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俺のLVは上がらないのに、  作者: 松戸真 寿司
30/81

~辺境の王者~ -30. 始動 その3





 翌日、本来の目的を達成する為に、俺達は準備を整えていた。


とは言っても、事に当たるのはマガツノミホロだけなので、準備その物は簡単だ。

ほぼ全員を安全圏にまで退避させ、更には幾つかの防衛網を敷く。

この防衛網は、当初は現地で資材などを調達して作るつもりだったのだが、ユーカが一人で全部やってしまったので、あっと言う間だった。

後、マガツノミホロが失敗した際、逃げる為の支援もリディと協力して備えてある。

本人は、「こんな物はいらん」とか大口を叩いていたのだが、昨日の事を上げて黙らせてやった。

まあ、それを言った途端、頬を膨らませて涙目になったので、コッチが慌てる羽目になったのだが。


とは言え、準備は万端。後は、ドノロファルの探知圏内にマガツノミホロが踏み込むだけでいい。


開けた場所な上に地形的な不利も無い。そこでレベル25の相手を倒せるのなら、ダナウン・ダナンザと戦っても良いと判断できるだろう。


もちろんだが、戦いの内容によっては考える必要がある。

何れにしろ、彼女が自分で言う程の強さを持っているかが、これでハッキリするはずだ。


回りを見渡してみると、イーブル・ラーナン数体がまだ動き回っていた。

何をやっているのかと言うと、ブレンダン・バーズの発射状態で待機するリディを隠す作業をしているのだ。

間に合っていないと言うより、もっと完璧さを求めているらしい。

恐らくだが、ユーカの指示だろう。


「おい。本当に今から現れるモンスターを倒せば、ダナダナの池に行くんだな」


マガツノミホロが念を押してくる。何で、ここまでダナウン・ダナンザに拘るのだろうか。


「内容次第だ。勝っても苦戦する様じゃ、流石に考え直す必要がある。と言うかだ、無理に戦う必要無いんだが?」


「こ、この私の力を、まだちゃんと見せていないだろうが。

そ、その・・・良いとこ、全然ないし、迷惑かけたし・・・・」


何だかゴニョゴニョと最後の方は言っていたのだが、良く聞き取れなかった。


「まあ、何でも良いが、良く聞け。絶対に無理はしないこと。不利を悟ったら、直ぐに退け。お前を失うつもりは絶対に無いからな」


それを聞いて、ピシッとした姿勢を取るマガツノミホロ。戦闘前に高揚しているのか、頬が赤い。


「そ、それなら、私からも一つ、頼みたい事がある」


「何だ?」


「その・・・名・・・・名前・・・を付けて欲しい」


上目遣いで、やはり頬を赤くしながら俺を見るマガツノミホロ。


確かに、いい加減、名前を付けてやった方が良いかな。

昨日の不調に終わった件は、もしかしたら名前を付けると少しは緩和されるのかも知れない。


しかし、名前か。


マガツノミホロ・・・・そのままで良いような気もするし、一部を取って付けても良いような。だけど、それだと怒りそうだな。


「うーん・・・・ま・・・マ・・・マツリカ。お前の名前は、マツリカにする」


それを聞いた途端、マガツノミホロ改め、マツリカの全身から青い光がほとばしる。他の武器とは違う反応に俺も驚いた。

そして例の如く、眩く光り輝き、耐えられなくなった俺は目を覆う。


光が収まった時、そこには片膝を突き、畏まるマツリカが居た。


「ん・・・貴様の様な奴にでも、名を与えられると嬉しいものだな。このマツリカ、貴様に永遠の忠誠を誓おう。有り難く受け取れ」


名前を与えられても相変わらずな態度だが、これで多少は変化が生まれたはずだ。

早速、アニーズで確認してみる。


名称『マガツノミホロ・ハルタマツリカ』種別『最高位魔法武器』強さ『青龍クラス第3位』影響度『伝説級の侍』レベル2。


あれ?評価が微妙に上がっているのと下がっているのがある様な。

種別はただの魔法武器から上がっている感じだが、最初の強さが『青龍クラス第1位』とかあったのに、3位と言う評価は下がっているのでは無いだろうか。

危険度は影響度に変わっているが、こっちも最初の過激な評価から比べると、何だか微妙だ。

一応、評価的には強い物が並ぶのだが、最初のぶっ飛んだ表現と比べると、明らかにパワーダウンしている気がする。

説明によると『マガツノミホロが銘をもらった事により、その力を制御範囲に掌握した。これによって、安定した力を発揮できる様になっている。今後はレベルが上がると共に、力も使いこなせる様になる』と、前のと比べても随分と簡潔、かつ大人し目になっている。


それとも、以前の状態が不安定で異常であったと言う事なのだろうか。

後、名称に俺の名が入っていて、ややこしい感じになっているのだが。


ドノロファル戦を前に、大丈夫なのか、コレ。


俺の心配を他所に、マツリカ本人はヤル気満々だ。過剰な位に素振りを繰り返す。


「よし、準備運動も済んだ。行ってくるぞ」


「おい、くれぐれも無理はするなよ?」


「分かっておる。貴様に名をもらったのだ。もう、無様な姿は見せん」


本当に分かっているんだろうな。俺の心配を他所に、魔法陣のギリギリまで近付くマツリカ。

俺が退避するのを振り返って確認すると、可愛らしく飛んでその中に入る。


何か雰囲気も変わったか?


