ギルドマスターの立場っていったい、、、
更新遅れてすいません!
これからはなるべく書きたいと思うのでこの本共々よろしくお願いします٩(ˊᗜˋ*)و
「皆に集まってもらったのは今日、大事な話があるからだ。とても、大事な話だ」
そこは、ギルドの会議室。
7人の男女がそれぞれ椅子に座って、1人の青年の言葉に耳を澄ましていた。
彼は手に狼の仮面を持って、真剣な眼差しをしながら1人1人の顔を見渡している。
銀色の綺麗な髪をなびかせていて、とても儚げである。
顔はとても整っており、1000人中1000人は確実に鼻血を出すであろうことが目に浮かぶ。
…だがそれは、言葉を発しなければの話だ。
彼は言うまでもないが、皆が尊敬し、慕うギルドマスター。
彼が言葉を吐いたことでより一層緊迫とした気配が部屋を埋め尽くす。
「いいか、よく聞けよ。一言も聞き落とすなよ」
ごくり、と誰かの唾を飲む音が響いた。
「俺、学園に通いたいんだ」
急に周りの温度が寒くなる。
「………すいません…もう1度言ってもらえませんか?少し、いや、かなり聞き間違えた様なので、もしかしたら私の耳が腐ったのかもしれません。お手数を掛けますが、もう1度、ハッキリと仰ってください。一言一句も聞き漏らしませんから」
7人の中の1人、氷帝が言葉に棘を生やしにっこりと笑みを浮かべながらギルドマスターに問う。
「あ、ああ。じゃ、じゃあもう1度はっきりと言うぞ。お、れ、が、く、え、ん、に、か、よ、い、た、い、n」
その"ん"を言おうとした瞬間、一筋の小さくて鋭い氷柱がギルドマスターの頬を横切った。
彼はビクリと体を揺らし、"それ"がやってきた方向に顔を向ける。
そこは吹雪が舞っていた…
いや、冗談とかではない。
マジで吹雪が彼女の周りを舞っていた。
「ギルドマスター?あなた、何の冗談ですか?これはドッキリなのですか?ドッキリですよね??なぜこんな心臓に悪い冗談を言うのかは理解しがたい事ですが、あまり私を怒らせないでくださいね?分かりましたか?分かりましたら今すぐにその言葉をt」
「ちょっとストーップ!待った待ったタイムタイム!ミルスちゃんミルスちゃん、もう少し落ち着こうか、うん。確かに俺も驚いたよ?うん。でもね、きっとマスターにも何か事情があるんだよ。だから話を聞こうよ、ね?だからその今にも殺すぞみたいな目止めてくれるかな?(泣)ミルスちゃんのその目結構怖いんだよ?ギルドで有名になってるんだからね。それにほら、マスターも何か地味にだけど震えてるしさ。ね?だからその剣しまって、お願いだから!」
そんな彼に助けを出したのは赤髪赤目の美形な青年、炎帝。
とても情けない声だったが、何の助けもない無言よりかは断然いい。
ギルドマスターはそんな彼に感謝し、これからくる恐怖に静かに震えていた。
「ふぅ、そうですね…私も少し頭に血が登ったせいか、ギルドマスターに危害を加えそうになりました。本当に申し訳ありません」
冷静に戻ったようだ。
だが、その手は強く握り締められていて元々肌が白いのが、真っ白を通り越して真っ青になっていた。
怒りを爆発させないように我慢しているようだ。
その時ギルドマスターは思った…
(俺の立場っていったい、、、)