八話
SHRが終わった後私に更なる災難が降り注ぐ。
「ねぇ、永島君とどういう関係?」
そんな質問の嵐だ。
よくある『私らのイケメンに地味な女が話すんじゃねぇよ。』的な感じだ。
「永島って……?」
「朝、あなたと話してたじゃない。とぼけないで。」「ああ、べつに他人?だと思うぞ。」
「じゃあ……っ」
「千遥〜!」
私の名前を無断で呼び捨てで呼ぶ声が聞こえてきやがった。
すると、私の目が眼鏡の上から塞がれる。
「だ〜れだ!」
「ハイテンション馬鹿?」「ハズレ!」
「じゃあ、いろんな意味で変態野郎?」
「ハズレ!ってなにげに酷いこと言うな。」
「私から見たお前の印象だからしかたがない。」
「……っ!!まあそれは置いといて。」
「置いておくんだ……。」「そういえば、用件があってね……。」
「なんだ?」
「友達になろうか。」
「ことわ……って昨日断ったけど。」
「答えが変わると思ったから★」
「変わらねーよ。」
ぴしゃりと叩きつけるように奴に言った。
いい加減私にかかわるのをやめて欲しい。
そしたら、
「だって君に興味持ったんだよ。明らかに他の子と違うし面白そう。」
「その興味の対象を勉強に向けろ!成績上がるぞ!」「そうじゃなくて……。」「じゃあなんだよ!」
ゼェゼェと息を切らし私は言う。
奴はそんな私を見て私の頭を撫でる。
「触るな!」「いいじゃん。大型犬に威嚇する小型犬みたいな?」「はぁ?」
まさかの発言に驚く。小型犬?まぁ私は奴に比べると小さい。
でも、人が一生懸命断っているのに。
「とりあえず……。」
「はぁ…、なんだ?」
「メアド交換しよう♪」
「ケータイ持ってない。」「じゃあ胸ポケットに入っているものは何かな?」
「あっ……。」
クソっ…胸ポケットに入れるんじゃなかった。
「じゃあ……。」
「あっ……。」
私のケータイを取り赤外線通信らしいもので勝手に交換をしてしまった。
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