狭間
ヤンデレの女の子が書きたかったのです。
薬で回らない頭で考えた。
このまま死んでしまえたら。
彼は泣くかな。
永遠にわたしを好きでいてくれるかな。
それとも。
わたしのことなんか忘れるかな。
わたしという、馬鹿で情けない生き物。
死んでしまえたら。
けど。
仕方ないじゃない。
彼はわたしを忘れる。
わたしが死んだら、わたしだけの彼じゃなくなる。
そんなの嫌。
わたしだけを見て。
わたしだけを愛して。
永遠に、わたしだけのものでいて。
ここは楽園じゃない。
でも、地獄でもないの。
彼がいるから。
錠剤を追加して眠りを待つ。
明日また、彼に会うために。