第3話 秘密
今日は、栄然高校の入学説明がある。
新しい制服は、上がブレザー・男子校だからもちろん下はズボン。
ていうか…女のあたしが入ってほんと大丈夫なのか??
「ここか……うわ!!」
でっっっけぇ〜〜〜〜!!!
こんなとこに毎日通えんのか…わくわくするな!!
…
「よし!入るか!」
あたしはずんずん学校へ入っていった。
《校長室前到着》
「失礼しま〜すっ!」…シーン……
あれ?
「あの〜…」
…;
「わっっ!!!」
「ギャーーー!!!!」
突然校長がソファの陰から飛び出してきた。
「ガハハハハハ〜!!君が転校生の飯田奈央さんだね??」
…はぁはぁ…
まじびびった…
なっ何なんだこの校長は;
「えっ、あっ、ああ。そうです。」
今のでもう疲れたし…
「はっはっは!君ほんとに女かい?胸はないし、目つき悪いし、髪はボサボサだし…うけねらいか?!」
グサグサグサっっ!!
っ…畜生!この校長!あたしが女の要素0だって言いたいのか!オナベとでも言いたいのか!
「…べっ…別にそこまで言うことねぇだろ…」
ちょっとムスッとしてあたしが言うと
「あっ!…すまんかった…まぁ許してくれ!ガハハハ!」
……はぁ;
「そーじゃそーじゃ!!わしから君に言いたい事は、簡単に一言。…君が女子ってことは…私と奈央君の秘密じゃよ?」
へ??
…ってことは…
「あたしは…男として毎日を過ごす…ってことですよね…?」
「つまりそうじゃ。まぁ、君なら元から男前だから、何の問題もないじゃろ!あと…その“あたし”っていうのはやめるんじゃよ。男なら“俺”が基本だ!!分かったか奈央君!」
「はい…。」
「何かあったら、わしのところにいつでも来い!わしは奈央君の味方じゃ。それに…君とは何だかいいコンビになれそうじゃしな!」
ガッハッハッハッハといって大笑いする校長。
あはは〜;
この校長は今までに一番テンション高いな…
“わしは奈央君の味方じゃ。”
この校長なら信じれる気がした。
あ!そうだ。
「あの…校長の名前って何ですか?」
「おっと!そうじゃそうじゃ!私は、佐渡嵐。佐渡校長でいいぞ!」
…ほんとこの校長は面白い…。
「ありがと!佐渡校長!あたし…あっ俺!!頑張っから!!」
あたしはニッと笑った。
「そうじゃ!その意気じゃ!明日から頑張ってくれぃ!あ、この資料に学校の事詳しく色々書いてあるから、ちゃんと読んでくるんだぞ??あと、新しい教科書とかも入ってるからな!」
といって、ドサッと袋を渡された。
「はい!校長!じゃ!失礼しました〜!!」
バタン!
あたし…明日からホンモノ『男生活』か……
まぁ、しゃべる時は
「俺」で、その他はいつも通りでいいんだよな!
…これからの生活…楽しみだな!
男として学校生活を送ることになった奈央。そこで…奈央がしゃべる時は「俺」をつかいますが、奈央が心の中で思った時は「あたし」を使わさせてもらいます(^Q^)/^そうじゃないと、本当に奈央が男なんだか女なんだか、作者の私までわからなくなってきますからね。(笑)よければ評価のほうも宜しくお願いします(*^_^*)