新たなる一歩
ティファが居なくなって2年が経つ。
彼はその日を真っ赤な色のペンダントを見つめて過ごす。
これを見ると安心と不安と言う二つの感情が彼に起きる、完全に矛盾しているが確かな感情だ。
「ティファ俺はそろそろ君を助ける為に動くよ2年まるまる修行してた、もう少し時間がかかるけど必ず助けるよ」
そう呟く彼の名はグレン・アーベル17歳の少年だ。グレンは何か決心したようにギルドを後にする。
♢♢♢
町を歩く彼には蔑む視線がチラホラ、グレンはもう慣れたと言わんばかりに堂々と歩く。
前方に人集りが見える
「あいつあそこだな」と胸の中で察する。
「マリアそこか?」
人集りにはあえて近づかず少し離れて
彼女の名前を呼ぶ
「グレンか、悪い今行く」
彼女がそう言うと人集りを掻き分けて彼の前に移動すると同時に人集りはグレンを睨む。
「相変わらず凄いなギルドの英雄」
グレンはマリアを煽るようにそう言うとマリアは、
「そんな事ないよギルド一の嫌われ者のグレンさん」
と煽り返してくる彼女はマリア・バイオレット21歳の若さで、雄一ギルドの中で騎士、魔法師と堂々いやそれ以上に尊敬されている人物だ。その理由は俺が今日町いるのと関係がある。
「いいかグレンは今日から私の学園の教師だ」
そう彼女は優秀な魔法師を育成する魔法学園の理事長だ、しかも今まで数多くの優秀な逸材を育て上げてきた第1魔法学園の理事長だ。
「俺は一様お前のギルドのマスターなんだけどなー拒否権は無いのか。」
とグレンがそう言うと、
「分かっているだからこそだそれとグレンお前はそろそろティファを助ける為に動くだろ。」
そう言うとグレンの表情が変わる
「俺が教師になるとティファを助ける事に繋がるのか」
グレンは食い入るようにマリアに尋ねる。「まぁ落ち着け教師になる事で色々なイベントに参加出来るそれによってだがお前はティファを助ける事が出来る。」
その言葉を聞いた途端
「分かった教師になる。」
と即答する
「はぁ、お前はティファ以外眼中に無いのか」
マリアのその言葉には少し怒りがあった
「教師になると決めたなら今から行くぞ今日が入学式だ。それとお前が教えるのは1年生お前と同じ年齢だ、だから色々面倒だ生徒兼教師とする。」
最後若干投げやりになったのはマリアの怒りのせいだろう、
「おい、なんか怒ってないか?」
グレンはマリアに尋ねる
「うるさい早く行くぞ式に遅れる。」
マリアだって21歳の女の子だこう言う感情だって抱く、グレンがこう言う感情に疎いのには理由がある。
その理由をマリアは知っている為グレンを責められない。
だから毎回この感情はもやもやしたままマリアの心の中に残る。
マリアが先に歩き出した為グレンの前を歩く、
ふと後ろを見ると赤いペンダントを握りしめグレンが優しい表情(マリアが一番好きな表情)で、
「ティファ今から君を守る助けに行く為に教師になるよ、今から大きな一歩を踏み出すよ」
グレンがそう呟く。
その言葉にマリアは少しの嫉妬をしながらグレンの手を強引に引っ張り歩き出す。
「早く行かないと遅れると言っただろう。」
その言葉を聞くとグレンは歩き出す、ここからグレンの物語が始まる。