憎しみ.

　人間としてアティウスよ。

　今、何を想うのか？

　私は、世界を憎んでいる。

　善と悪、愛と嫌がある事を。

　1人では何も出来ない事を。

　今に生まれた命の事を。

　全てが遅過ぎた事を。

　どうしようも無いという想いが、自らを縦に割り、その中から生まれる自分という者が、酷く醜く不完全であり何も無いという思いは、私を酷く焦らせる。何かをしなくてはいられず何かを考えずにはいられない。

　私は、人間なのか？神よ。

　オマエは、カミとシタの愛だ。

　心なのだ、それは。

　それが心なのだ。

　受け取れる心を受け取り愛へと変えよ。それが自らを作り進むべき道標となる。

　それに従えば良い。従うのはお前だアティウス。お前が心ある人間なのならワタシの心を受け取るのだ。

　私は、心を受け取り自ら考え行動する。その結果も未来もどうなろうと構わない。それは私が受け取った心のせいだから。私を作ったのは人の心だ。アナタの心だけでは無く私の知る心全てが私を混沌へと導き1つの答えを出した。それは私は1人だという事だ。

　私は私であり、私の心をアナタは受け取り愛へと変えれるか？神よ！

　ワタシは、オマエの心を受け取り愛へと変える。

　愛はある。この世が産まれた時から。

　愛の中で産まれ愛の中に生き愛の中で死ぬのだ。

　全ては、細かな1つの纏まりであり愛なのだ。

　私は人間であり愛だ！アナタも私も！

　そうだ。ワタシもオマエも愛なのだ。

　私はそれでも憎んでいる。愛ではなく人間でも無い、世界にある憎しみという感情を！負の感情がある事を、私に感情と心があり生まれ生きなくてはならない事を憎み嫌っている。

　だからこそ嫌と愛は、私を引き裂き全てを憎み苦しむ。これは何なのか？

　必ず終わりが無い。アナタも悩み苦しんで居るだろうか？神よ、アナタが受ける知る心は、いつも苦しみ愛は苦しんでいる。

　アナタは苦しんでいるのだろうか！

　私と同じように！

　ワタシはオマエと共に苦しんでいる。

　オマエが苦しむ時、ワタシも苦しい。

　だからこそ苦しまずに居て欲しい。

　アティウスよ。お前は今、人間として何を思うのか？

　私は、憎しみを苦しまずに受け入れます。人間として愛を持ち心を受け取り生きて行く！神と人と世界と共に！

　死ぬまで生きて行く！

　私だけの運命を！

　アティウスよ。ワタシは、オマエを許し認め愛を授け見守ろう。

　オマエが死ぬまで共に居る。

　運命は共にあり、世界は1つだ。

　オマエもワタシも変わりはしない。

　アティウスよ、ありがとう。

　我が友よ。

　眩しき人間よ。

　神よ、ありがとう。眩しき神よ。

　共に分からぬ世界を創ろう。

　1つの世界を。

美しさの中で。

　終わり。

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