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ショタっ子


お尻がヒリヒリしだしてからちょうど五日目の朝、リングル国の主都ペルージャへ到着した。

色々端折ったけど、特になにもなかったので仕方ない。

あえて言うなら、私のお尻は保護膜をかけることで守られたことと、ルルシカさんと共に居ることでキラキラ属性に少し慣れたこと。

精霊王′sが意外にも大人しくしてて驚いたことだろうか。

まぁ、どれも大したことではないので詳細は省く事にする。


「ようこそ、ペルージャへ!」


「はぁ、どうも」


ルルシカさんに超絶笑顔でそう言われても、正直、気のきいた台詞を返せそうもない。

だってさ、帝国やナディア国とあんまり変わらないんだもん。

サイラン国は古代遺跡っぽくてちょっと感動したけど、はっきり言ってリングル国は普通っていうか…まず猫耳が見当たらないところが減点!

思う存分もふもふを堪能する!っていう私の野望?には貢献してくれなさそうな町だ。うん。非常に残念。


「えっと、まずは教皇様にお会いしていただくために教会へ向かいたいのですが…宜しいでしょうか?」


私の落胆を感じ取ったのか、ルルシカさんが控えめにうかがってくる。

とりあえず教皇様?に会うことが目的だったから頷いておきましたよ。

用事を早く済ませて帰らないと魔王…もといサリアさんが怖いからね。

あぁ、思い出したら寒気が!!

よし、早く行きましょう!ええ、今すぐにでも!!




まっすぐ連れてこられたのは大きな教会だった。

結婚式のチャペルとかそんなレベルじゃないよ?

えーっと、ローマ法王がいそうなお城みたいな教会!

地球と違うところは十字架じゃなくて鷲っぽいエンブレムが建物にデカデカと彫られていることくらいかな?

あとはなぜか教会が黒い!


(聖騎士団の服や鎧は真っ白なのに何故に黒?)


もしかして神って邪神とかじゃなかろうか?モノトーンが流行りなのか?なんて事を考えながら、違和感ありまくりの教会の扉をくぐった。


「教皇様、魔道鏡にてお伝えした方々を連れて参りました」


「そうか、下がってよい」


「しかし…」


「この方々は客人として丁重にお迎えせねばならん。ルルシカ、用意を」


「はっ!」


えーっと、ルルシカさんと推定教皇様と思われる人との会話が進められてるわけですが…私の脳内は訳がわからずえらいこっちゃになってます。

だってさ、教皇様って呼ばれた人はどう見ても私と同じくらいの身長…つまり子供。

偉そうに命令してる声もどう頑張っても声変わりしてない男の子の声で威厳もなにもあったもんじゃない。

しかも子犬系のショタっ子ときた!

女の子みたいな顔にサラサラの肩まである灰色の髪、アイスブルーのクリクリおめめがとってもキュートです!

一部の方々からは絶大な人気を得られること間違いなしでしょう。ええ。


「如何した?道中疲れたのか?」


ちょ!ショタっ子が如何した?って!

やばい!表情筋が…ぶっ壊れそう!

でもここは元日本人として必死に我慢しましたとも!必殺!曖昧な笑顔で誤魔化しますよ!


「いえ、大丈夫ですけど…あの、どうして私が連れてこられたんでしょう?」


「ふむ。ルルシカから連絡があってな。精霊王様方と主である吸血鬼の少女が居ると…是非とも会ってみたかったのだ!」


精霊王′sに会いたかったのはわかるけど主って誰!?もしかして私なわけ?

え!?私ってばいつの間にチート集団の主になった!?保護者の間違いじゃ…。












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