まさかの追放(なんとなく嫌な予感してたけど)
短いです。すいません。
俺が広間に来た時にはすでに俺以外のクラスメイトは王女に報告したのか、そこらへんにたむろしている。
出遅れてしまった。まぁ今から急げばいいか。微妙に下がった気分を持ち直しながら王女に話しかける。
「すいません遅れました。俺…じゃなくて私のステータスなんですが…」
ガチャのことなどを隠しながら自分のステータスを言える範囲で伝え始めた。
不穏な空気が流れ始めたのは俺がスキルを言い終えた時だった。
「私のスキルは運です。」
「はぁ?運?…ちっ」
え、いま舌打ちされた?うわぁ、もしかしてまさかのまさかか?
「基礎ステータスは戦闘スキルを持たない一般人レベル、スキルが特殊なのかと思えば運。…はぁ失敗作じゃない。」
そう言って王女は周りの騎士や宰相的な人と会話し始めた。突然のことに俺は驚きを隠せず、周りもざわつき始めた。
少ししたら王女が会話を終えたのか、俺の方に顔を向けた。
「あなた、名前…はどうでもいいわね。あなたは失敗作だからいらないわ。ゴミを置いておくほど余裕は無いの。ここから出ていきなさい。」
本当に追放されるのか…まぁなんとなく嫌な予感はしてたけど…そうだ!クラスの皆が庇ってくれるかもしれない。
しかし次の瞬間、そんな考えは幻想だと知る。
「はっ!いい気味だな!根暗役立たずはさっさとどっかに行っちまえ!」
「そうだそうだ!ちょっとイケメンだからってお高くとまりやがって!」
「普段あんなに孤高のイケメン気取ってる癖に役立たずだって。」
「うわ〜わたしあんな役立たず狙ってたなんて恥ずかし〜」
「なんか幻滅だねー。」
クラスメイトは庇うどころか追放賛成か…まぁ静かな方がいいと人付き合いを避けてきた報いかな…期待はあまりしてなかったけど、面と向かって言われると結構キツイなぁ…。
「なにをボサっとしてるのです!早くその役立たずのゴミを追い出しなさい!」
そんな王女の命令により動き出した周りの騎士達に俺は捕らえられ外に連れ出されて行った…そのとき
「ちょっと待ってください!」
誰もが嘲笑や憐憫を浮かべていた広間に鋭い声が響く。
その声を上げたのはクラス内、というか学校内でも有名な人物、剣崎 火憐だった。