魔力の使い方。
部屋に誰も居なくなった事を確認し私は今できる事をする。
それは、魔力量を上げる事だ。
前世で良くあるラノベとかに載ってる方法を生かそうかと思います。
まず目を閉じ精神集中する。
そして良く母がやっていたライトの魔法を思い出す。
5分くらい集中してると全身に何か流れるものを感じた。
ふむ、これが魔力ってやつね。
これを指先に集める様にして、こうだ!
ーーピカッ
「おぉー!」
もう一回。
ーーピカッ
これは維持するのが難しいわね!
もう一回。
何回か繰り返すと急に頭が痛くなってきたぁ!
「オギャァァ!オギャァァ!」
ダダダダダッ
ーーーバンッ
「クロエちゃん!」
急いで戻って来た母に抱っこされその心地よさで気付けば眠ってしまった。
恐るべし、魔力枯渇。
しかしこれをやり続ければある程度の年齢にいけば魔力量は通常の何倍にもなる筈。
あくまでもラノベの世界なので意味のない事かもしれない…
でも、少しでも強くなりたい。
次の日からクロエは数え切れない程魔力枯渇を起こしその度に気を失ったり泣き叫ぶ日々が続いた。
だが、前の日は5分と持たなかった魔法が次の日は5分半、その次の日は後少しで6分!と、確かな手応えを感じていた。
そして季節が過ぎ、気付けばクロエは3歳になっていた。