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幸せの定義  作者: いーさん
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運命の人#とは 1

秋葉友里は18歳だ。

そう、花の女子大生。

先月、やっとこさ高校を卒業し都内の女子校へと進学。入学してから、友達やバイトにサークルにと充実した生活を送っている。


友達のあたしから見て友里はめちゃめちゃ可愛い。最近少しメイクを覚えたらしくて、高校の時よりも数段可愛くなった。アイドルとは違うんだけど、あの、ほら、大学のミスコンに出てくる女の人。あんな感じよ。

目はおっきいし、唇も薄いの気にして、頑張ってリップしてるのがたまらない。小鼻に小さな顎。あーほんと彼女にしたい。

とは言ったけど、私はレズとかじゃないからね。友達よ。親友ってやつ。


え、私は誰かって?私のことなんて今はどうだっていいの。ここでは友里の可愛さを思う存分書き記するの。私のことは後々わかるから邪魔しないで。


そんな友里だからめちゃめちゃモテるの。こないだ新歓が終わった後に二次会で他の大学の人たちと交流したの。そこには結構男子もきてた。

みんな早速目をつけて友里にアタックするの。そんなかっこよくないのに。

だから、みんな入学祝いに親から買ってもらったっぽいスマホを連絡先交換しようって言って友里に見せるの。

でも友里はめちゃめちゃいい子だから、笑顔で

「ごめんなさい…今スマホの電池きれちゃってて…今度またこういう会開きますよね?その時交換しましょ?」

って絶対嘘だとわかるけど誰も傷つかない言い訳をするの。

私はそんな姿に感動しつつ、その男たちにアタックしたわ…全敗だったけどね。


でも友里って友達の前だとかなり気が強いのよ?

怒るときは怒る。たまに理不尽な怒りもあるの。で、思い通りにいかないと物に当たったりしちゃう。

でも私たちは友里の奥深くにある優しさを知ってるから。そんなことで嫌いにはならないわ。

そうなるのだってよっぽどのときだし、9割は優しい女の子。


大学入ってから、テニスのサークルに私と友里は入ったんだけれども、そのサークルは他の大学といっしょにテニスをするの。もちろんそこには共学の大学もあってテニス男子と練習して楽しむ。よく出会いサークルなんて言われるけど、真面目にやってる方よ、私たち。


でもやっぱり男子のレベルは高いわね。普通にしてたら絶対彼女いそうな人たちばっか。

そんな人たちも友里にたくさん群がる。友里だって女の子だから、その中からもっと毎日を充実させるために男を選ぶと思ってたわ。あなたも思ってたでしょ?でも友里はそんな男たちのプライベートな連絡を一つもしないで、事務的な連絡とかそういうのしかしなかったわ。不思議でしょ?




そこにはアイツがいたのよ。友里を縛るアイツ。

友里とアイツと、私しか知らない関係。それがあんな風になっていくとは思いもしなかったけどね。


ー中野美優の日記より抜粋




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