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ここでも


しかしながら周りの視線が凄い!


チラッチラッとこっちを見ながら

「あの子がアノ、ギルド長の娘か…」

「彼女が例のお嬢ですかい。ミアの姉御に似て美人だなぁ。」

「クロエお嬢か。いいな!」

「幼女、最高!」


とか、ヒソヒソしながら話してるが声がでかいから普通に聞こえてます。

いやいや!アノってどう云う意味?!

しかもお嬢って…ここはヤ◯ザの世界か!

最後のは…なんでしょう…もう何も言いません。


そんな和やか(?)ムードも一変して急に勢い良く扉が開かれる。


「失礼します!こちら王都騎士団より緊急依頼です!近くの森でエンシェントドラゴンが暴れ回っているとの事でSランク以上の冒険者の方、お願いします!」


ザワッ

「エンシェントドラゴンってアノ古代種か?!」

「おいおい、普段は温厚で優しいって聞いたぞ?!」


そんな中私はその報告に来た騎士団の方をジッと見ていた。


間違いない!まだ若いけど、絶対ゼノ様だ!!

見た感じ多分20歳ぐらいだからきっとまだ副団長あたりなのだろう。

サラサラの黒髪にキリッとした目、程よく薄い唇、そして鍛え上げられた逞しい肉体(鎧でわからないけどたぶん)


さすがだよ。この緊張感なのに女性のギルド職員や冒険者もうっとりだよ!


「おう!どうした。この騒ぎは?」


「ギルド長!」


そこへ二階から父が降りて来てジークは私を抱っこしながら事情を説明する。


「ギルド長!俺たちの5人パーティー《ヴァンガード》がこないだ全員Sランクになったからいけるぜ。」


「私達、《ウィンドミル》もSランク4人パーティーよ。」


「ふむ。では俺とジークも行こう。SSランクが俺1人だがこの人数ならいけるかもしれん。騎士団の者、名はたしか…」


「はい。騎士団副団長ゼノ、と申します。」


「ゼノか。よろしく頼む。」


2人のやり取りを見ていた私達はもちろんゼノ様の格好良さに見惚れてましたよ。はい。


「では15分程したら、門で落ち合いましょう。今回は騎士団20人とうちの騎士団長ブレインも来ますので、では!」


「うむ。」


ゼノ様が父と話終えて扉に向かう。


私はある事を思い出していた。


この《プリンセス・オブ・ヒーローズ》でゼノ様攻略の際、ゼノ様との好感度がMAXの時のみ知れるゼノ様の過去の話がある。

たしか20代にエンシェントドラゴンと戦ってギルド長、つまり父を守った拍子に背中に大きな傷が出来ると言う話。3日程生死を彷徨ったらしい。


こりゃいかん!

ゼノ様に傷を付けるなんて私が許しません!


でも、どうしたら…



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