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異世界転移

はぁ…まさかゲームが出来なくなるなんて…まぁよく考えれば当然だよな…


俺は女神が異世界の説明をしているのを後で誰かに聞けばいいかと聞き流しながら、スキル『ガチャ』の説明を思い出していた。


スキル『ガチャ』の概要を簡単に説明するとこうだ。


・初回無料ガチャ(武器ガチャ、アイテムガチャ、配下ガチャ)を回すことができる。


・ちなみに各80%の確率で武器ガチャならブロンズソード、アイテムガチャなら回復ポーション、配下ガチャならスライムというふうにハズレがあたるらしい。


・初回無料ガチャ以降はなんでも混ざっている、ようは何が出るか分からないガチャを回せる。


・ガチャはポイントを貯めると回せる。このポイントは善行を積んだり、魔物を倒すと得ることができる。


・貰えるポイントは善行の度合いや倒した魔物の強さに比例する。


とまぁ大体こんな感じかな。


あ、あとはスマホを異世界でも使えるようにしてもらった。とは言っても女神とのメールや、スキル『ガチャ』をスマホを介してできるようになっただけだが。


おそらくスマホでガチャをした方が気分が出るという女神なりの配慮なのだろう。


スキル『ガチャ』の説明を思い出していたら、女神の話が終わったようだ。


「それでは皆さん、お元気で。魔王を倒してくれると期待していますね。」


その女神の言葉と同時に体が浮遊感に包まれていく。なんだか高いところからエレベーターで降りていくみたいな感覚だ。


ん?なんか女神と目があった気が………


少し気になったが何かを考える間もなく、俺の意識はそこで落ちた。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






次に目が覚めた場所は真っ白な謎空間なんかではなく、ただひたすらに豪華という言葉が浮かんでくるような金ピカな部屋、というより広間だった。


さすがに転移は二回目なので叫んだりしない。それは周りも同じのようだ。


ん?やたら豪華な服を着たおっさんがいる。あれがこの国の王様なのかな?


「勇者の諸君!よく来たな!ワシがこの国の王、ノゴール・ターレットだ!」


「ごきげんよう勇者の皆様方。わたくしがこの国の王女。クリス・ターレットでごさいますわ。」


んー、なんというか本当に王様なのだろうか。もうちょい威厳とかオーラがあるかと思ったらそうでもない。一番豪華な服を着てたからまさかと思ったけど。ホントにこの腹にたっぷりの贅肉付けたおっさんが…


王女様も正直第一印象はよくないな。隠してるつもりだろうけど、こっちを見下してる感がハンパない。


「話は女神様から聞いてるだろう。そなたらには個室を用意してある。各自ステータスを確認した後、ここに残るクリスに報告してくれ。」


それだけ言って王様はどこかに行ってしまった。


「それでは勇者の皆様、こちらについて来てください。」


誘導係っぽいメイドさんに皆がついて行きはじめたので、俺もついて行くことにしよう。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






さて、部屋に入ったはいいけどこれからどうしよう。正直この異世界のこととか、ステータスの見かたとかわかんないな。…どうしよ。


女神の話を聞いとけばよかった、と思いつつ恥を忍んでクラスメイトに聞きに行くために部屋を出ようとしたその時。


ピコンッ


スマホの通知音だ。なんだろ…?もしかして女神からかもしれない。そう思い、急いでスマホを取り出す。


『どうも女神です。私が異世界の説明をしているとき、あなたはずっと上の空で聞いていませんでしたね。困っているだろうあなたにもう一度、この世界の説明をしておきます。』


マジで助かったわ。女神様まじ神!女神様ってマジ女神様だわっ!……よし冷静になったわ。あの時、目が合ったのはちゃんと話聞いとけよってことか。


『今、あなたがいる国はアレス大陸の南方にある国、ターレット王国です。…正直その国はあまりいい噂を聞きません。なぜその国が召喚元になったのでしょう…?イージスト法国のはず…いやとにかく、その国にいるうちは気をつけてください。次に貨幣に関してですが、大体、日本円と考え方は変わりません。ただアレス大陸では単位が円からアレスに変わるだけです。ステータスのことですが、ただ単にステータスと呟けば空中にタッチパネルのようなものが出てきて、そこに自分のステータスが記されているはずです。最後にですが、あなたのスキル『ガチャ』は強力無比です。故に、まだ体が異世界に馴染んでない状態でそのスキルを付与するのは危険と判断しました。少し時間が経てば、発現するようにしてます。また、スキル『ガチャ』はあまり他言しないようにお願いしますね。それではまた。 女神より』


なるほどなるほど。ステータスかぁ。気になる、というか緊張してきた。低かったらどうしよ…とにかくやってみるか!


「ステータス!」



名前/柵木 楽人

種族/人間・異世界人

職業/勇者

LV/1


HP 250/250

MP 300/300


攻撃力 25

防御力 32

素早さ 22

器用さ 53

賢さ 72

運 42


スキル/『運(極)』、(ガチャ)

称号 / (女神の同士)




え、低くね?いや異世界人の平均ステータスを知らないけどこれが低いことは分かる。


うわぁこれラノベとかでよくある展開になるのかなぁ。追放とか投獄とか…さすがに無いよな…?


一抹の不安を抱えながら俺は王女に報告をするために部屋を後にした。













説明ばかりですいません!

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