魔法陣は直ぐに反応しない。それを伝えてもあったので、マツリカがずんずんと大門近くにまで歩みよる。

すると、魔法陣が光と共に浮かび上がり、ドノロファルが出現した。


次の瞬間、怒涛の様な連続攻撃を繰り出してきたが、マツリカは難なく全てを捌く。


「これでレベル25だと?笑わせてくれる」


傍から見るともの凄い猛攻を受けていると言うのに、マツリカ本人は涼しい顔をして受け流している。

やっぱり、この娘は強い。


「余裕を見せるな。俺達も中に入ってやる事があるんだ。さっさと、カタをつけろ」


その俺の言葉を聞くと、鋭い一撃を放ってドノロファルの攻撃を全て弾き、同時に距離を取るマツリカ。そして、刀を顔の側付近で高く構える。

いわゆる、八相とか言う奴だ。


「必中の一閃、必殺の斬撃、全防御喰い破り。そして、彼方の果て」


そう呟いた次の瞬間、マツリカの姿が残像を残して消え、気が付いた時にはドノロファルの背後で刀を振り終わり、鞘に収めている最中だった。


それに対し、少しだけドノロファルが振り返る仕草をしたのだが、僅かな間の後、体中に亀裂が入り、そして閃光と共に消滅した。

圧倒的過ぎる。


アニーズによる評価が微妙になったが、そんな物など無視するかの様な強さだ。

コレなら確かにダナウン・ダナンザの相手をさせても良いかも知れない。


因みに、『彼方の果て』と言うのは高速移動的な特技らしい。




「どうだ。これで分かったであろう?私の力が」


刀を肩に担ぎながら、ドヤ顔でマツリカは戻ってきた。

しかし、強気の態度と発言とは裏腹に、微妙に手足がプルプル震えている気がするのだが。

やはり、まだ力の強さに身体の方が着いて行っていないのだろうか。

とは言え、あれだけの圧倒的な力を見せられては、やはりこちらとしても自信を持てる。

ダナウン・ダナンザの討伐は、彼女に任せても大丈夫だろう。


「ああ、凄かった。これで、俺も決心が付いたよ」


労いと共に彼女の希望を通す事を了承する。


それを聞いて、初めてマツリカが笑顔を返してきた。

あまりの眩しさに、俺はドキッとする。




 そのまま王都跡に入った俺達は、次の目的であるリディ、アニー、ローナによる経験値稼ぎを早速始める。


しかし、経験値稼ぎは期待した程の成果は得られなかった。

この場合、こっちが苦戦したとかではなく、リディ達が思った以上に強くて、トラップモンスターであるジガーインでは相手にならないのだ。


後から考えるに、こっちが大人数で移動していたのも一つの要因と考えられる。


最初から散漫な動きをしていたのが気になっていたのだが、あれは恐らく、背後で待機していた俺達にも警戒していた為だろう。

そのせいで安々と隙きを突かれて簡単に倒されていった。


