表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スクランブルワールド2  作者: 人鳥
最終話 探していた場所
21/27

『スクランブルワールド2』も、はや最終話となりました。

残りわずかですが、最後までお楽しみください。

「早く姫さまに会いたいものですな」

 赤い目を光らせながら、どこか姿に違和感のあるカラスが言う。

「そうだな。しかし……どうして姫さまの魔力の波動は突然消える?」

 小型の、カラスよりも小さな影が言う。

 その姿は町を襲ったインプをほうふつとさせるが、あのインプのような邪悪さは感じられない。

「なんらかの結界が張ってあるのでしょうな。もっとも、〈旋風に生きる者〉のような種族には通じないでしょうが」

「なら、一応安全ということか?」

「どうでしょうね? ワタクシたちがこちらに飛ばされて、最低でも一ヶ月は経っています。それに、少し前にはあの『大怪異』もありましたし。ここらへんも、あまり治安はよくないのではないかと」

「『大怪異』? ああ、あの魔術師が起こしたというあれか。人為的なものとはいえ、あれだけのことができるんだったな。注意も必要か」

「でしょう? ならば早く姫さまを見つけて元の世界に戻らなければ」

「戻る方法もわからんがな」

 お互いに苦笑し、夜の闇に消えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