとは、かぐやちゃんの性格や適性や興味のあるものは、何でもやって欲しいよねぇ~パパは全力で応援致します!!


パパは、幼稚園の頃からピアノを習わされていたけど嫌で嫌でしょうがなかった。ある時期から幼かった俺はメトロノームの音が怖くて怖くてぇ・・・あの一定のリズムが、強迫観念というか心が押しつぶされそうな重みを感じてしまった。まぁ~かなり怖かった。当時は、ピアノの音を楽しむ余裕がなくただ弾かされていただけだった。

でも、発表会は嫌いじゃなかった。大きいホールで、みんなが俺一人を観ている感じが堪らなく嬉しく、興奮でゾクゾクしていたのを覚えている。

今となってはずっと続けていれば良かったと本当に思う。あの頃の自分に大技〈三年殺し〉をくらわせてやりたいぐらい後悔している。

まぁ~なんでも興味のある事はさせてあげたい。

三歳ぐらいになったら、きっとお喋りとかも上手になってくると思う。色々な人や物から情報が入り影響を受けるだろうねぇ~良い事も悪いことも含めてねぇ・・・

そぉ~なってくると、汚れのない言葉のナイフでぇ・・・

パパをブスブス刺してくるようになるだろうねぇ・・・

パパに対してちょっとでも気に入らない事とかがあったら、「パパ嫌い」とか平気で言うようになるんでしょ?どぉ~せさぁ~~~

どぉ~すんのよ???

そんな事言われたら三日三晩ふて寝は決定でしょ!!

三日で済むのか???


パパさぁ~〈ソムタム〉好きじゃない。

タイ料理の中で〈ソムタム〉が大好きじゃない。


【俺流ソムタム】


・すり鉢に、にんにくと、戻した干しエビと鷹の爪とレモン、ピーナツを入れて潰す。

・黒糖、ナンプラー、レモンの搾り汁、ミニトマト加え、潰しながら合わる。

・そこに青パパイヤの千切りを加え、叩きながら味をしみこませ、器に盛る。

・パクチーとその他野菜を入れる。

・ドライナッツ(皮付きアーモント・ピスタチオ・カシューナッツ等)を砕いたものを上からかける。

・完成。


家でも簡単に作れる。最高に美味しくて大好きなサラダだけどさぁ~


パパは二度と食べません!


〈ソムタム〉だけじゃなく、⦅パパイヤ⦆を今後一切食べません。

もしも⦅パパイヤ⦆を食べてしまってぇ~

★パパ嫌★ と言われる恐怖を考えたら身が持ちません。

⦅パパイヤ⦆断ちをします。

ダジャレじゃねぇ~かと言われるかもしれないがぁ・・・

★パパ嫌★と愛する娘から言われる身にもなってみろ!!

さようなら⦅パパイヤ⦆大好きだったよぉ~

今までありがとう。ですよねぇ~


それではお掃除しますか。掃除機はうるさいからコロコロと床拭きをメインで行います。十分な換気をして消臭スプレーはかぐやちゃんに良くなさそうだからしません。

あぁ~エアコンのフィルターとか中の洗浄とかも業者に頼まなきゃいけないなぁ~カビとか、あかちゃんの天敵じゃないの!!怖い怖い。今は付けないわけにはいかないから、空気清浄器は常にかぐやちゃんのそばに設置かな。取敢えず徹底的にコロコロしましょう。

部屋って住む人っていうか、状況によって変えないといけないんだなぁ~

かぐやちゃんが、ハイハイとかしだしたら、このローテーブルの角なんて危なすぎるし、床はフローリングだから真っ先に何かやわらかいものを敷かしないと駄目だ。

そんで掴まり立ちとかしだしたら、手に届く所には口に入れて危険な物なんて置いとけない。もし地震が来たら落下するような物は移動させておかないといけない。

基本的に子育てするスペースには物は少ないに越した事はない。

子育てに不必要な物はこの際捨ててしまった方が良いね!


今夜はかぐやちゃんと一緒に寝たいからシーツと布団カバーは取り替えましょう!

さっき調べた簡易的なベビーベッドを作ってみましょう!

そぉ~しましょう!


《簡易ベビーベッドの作り方》


・綺麗なバスタオル2枚とフェイスタオル2枚とタオルケットを用意します。

・バスタオルは四つ折りにしてから丸め、上下に置きます。

・フェイスタオルは二折にしてから、丸めて左右に置きます。

・真ん中に空間が開くようにセッティングします。

・その上にタオルケットをかけて、形を整えます。

・完成です。

OK!!


リビングもそのうち、かぐやちゃんのおもちゃで溢れかえっちゃうかもしれない。

ちゃんと収納も考えて常に清潔で安全にしておかなきゃいけないなぁ~

一緒にお片付けとかしてくれるかしら?

