親友が悪役令嬢になって帰ってきた話。
煌々と照りつける日差しが暑い夏真っ盛り。
突然だが聞いて欲しい、親友が悪役令嬢になった、まあ見た目がすげーそれっぽいだけかも知れんが。
まあ一昨日の出来事なんだがな。
なんやかんやでその親友いたみが釘屋家にお泊まりすることになったんだ。
女になった経緯らへんは全部解決したからいいが女なったからどうするの問題がまだ残っている、そのあたりを解決すべく女のプロである妹に頼むことにした。あと妹の全面協力によりある計画が始動していた……
そう!3サイズいくつか暴こう計画!
早速俺の部屋でマンガを呑気に読んでる親友に仕掛けに行こう。
「いくぞ妹。」
「らじゃー」
俺の部屋の扉をぶち破る。
「おらいたみぃ!リベンジじゃ!」
「ほんとにいたみん女になってるぅぅ!」
「!?!?!?」
昨日は猛反発にあい測定出来なかったが今日は困惑してる内に決める!
「そりゃ!」
油断している隙だらけの無防備な体に吊り天井固めをかける!
「痛い!痛い!痛い!痛い!」
「いまだー!妹ー!」
「はいよ兄ちゃん!いくら暑いからって女なのにパンツ一枚にシャツだけじゃ駄目だよいたみん!悪い兄妹にロメロスペシャル極められて3サイズ計られちゃうよ!」
「お前よくパンツ一枚でうろちょろしてるだろ。」
「いやいやそんなことないよ風呂上がりだけだよ!」
そう言いつつもの凄い手際で巻き尺をしゅるしゅるとまわす妹、物の3分で計り終えた。
「このままいくぞ!」
吊り天井固めを解きつつ足に絡まる、すると妹が器用に手首を縛る。次は足だ、そっと倒しつつ足をあげると妹が足も縛る、相変わらず惚れ惚れする早縛。
「ふーざーけーるーなー!おれがなにしたんだ!」
「ごめんね知的好奇心の犠牲になって貰ったよ!と言うか凄いサイズだねー、発表して上げようか!」
「鬼じゃねぇかw」
「上から105、57、101、だね、プロポーション凄すぎない?推定lカップだよ?」
「体重お前より軽かったぞ!?」
「えっ嘘私より軽いの?この肉付きで?私56kgだよ?」
「感触的には50らへんだな。」
「どうやったらそんな体重に……」
「身長160位っぽいから微妙、お前165あるじゃん。」
「私ぎりぎりまで絞って56だよ?」
「いい加減にしろぉ!おれをおもちゃにするなぁ!蓮!鈴!」
「だっていきなり女なってるなんて最高のおもちゃじゃんいたみん。」
「お前の反応が面白いのが悪い。」
「二人してぇ、どうせおれなんて反応がいいおもちゃなんだぁ、おれはそれしか能がないんだぁ。」
ため息をつく。
「何の冗談かな?」
「悪いがおおマジだ。ちょっと女になった経緯がかくかくしかじか」
「そりゃ重症だわ。ちょっとお兄ちゃん嫁に取ってあげなよw」
「は? はぁぁぁぁぁぁーー?おれが蓮の嫁?そんなんがって……」
顔が真っ赤に染まる、うつむいて動かなくなってしまった。
「脈ありでは?」
「まあありじゃないかw?家族になるなら楽しそうだw」
「そうだねぇ、いたみ義姉ちゃん!」
「wwwwwwwwwwwwww」
っはは、ははははははははははははははは。面白いこと言うなwまじで。
「蓮の嫁蓮の嫁蓮の嫁蓮の嫁蓮の嫁蓮の嫁……」
壊れたラジオのようになってしまった。
でも親友が女になった日常も悪くない。この日々が続くなら、いたとみ結婚も悪くないと思ったんだ。