更にもう一つ、成果が少なかった理由は人化した武器達の経験値の入り方にもある。


これは最近になって漸く確信に至った事なのだが、どうやら彼女達の経験値の入り方には相手のレベルが影響していない事が分かってきた。

その割には高レベルのモンスターを求めていたわけだが、そこにもちゃんとした理由がある。


人化した武器による経験値の入り方には、相手にどれだけの有効打を与えたかでカウントされているらしい。

つまり、一回の攻撃でどれだけ大ダメージ与えたかが重要になってくる分けだ。

この為、掠り傷や軽傷程度の攻撃は有効と判断されないので、経験値を得る為にはどうしても一回一回を本気で攻撃する必要があるのだった。


レベルが低いモンスターだと、その一撃が致命傷となるので、続けて攻撃ができなくて経験値が殆ど入らない。

もっと言いえば、レベル差がありすぎると有効打と判定される前に相手が倒れるので、カウントされていない可能性すらあった。

極端な話、両者にあまりにも差がありすぎると、たったの一撃がクリティカルに等しい物となるのだが、評価の基準からするとそれは有効打以下として捉えられてしまうらしく、経験値に換算されないのだ。


それ故に相手としてはタフなのが理想的となってくる。

ところが、その理想に近いはずの高レベルのモンスターであっても、有効となる攻撃が入ると言う事はそれだけ致命傷を受けると言う事になるので、結局は対して経験値が入らない事も多いのだ。

実際に、先程のドノロファル戦でマツリカが得た経験値も、相手のレベルからするとかなり少ない。

また、俺の血を沢山受けて上位体、あるいはそれに近い者や特殊な者は、この条件が更に厳しくなる。

これは前者ではアニーやローナが恐らく当てはまり、後者はリディがそうなのだろう。


それらの理由から、注意散漫なジガーインは一撃で討ち取られる事が多く、結局はあまり経験値が稼げなかったのだ。


トラップモンスターの位置はアニーズで把握できていたので、ピンポイントで回ったと言う事もあってか、僅か一日で三分の二を狩ってしまった。

ジガーインは直ぐに復活はするのだが、当然だが本来の力に戻るのには時間がかかるので、経験値稼ぎの相手としては尚更役に立たなくなる。


その結果、レベルが上がったのはアニー一人で、リディとローナは後少しで上がるが、残り三分の一でどうなるかは非常に微妙な所だ。


まあ、本当の事を言えば、この三人のレベルアップは大して重要では無くなってきている。


マツリカの戦闘力と、ユーカの多数を相手にできる能力があれば、多少の事はカバーできる様になっているからだ。


それらもあって、本当なら王都跡には長く滞在する予定だったのが、明日一通りジガーインを狩って回ったら、それで打ち切りにして、ダナウン・ダナンザの池に向かう事にしている。


