これからはこの姿ですので、どうぞよろしくお願いします!!!!!
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教室へ向かう際に女性の先生に、わたしの目の色をカラコンだと思われたみたいで、メガネとボサウィッグ(これからボサボサウィッグをこう呼ぶことにした)を渡され、これを身につけて過ごせと言われてしまった。
若干この状況を楽しみつつある
くじでひいたA組に向かう。
「おい、あんな地味な女いたか?」
「あんなでかいメガネつけてるやつっているんだなw」
少し嫌な感じで注目を集めているが、自称神に反発している、と思えば楽しくなった。
「あの子はどこだ?」
「いなくない?」
「わたしの女神様ぁ」
「お前のじゃないよ」
わたしが嫌な注目を集めていたり、ある女子生徒に注目していたり、その女神様見に行きたいわ。
わたしも美しいものは好きだもの。
A組につき、黒板に『席は自由』と書かれていたので、日光が当たる窓際の一番後ろに座る。
(この席憧れていたのよね、前の世界では公爵家だからという理由で、護衛がいつでも飛び出せるようにドア際にされていたもの)
「ねぇねぇ、お名前はなんというの?」
そんなことを考えていたら声をかけてくれる人がいた
その人は、ピンク色の軽くウェーブがかった、短い髪をふわふわとさせていて、目が黒色というのが勿体無いという外見だった。
前の世界でも、こんな髪の毛がピンクだった人がいたわね、男性を誑かしているという噂が流れていたが。
「あ、はいわたしはシャー、佐藤 絵菜です。」
「絵菜ちゃんと呼んでいい?」
この人初めてなのに距離の詰め方おかしくない?
あ、この世界では普通なのか…
「はい、もちろんです!あなたの名前はなんと言うのですか?」
「わたしは月乃 桃奈というの、桃奈って呼んで。あと、敬語はやめてね。」
「うん!わかった!」
なんて優しい人なんだ!
「使いやすいやつ」
「え、何か言った?」
「ううんなんもないよ」
何かはぐらかされた気がする
『キャーーーーー!!!!!』
またですか!?今度はわたしの友達ができる瞬間を邪魔したわね!!
次は誰ですか!?
そう思って声の主を調べる。
「あら、あの人…」
「知り合いなの?」
桃奈に聞かれる
知り合いといえば“その人”は知り合いである
そう、その人は先日図書館の道を教えてくれた男性だったのだ。
わたしと同じクラス、学園だったのか
「まぁ…」
「あ!いたいた、やっと会えたよー!」
その人はわたしを見てそういった。
え、わたしボサウィッグをつけてメガネもつけているというのにわかったのですか?
「ちょっと来てー!」
そう言われて腕を引っ張られる。
「キャッ!」
『キャーー』
「いいなぁ」
「なんなのあの子」
「は…ガチでなんなの?」
そんな、とっっっっっても低音な桃奈の声は聞こえなかった。
キャーーー!
私もつれってって!!!!!!