おもちゃ売り場とか最近全然行ってないから、イマドキのおもちゃとか分かんないけど、きっとかなり凄いのとかありそうだよねぇ~

欲しい物をなんでも買い与えるような毒親?なんかにはパパはなりません。

時には厳しく・・・

厳しくは無理だよねぇ~~~

厳しくって、何?て感じ・・・

偉そうな事を言えるような人生を歩んでいないもんなぁ・・・

散々自分が悪い事しといて・・・

ねぇ~急に親になったからってねぇ~~~

聖人になったわけじゃないからねぇ~~~~

うちは、褒めて!褒めて!褒め倒していかせて頂きます!!


☽ふぇん・ふぇん・ふぇ~んふぇ~ふぇ~ん☽


あらあらあらぁ~

どぉ~ちまちたぁ~?

おむちゅでちゅかぁ~?

どれどれぇ~

違いましちゅねぇ~

ミルクじゃないしぃ~

抱っこちまちゅかぁ~?

はいはいはい。はいはいはい。

だいじょうぶよぉ~だいじょぶよぉ~

パパがいまちゅからねぇ~

だいじょうぶよぉ~


可愛い かぐやちゃん ハイハイ

可愛い かぐやちゃん ハイハイ

可愛い かぐやちゃん

愛ラブ かぐやちゃん

可愛い かぐやちゃん

愛ラブ かぐやちゃん

可愛い かぐやちゃん

愛ラブ~~~か~ぐ~や~ちゃぁ~~~ん 


聞いた事があるんだけど、子供の抱っこ癖?ていうの?

あかちゃんが泣いたり、ぐずったりする時に泣き止ませたいからすぐに抱っこしちゃうっていうやつ。ついつい繰り返しちゃってそれが癖になるから良くないって事らしいんだけど、抱っこ出来るなら抱っこしてあげたいよねぇ~

多分、託児所とか保育園とかに行くようになれば「抱っこ 抱っこ」は、先生に通用しなくなってくるだろうし、そこで子供なりに何かを感じ取ってくれるのかな?

でも、抱っこしてあげる事によって子供が精神的に落ち着くならさぁ~

俺は抱っこ癖なんて上等なんですよ!

いずれは抱っこしたくてもさせてくれなくなるだろうし・・・

嫌がられるまでは抱き続けたい・・・

やっぱり・・・

いつかぁ・・・

嫌がられるのかしらぁ・・・

それがぁ・・・

成長なのかしらぁ・・・

パパはぁ・・・

辛いよ。。。

子育てはシーソーゲームですな。

幸せな事がいっぱいあって気分は常に上がる。

だけど成長と共に失われてゆくものもある。

また新たな喜びも生まれるし悲しみも発生するかもしれない。

パパは常に一喜一憂する。

パパは常に右往左往する。

平常心でなんていられない。

シーソーゲームは人生ゲームですな!


そうそうそう!コロコロしている時に思い出したんだけど、かぐやちゃんがハイハイをしだしたり、歩き始めるようになったら、髪の毛とかも結構抜けると思うんだ。

新陳代謝が凄いだろうし結構抜けるよね。それに手と足の爪もしっかり切らないとすぐに伸びちゃって危ないよね。当たり前だけど俺はちゃんとそれらを処分する。

けど、世の中には子供が生れてからずっと抜けた毛を全て集めて、更には切った爪も全て保管しておいて一切処分しない親もいるっていうじゃない!本当だろうか?目的は分からないけどぉ・・・

執着?依存?病気?考えただけで背筋がブルつくんですけどぉ・・・

最初の髪の毛は、初めて切る時に記念に筆にするって親もいるよね。

例えば、子供の乳歯が抜けた場合の伝統行事?もあるよね。

上の歯が抜けた場合は屋根に投げる。下の歯が抜けた場合は縁の下に投げる。ガキの頃はそういう風に教わったからちゃんと実行していた気がする。

ただ、マンションに住んでいる家庭はどぉ~すんだろうって思っていた。

マンションに住んでいる友達は、わざわざ屋上に投げに行くのかなぁ~て思っていた。

その場合、屋上にはかなりの量のちっこい歯が散乱しているのかなぁ~て思っていた。

下の歯はどぉ~するんだろぉ~?縁の下なんて無いからなぁ・・・

だから地下駐車場に投げるのかなぁ~って思っていた。

現在は、抜けた歯をちゃんとしたケースに入れて保管する方法があるって聞いた。どこかの国の伝統なのかな?最初に聞いた時には、気持ちわるって思ったんだけど、愛する子供の抜け歯をケースに入れて保管したいという現代の事情は理解できるし、ちょっとありだなとも思う。でもいずれその歯はどぉ~するんだろぉ~?

そぉ~言えば、へその緒も保管しているよね。基本的には母親が保管しているのだと思うが、いずれはどぉ~するんだろぉ~?

何らかのタイミングで子供に渡すのか?子供は貰って嬉しいのか?俺はへその緒は貰ってないなぁ~どこにあるんだ?お袋が持っているのか?いずれ渡されるのか?

まぁ~この二つは、伝統と文化的な要素があるから良しとします。

しかし、しかしだ。抜け毛と爪ってねぇ~なんだかねぇ~きょわいよねぇ~

まぁ~そんな親が本当にいるかどうか分からないけどもぉ・・・もしそんな人達がいたとして、いずれ子供がそれを見つけて、その親の真相を知った時は、どぉ~なっちゃうんだろうか?そんな事をする親ならきっと子育ての中で、もっとえげつない事をしているかもしれないし、その子供ならすんなり受け入れてしまうのかな?

