運命の人#とは 3
今日の私の旦那さんについて書くわ。
大学が終わって、サークルもなくって、4時ごろには暇になったから彼の会社の近くのスタバで課題とかして時間を潰そうと思ったの。彼の会社の最寄駅は私の定期の範囲内だから。
それで6時ごろ合流して、彼の知ってるおしゃれなお店でディナーして、もしかするともしかするかもしれないけど、一応帰宅って計画を立てた。
LINEでそのこといったら、スタンプで、はーい、だって。絶対に文字に起こさないの。そこが可愛いとこでもあるんだけどね。
で、ちゃんと6時にスタバにやってきた。お店の女性店員さんも目で追うくらいの整った顔してるのよ。そこも好きになる要素だったんだから。顔も大事。でもドンピシャ、彼より好みの顔なんてないわ。
残念だったわね。私の夫なのよ。
見た目かなりの草食感を漂わせて、私のもとに来ると、
「早かったね。」って一言。
私は
「そう、今日はサークルもバイトもなかったし、早く上がれたの。だから、いっしょに帰れるかなーって」
すると、こういう話の後は必ず
「そう」
の一言だけ。
長居するつもりもなかったから、Sサイズのコーヒーを注文して、それをすぐに飲み干した後に白虎クンは
「友里を養っていけるだけの稼ぎはあるし、家に帰るの遅くなるんだったら、バイト辞めたら?」
って言われた。
でも私は
「違うの。バイトとかして普通の女子大生としていたいし、自分の遊んだりするお金を白虎クンにもらうのは、すこし申し訳なく思って…」
「…そう、ならいい。友里の好きなようにすれば。」っていった後に付け加えるよに少しトーンを落とした声で
「ほら、こういう時間も増えるしさ。」って言ってくれた。
なんて優しいの。
それで、ディナーして、お腹いっぱいになって、家に帰る前にもしかするとするのは、眠気とだるさで断念。お家にまっすぐ帰ったわ。
でもね、住んでるマンションに着いて、玄関入って上着を脱いだときに、後ろからいきなり白虎クンに抱きしめられたの。いつもこうやって抱きしめてくれる。そのときに幸せを噛みしめるの。愛されてるんだなーって。この人でよかったなーって。
でも、ほら、白虎クンって特殊な人だから。
その後に手を私のブラウスのボタンに伸ばして一つずつ外していく。私も抵抗はしない。しても、力で屈服させられてしまう。
「シャワー入ってからにしない?」って第二ボタン外されたときに言ったら、
「それじゃあ意味ないじゃん」
って言うの。
負けを認めて彼に身体を委ねる。
彼も私が屈服したのを感じてボタンを外すスピードを早める。その間私はボタンを外す彼の手に自分の手を添えて、目を閉じて待つ。
やがて、全部のボタンが外れて胸元があらわになった。少し身を縮こませる私のスカートも白虎クンは簡単に降ろす。
そして、下着姿になった私を今度は正面に向かせて、今度は腰に左手も回して右手で私のほおを撫でる。
「可愛いよ」って一言。
私はそれで完全に落ちちゃう。
「じゃか、好きにしていい?」
って聞いて、私も少し悩むそぶりを見せて頷く。
でも彼、私の返事を待たないで唇を強引に重ねる。
ドンドンと彼の体重が私にかかって来る。その重さに耐えられなくて、後ろに後ずさりする。そして、リビングのソファに倒される。
それで、私に唇を重ねたまま右手で慣れたように下着を全てとる。
そしたら一度私から唇を離して、一度一糸纏わない私を下から上まで見る。そして私と目が合うと右手を私のほおから、彼を待ってる私のところまで体の曲線に沿って指で撫でる。その気持ちよさに、私は思わず
「…んっ」
って漏らす。するとね、耳元でこう言うの。
「好きだよ、友里」って。
そしてその後は、私の隅々まで美味しそうに味わい尽くす。まるで獲物を貪る狼のように。そしてついに食い尽くされて骨だけになった哀れな子鹿のような私は、彼の最後のキスを受けながら、身体の中に残る彼の熱の余韻を眠りに落ちるまで楽しむの。
なるべくこう言うことは、外では思い出さない。でもつまらない大学の講義の最中に否が応でも思い出しちゃうときがあるの。そのときは別のことを必死に考えて気を紛らわす。
なんでそうするのかって?
だって、幸せすぎて、ため息がでちゃうんだもん。
ー秋葉友里の記録より抜粋