十六話
私はいい歳のはずなのに泣いてしまった。しかも奴の目の前で。
奴は私の頭を撫でる。まるで泣いている小さな子供をあやすような。
涙声で「なんで私に関わろうとするの?放っておいてよ……。」
奴の口が動く。
「そんなこと言うな。千遥は俺になんで関わって欲しくないの?」
相手の言葉に怒りは無かった。代わりに慈しむ心がやどっていた。
とっくに休み時間は終わっている。でも、そんなことを気にしていられない。
息を整えて私は言った。
「私は性格が悪い。付き合っても何も楽しくない。だからわざわざ距離を置いてあげているの。感謝しなさい。」
それを聞いた奴は悲しそうな顔をする。
「悲しい奴。」
「……ええ、まぁ。」
「お前、面倒だな。」
「面倒ですがなにか?」
少しおどけながら私は言った。さぁ、お前はどんな反応をするんだ?
奴は何も言わなかった。無表情で、感情を無くしてしまったように。
そして「千遥はそんなこと言って辛くない?無理をしてない?」と、言った。
「辛くない……よ。もうそろそろ私行くね。疲れちゃった。」
私は立ち上がり、教室に向かう。それを奴は呼び止められることはなかった。
やっぱりこんな奴にかまいたくないもんな。
なんで私は……こんな性格になったんだ?
最近ネタが浮かばない。
ヤバい……。
千遥「作者は私と違ってアホだからな。国語の期末試験の点数なんて6……」
龍斗「ダメだろう。作者の傷口に塩を塗ったら。千遥だって国語苦手だろ?」
千遥「前のテストは94点だったが?」
作・龍「………。」
千遥「まぁ、馬鹿とボケはほっといてこれからもよろしくな。……と、台本に書いてあった。」
これからもよろしくお願いします!……本当に(泣)