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迷子のお知らせ


あれから母の元に戻った私は「急に走って出てっちゃったから心配したわよぉ〜」と母に言われちょっと申し訳なかったな…と思う。


父は「ま、まぁ可愛いクロエの事だ。誘拐なんかされたら俺が犯人潰しに行くから安心しろよ?」


「貴方が言うとシャレになりませんっ!」とジークに突っ込まられ一度解散となった。


その後は、本来の目的である父にお弁当を渡し、私と母は自宅に帰ったのであった。



ふんふふ〜ん♪



現在私はお庭にある父が私を喜ばせようと思い作ってくれたお気に入りの3人掛けのブランコに座る。


天気いーなぁー


あ!そうそう、おかーさんからさっきクッキー貰ったんだった!


いただきまーす!


ーサクッ

あ!アーモンドが入ってる!美味しい〜


クッキーを食べながら先ほどの事を思い出す。

「おとーしゃんたちだいじょーぶかなぁ…」


エンシェントドラゴンって普段温厚らしいけどなにかあったのかな?

何時もは古の(いにしえのやま)に住んでるって話だし、ここからだとちょっと距離あるよねぇ。


うーん。


クロエが考えていると近くの茂みからガサガサと音がした。


「ん?」


その方をじーっと見ていると茂みの中からそれはそれは可愛い1匹の白いドラゴンの子供が出て来ました。


「ぴ?」


「うぁっ!びっくりしたぁ!どらごん…だよね?」


「キュ…」



でもなんか、元気なさそう。

お腹空いてるのかな。

凄いキューキュー言ってる…


クロエは試しに手に持っているクッキーをドラゴンの子供の近くに置いてみた。


「!!!」


ガリガリガリガリ…


おぉ!凄い勢いで食べてる!

かわいそうだから全部あげよう。


「ほら、おたべ。」


「キュー!」


ガリガリガリガリ…


「ふふ〜かわいいでしゅねぇ」


「キュー!」


ドラゴンの子供の頭を撫でながらクロエはふと、考える。

なんでこんなところにドラゴンの子供が?親は?それとも誰かに飼われてるのかなぁ。

うーん。


よし、ちょっと聞いてみよう!

私は念話を試して見ることにする。

もう、私ってなんでもありだよね。

ちなみに、これも《神の加護》のおかげです。

私の使える魔法が主にクローズアップする感じで、この加護を受けている場合属性魔法は全て使える。

主な属性は火、水、雷、風、地、無、光、闇、となっていて通常は1つか2つ、加護持ちになると増えたりすることもある。

つまり、私は努力して魔法量を増やしていくだけでいいのです。

チートだね。うん。さて、念話するぞい!



(こんにちは、私はクロエです。)


「ぴ!?」


いきなりの事でビックリしたらしい。

恐る恐るこっちを見てドラゴンの子供は答えた。


(あ、あの…僕はハクっていいます!さっきはいっぱい食べちゃってごめんなさい!)


(クッキー気に入ってくれてよかった!うちのお母さんが焼いたんだ!)


(うん!すっごいおいしかった!)


(君の事、ハクって呼ばせてもらうね?私はクロエでいいから。)


(わかった、クロエ!)











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