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五十一話

「お疲れーした。」


終了時間になったのでヅラを外し、化粧を落として服を着替える。


「ふぁーあ、やっと終わった。電車、まだあるよな……。」


時間は8時ちょい過ぎ。帰宅ラッシュがある程度終わった頃かな。


ませガキは大分前に帰った。つーより母親に引きずられてった。


よく勝手に外出する問題児らしい。



とにかく真っ暗な道を歩き出す。寒くて人っ子一人いないある意味寂しい道だがこの道は好きだ。


現実から切り取られたような静けさは穏やかな気分にさせてくれる……。


「……わっ!」

「だーれだ?」

「べたな事をするな。」

「だーれだ☆」

「馬鹿島。」

「正解は龍斗君でした☆」「馬鹿島、意味不明だ。」「龍斗って呼んでよ〜。出来るだけ甘い声で♪」

「断る。じゃあな。」


道を歩き出す。


「千遥ー!待ってよ、こんな暗い中一人で帰らせないよ☆」

「またその理由かよ……。」

「じゃあ行こっか♪」

「なんで妙に上機嫌なんだよ。」

「あれ?気づいちゃったか〜☆」

「気持ち悪いよ。寄るな、話しかけるな、この変人め。」

「ふふふっ、じゃーん!さっき行ったゲーセンで取ったんだ。」


私の言葉を見事にスルーして何かを差し出して来るが……、

「見えねーよ。」


外が暗いのでよく見えない。


「ネックレスだよ☆」


ケータイを開き明かりがわりにしてネックレスを見せて来る。

真っ黒なケースに入った銀色の王冠?のような形のシンプルなアクセサリーであった。


「よかったな。いくら使って取ったんだ?」

「400円、一回200円だから二回で取れちゃった。すごくない?」

「スゲーな、じゃあそういうことで。」


道を歩き出そうと……、

「待って待って。」

「んだよ。」


髪を掴まれる。地味に痛いな……。


「あげるよ。」

「……はぁ?」

「似合いそうだからさ。」「……何を企んでる?」

「何も企んで無いよー。」「いいよ。彼女にでもやりゃいいだろ?」

「彼女いないから。」

「いないんだ。」

「だからもらって☆」

「えー。」

無償で何かをもらうのは嫌なんだよなぁ……。


「お前がつければいいだろう?」

「もらってよー。」

「……。」

「千遥、黙り込まないで。」

「だってめんどくさいんだよ。」

「じゃあもらって。」

「……しょうがない。」


根負けしてとりあえずもらう。


「明日から着けてきてね。」

「わかった。明日は土曜日だからどこにも行かないから着けているよ。」

「あ……、学校でも着けてね。」

「それはわからない。」

「いいから。」

「私の勝手だろ。」

「お願い。」

「……。まぁ、そのくらいなら別にいいが。」

「やった☆じゃあ駅行こうか。」

「……お前さー。」

「何?」

「結構お節介だよな。」

「……じゃあ行こっか。」スルーかよ!


まぁ、とりあえず駅に向かわないとな。


何回か手を繋いで来るから嫌悪感を覚えて思い切り振り払ったりしました☆

国総の宿題が何とか終わって投稿できたf^_^;

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