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スクランブルワールド2  作者: 人鳥
第一話 風の旅人
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 橋に建てられた街灯の上に、どうやって登ったのか中学生くらいの少女が立っている。

 風が吹いた。

 肩まで伸びた髪が、風に吹かれて顔にかかる。風に吹かれた少女は、不愉快そうに髪を押さえ、風の声を聞く。

 しばらくじっと耳を傾け、静かに口を開いた。

「嫌なにおいだ」

 顔をしかめ、においの先を見据える。

「死にゆくにおいだ」

 川をまたぐ橋の上。

 吹き抜ける風が強くなる。

「虚構が死にゆくにおいだ。ぼくは〈旋風に生きる者〉。死にゆく虚構を見定めよう」


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