念の為、アニーズで王都跡の各地を確認して回ってはいるが、やはりザウバラム戦で得た、妙な封印とかの情報は拾えない。

ただ一部、瓦礫の風景に変化があった。

そこは中から何かが出てきた様な感じで、瓦礫が四方にどかされた感じになっていた。


アニーズで確かめると、その下付近に数体のザウバラムの反応が確認できた。

ただし、動いてはいない。


念の為、降りて確認してみると、不完全な形で形成され、まともに動けない状態で放置されたザウバラムが転がっていた。

魔法陣の様な物と幾つかの装置らしき物があったが、今は動いていないのか、アニーズでも情報を拾えない。

ただ間違いなく、ここが奴らの住処、或いは発生させる為の何かの施設になっているのだろう。

因みに、それ以上はそこには何もなかった。


だとしたら、本拠地ってのはここになる。となると、侵入者はやっぱり俺達の事かも知れない。

もしかしたらだが、ドノロファルを始めとした魔法陣から発生するモンスターは、何かしら発生させるエネルギーを共有しており、倒される事で消費量が上がって機能不全に陥る事も考えられるだろう。


そこから推測すると、レジリオルノの封印とやらは別の場所にあると結論付けられる。


それがどこにあるかは不明だが、ダナウン・ダナンザを倒した後に探すのも良いかも知れないな。

一応の目標ができた事で、俺は少し喜んだ。



「ニヤニヤして気持ち悪いな。何か良いことでもあったのか。

まあ、私と言う最高の相手を得たのだ、分からんでもないがな」


腕組みをしながら、微塵の疑いも無く言い切るマツリカに俺は脱力する。漫画的な表現がされるなら、俺の顔には黒線の縦縞が入っていたはずだ。


名前を与えて以来、マツリカは常に俺の側に堂々と居る様になった。

今までコソコソと付いて回っていたのに、どう言った変化なのだろうか。

もしかして、自分だけ名前が無かったのに負い目を感じていたのか。

だとしたら、今まで可愛そうな事をしていたのかも知れない。


まあ、そんな事もあってか、彼女の好きな様にさせていた。



「主様、野営の準備ができました」


今日の寝泊まりをする場所を確保したのか、ユーカが呼びに来た。

野営できる場所を探すと言ってどこかへ行っていたのだが、正直、この王都跡はどこも一緒だと俺は考えていたので、わざわざ適切な地を選ぶ必要は無いと思った物の、ユーカにもその辺は完全に任せてあったので、言われるがままに着いて行く。


そして、案内された場所で俺は驚いた。


「な・・・」


「何だこれは!?」


俺より先に驚嘆の声を上げたのはマツリカだった。


そこには、木でできた様な建造物が建っていたが、何より驚かされたのがその大きさだ。

高さはあまりないのだが、パッと見だけでは全体像が見渡せない。

俺の単純な目測で言えば、幅も二百メートル以上はあるのではないだろうか。下手をしたら、ドーム球場数個分の大きさだ。

全体は木の根っこの様な物で構成されており、それが壁や柱の役目もしている様だった。


ユーカに促されるままに近付くと、根の部分が自動的に開き、入り口となる隙間を作る。

中に入ってみると適度に明かりが入ってくる。上を見上げると、根で構成された部分とは別に、葉っぱの様な物が天井を覆っており、そこから光が入ってくる様だ。

ただ、外に比べると流石に暗い。

見ると、真ん中付近だけがライトアップされたかの様に明かりが灯っている。

恐らく、魔光石を置いてあるのだろう。

場所を探す時に貸して欲しいと言われ、不思議に思いながらも渡したのだが、この為だったのか。


「ユーカ、幾ら何でも、これは大袈裟すぎないか?」


「今日は、これから天気が荒れる恐れがありますので、念の為、全員を収容できる様にと考えたのですが・・・駄目でしたでしょうか」


「天気が荒れるって・・・・分かるのか?」


「ええ、何となく」


ユーカの特殊能力には今だに未知の部分が多い。アニーズでは、各能力を表示する事はあっても、それらの詳しい説明はない。更に言えば、どう言った基準なのかは分からないのだが、能力として拾ってくれない場合もある。

