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月下の夜に

作者:氷川 流
月下の夜に走る「彼」。その先にある者、それは「陰」。「彼」の役目は「陰」をこの世から消す、唯それ一つ。「陰」は今まで一人でもあの世に送った者。「彼」はそんな「陰」をあの世に送る者。「彼」は「陰」を苦しめない。唯意識を無くし起こさない、それだけ。なぜなら「彼」の仕事は「殺す」事ではない、「送る」事だから。
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