他にも家族全員が家では全裸で生活する家庭が稀にあるっていうよね。

百歩も譲れないけど、子供が小さいうちは何とかなるのかな?でもある程度成長してくるとねぇ・・・どぉ~なの?その家で全員が疑問に思わず当たり前になっていたら、それが普通の事になるんだろうね!他人がとやかく言う筋合いでは無いけど、家族で全裸生活の人達は友達の家や旅行先でも、部屋の中ではいち早く脱ぎたくて脱ぎたくてムズムズしているのかなぁ~?未だに会った事は無いんだけども、もし出逢えたら色々聞いてみたい。


まぁ~国によっても家族の形って勿論違うし正解なんて当然無い。

でも、数年前に、聞くだけで英語が身に付く的な勉強法をやってみた事があった。

欧米では親子が全裸で風呂に入ると性的虐待になって逮捕される場合もあるとか。だから一緒にお風呂に入る日本人はおかしいよって言っていた。

はぁ~?それはお前らの国がイカレた性犯罪者が多いからであって、日本の風習をとやかく言てんじゃねぇ~よ!お風呂は大切なコミュニケーションツールなんだよ!ってかなりキレました!!

納豆なんて、あんなねばねばしていて臭いモノをよく食べられるねぇ~って言っていた。

あのアホんだらぁ~!納豆はなぁ~良質な植物性のタンパク質、食物繊維、ビタミンやらミネラルやらカルシウムやら栄養素の宝庫なんだよ!

ピザだ、ドーナツだ、コーラだ、アイスだ、そんなのばっかり食っている奴等が何を語ってんだよ!そんなもんばっかり食っているから、ぶくぶくピーになんだよ!!

あと、麺をすするのはマナー違反だから良くないって言っていた。

いやいやいや、麺はすする事によって空気も一緒に吸い込むから熱い麺は冷めやすくなるんだよ。蕎麦とかは、すする事によって蕎麦とお出汁の香りがたつんですよ。

味覚がピーなくせしやがって、しゃしゃってくんじゃねぇ~よ!!と思いました。

自分たちがすべて正しいみたいな考え方が世界を

いや、またエキサイトしてしまった・・・

そんな突っ込みどころが満載だった為に一切英語が入ってこなかった。

なので一通り聞いたものの・・・怒りと疑問ばかりが出てきてしまうから辞めてやった。

何の話をしていたんだ?


まぁ~いいかぁ~次のミルクタイムが20時だから、少し時間があるので仮眠しますか。今夜は初夜だからねぇ~

ミスは許されないんですよぉ~

休息も大事でしょ。

アラームを19時半にかけます。

ちょい休です。

かぐやちゃんは寝んねちてるねぇ~

ありがとねぇ~ 


マジカルかぐや

かぐやと言う字を全文字変えて 可愛い♡

マジカルかぐや

かぐやと 言う字を全文字変えて プリティー♡

マジカルかぐや

かぐやと言う字を全文字変えて アイラブユー♡


かぐやちゃんか喋れるようになったらさぁ~

パパの事を何て呼んでくれるかしらぁ~?


パパの第一回選択希望呼ばれ方


『 パピー 』


パパの第二回選択希望呼ばれ方


『 ピーパー 』


パパの第三回選択希望呼ばれ方


『 おとっつあん 』


パパの第四回選択希望呼ばれ方

『 ダンディー 』


パンチョ伊藤さんに読んで欲しかったなぁ~

でもさぁ~結局のところ普通に『 パパ 』って初めて呼んでくれたらさぁ~

号泣&失禁の可能性大だよねぇ~~~

ただただ『 パパ 』と呼んでくれるだけで良いです!

それが一番の幸せです!!


今夜のミドルネームはぁ~


『 神月・アイラブユー・かぐや 』ですな。


『 K・I・K 』ですな。


ちょっと、かぐやちゃんの匂いを嗅いでおきましょうかねぇ~

そろそろかぐやちゃんが切れてきたところなんですぅ~

補充しとかないとぉ~やってられないからねぇ~

気持ち良く仮眠するためには必要だわぁ~

起こさないようにぃ~

そぉ~っとねぇ~


♡ふぁ~~~~♡

癒されるわぁ~

効くわぁ~

何なんだろう~?

このかぐやちゃんの香りはぁ~?

DNAをこしょぶるっていうかぁ~

細胞の隅から隅までをとろけさせてしまうこの感じぃ~

初めてだわぁ~

メロンの肉球の匂いとは全然違うなぁ~

メロンの肉球は香ばしかったからなぁ~

精神を安定させてくれる感じは一緒だけどねぇ~

究極のアロマですなぁ~!!

かぐやちゃんチャージ完了~♡

今ならきっと空も飛べるかもしれないわぁ~!

ほっぺにチュウちたいわぁ~♡

ありがとうごじゃいまちたぁ~♡

仮眠しまぁ~す~♡


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