それを考えると、彼女の判断は正しいのだろう。

まあ、イーブル・ラーナン達の事まで考えて動く所は、彼女らしい一面ではある。

だが、気になる事がある。


「備えるのは良いんだが・・・・ユーカ、無理してないだろうな?」


「?」


俺のその質問に、キョトンとするユーカ。この娘は、他の事に関しては鋭いのに、自分自身に関しては鈍い時がある。


「この規模の建物を建てたんだ、相当な力を使ったはず。お前自身は大丈夫かと言っているんだ」


「ああ、全く問題ありません。この家は、大地とここにある植物の力も借りて作ったので、私は殆ど力を使ってません。安心して下さい、主様」


そう言って、ユーカは俺の手を取りながら、寄っかかってくる。

それを見て、マツリカが反対側から俺に肘打ち食らわし、やはり同じ様にしてきた。

そのまま、俺は二人に腕を組まれて中央へと引っ張られていった。



ユーカの言う通り、日が暮れるちょっと前には天候が怪しくなり、暗くなる頃には凄まじい雨と風が吹き付ける様になった。


中央で雨と風の音を聞きながら、俺は建物内の周囲を見渡す。

ほぼ全てのイーブル・ラーナン達が眠りについていて、実に珍しい光景となっていた。

今までだと、見張りと休息組が交替する形で必ず何かしら動いていたので、一斉に休む姿は俺も見たことがない。


この連中、てっきりラーナン種だと思っていたのだが、部分的に人化した武器と同じ特徴を持っている。

その一つが、このオンオフできる休息状態に入れる事だ。

まあ、突然変異と言う扱いなのだから、普通のラーナンとは違うのだろう。もっとも、一般的なラーナン種の事も良く知らないので、どれだけの差異があるかは不明だ。


「眠れませぬか、主君よ」


ぼーっと辺りを眺めていたら、リディが近付いてきた。

こいつも、相変わらず眠らないで良いとか、どうなっているんだか。

まあ、そのお蔭で見張りの一切を任せる形で、普段は全員が休めるのだが。

ただし、ユーカのこの家全体が何かしらの独立的な感覚を持っているらしいので、今回に限って言えば、リディの見張り番もあまり意味がないはずだ。


「別に。ただ、人間の俺は眠るのに多少の時間がいるだけだ。

それよりもリディ、ここに来て、何か思い出した事とかないか」


「ふーむ・・・・残念ながら、前回以上の事は何も」


「そうか」


それだけを聞くと、リディはどこかへと再び歩いて行った。

暗闇に消えるその様を見送った俺は、その場で適当に寝転ぶ。

雨の音は更に激しさを増している。

明日の狩りは中止になるかも知れない。

そんな事を思いながら、俺はダナウン・ダナンザの池について考えていた。


と言っても、考えていたのはそこから来る謎の反応に付いてだ。

あれ以来、謎の反応は微弱・・・と言うよりはノイズに近い形で時折アニーズに引っかかった。これは、ある意味では珍しいことだ。


アニーズは、基本的には俺が望まなければ情報を拾う事をしない上に、隠れようとする相手に対しては、その正体を俺が認識しているか、よほど注意しないとスルーされる事さえある。

故に、向こうの方からアニーズに反応させると言うのは、極めて珍しい現象でもあった。

そのくせ、こちらが確認しようとすると途端に引っ込んでしまい、一切の情報が拾えなくなる。

まあ、これは距離があり過ぎるので仕方ないのかも知れないが、それにしても、向こうから投げかけておいて、こっちが応えようとすると反応を消すとか、なんて思わせぶりなのか。

もっとも、その反応自体頻繁に出るものでもなく、忘れた頃にやって来る様なので、もしかしたら限られた状況で何かを発しようとしているのかも知れない。

その為、ある意味では俺のアニーズによる確認を逆に期待している可能性もある。


そうした事もあってか、最近では俺の方が向こうの反応について意識を向ける事が多くなっているのだが、相変わらず情報としては何も拾えなかった。

また、向こうからの反応もここ最近は無い。

一体、これは何なのか。

まあ、それも近日中には分かるだろう。


そんな事を考えている内に、俺は何時の間にかに眠ってしまうのだった。

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