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にゃんにゃん、わわわん。

作者: 紫陽花畑

―――猫は、十年生きると尻尾が二股になって猫又になるらしいですよ。


あー、そういう話もあるなぁ。十年だったかは覚えてないが。


―――ずるいですよね。


何が?


―――犬派の人はどうすればいいんですか。


知らんがな。そもそも猫又を見たいがために猫を飼うのはいかにいっても酔狂に過ぎるだろう。


―――アレですよ。進化形のあるポケモンと無いポケモン的な。


いや、本当になんの話だよ。


―――わかりませんかね。


分らないなぁ、残念ながら。


―――にぶちん。


なんで俺非難されてるのん?


―――大丈夫ですよ。ええ大丈夫ですとも。あなたのにぶさと足の臭さはよくわかっています。


あれ、これイジメ?


―――最近は慣れを通り越して病み付きになりつつあります。


にぶさが?


―――匂いのほうですよ。


うわぁ、引くわぁ……


―――あなたと私の仲じゃないですか。


えー?


―――具体的には雌犬とそのご主人様。


うわー、最悪の字面だ。これ誰かに聞かれたら俺捕まるんじゃね?


―――でも、あながち間違ってない……ビクンビクン!」


そういう言葉はどこから覚えてくるのかねぇ。


―――えー、私の前で平気でエロゲ―やる人がそういうこというんですか。音がだだもれですよ。知らぬ振りで寝たふりする私の身になってくださいよ。


その気遣いをどうして最後まで発揮してくれなかったのかな……


―――そういえば、お腹減りましたね。


カリカリ食べるか?


―――ぺディグリーチャムがいいです。


全く、長生きするぜ、お前はな。


―――さてさて、現在餓死というものが見えてきているわけですが。


お前の尻尾はいつ分れるんだろうな?


―――犬の尻尾は幾ら生きたって分れたりしませんよ。


言葉は喋るのにな?





―――わん。


今更猫を被ってやがる。

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