キャンドルナイト
あかりを消すよ
やみの色を見たい
ひとりではなくて
いっしょに
おとを消すよ
うみのうたをききたい
わたしが、あなたが、
そう想えるときに
かおりを消すよ
欲のない匂いを嗅ぎたい
なにも満たさないでいい
飢餓ではなくて
ふるえているのは、それぞれの事情で
息を吹きかけて、でも消えない
幻想的なのは、あくまでもテキであって
ここに在る現実、消えないミカタ
どこかの争いも、夢ではなくて
近くのしあわせも、遠くのふしあわせも
背中合わせ、つじつまあわせ
消えることはないのに
ゆらゆらと儚いよ
ゆらゆらと儚いね